(台北、ワシントン中央社)米国務省が現地時間13日に公式サイトから「台湾の独立を支持しない」の文言を削除するなどの更新を行った。これについて林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は台湾時間16日、米国が台湾との関係の在り方を定めた米国内法「台湾関係法」と台湾に対する「六つの保証」をトランプ政権が引き続き厳守していることに感謝すると表明した。
米国務省公式サイト内の台米関係を紹介するページでは、これまで記載されていた台湾独立を支持しないとの文言が削除されたほか、新たに「われわれは両岸(台湾と中国)の相違が強制のない平和的手段により、両岸の人々が受け入れられる形で解決されることを望む」と記載された。また台湾の国際機関への参加を支持する内容の語気がより強まったほか、防衛協力についても触れられた。
外交部(外務省)は中央社の取材に応じ、サイトの更新は台米の緊密で友好的なパートナーシップを反映したものだとコメントした。
林氏は、台米関係に対する支持と前向きな立場を表す内容を歓迎するとの考えを示した。
また、米国務院の担当者は中央社のメール取材に対し、米国の対台湾政策に変化はないと回答した。
(楊堯茹、鍾佑貞/編集:田中宏樹)
[全文は引用元へ…]
【台湾ニュースさんの投稿】
引用元 https://japan.focustaiwan.tw/politics/202502160002
米国務省が公式サイトから「台湾の独立を支持しない」という文言を削除したことは、大きな意味を持つ動きだ。これまで米国は「一つの中国」政策を維持しながらも、台湾との関係を深める姿勢を示してきた。今回の変更は、台湾への支持をより明確にし、中国への牽制を強める意図があると考えられる。
また、サイトの更新では「両岸の相違が平和的手段で解決されることを望む」と記載され、台湾の国際機関への参加支持の表現も強まった。さらに、防衛協力についても明記されており、台湾に対する軍事的支援を継続する姿勢が見て取れる。
これに対し、台湾の林佳竜外交部長は「米国が台湾関係法と六つの保証を厳守していることに感謝する」とコメントした。これは、台湾政府が米国の姿勢を歓迎していることを示している。
一方で、中国がこの動きをどう受け止めるのかが気になるところだ。米国が台湾支援を強めることで、中国との緊張がさらに高まる可能性もある。今後の展開を慎重に見守る必要があるだろう。
執筆:編集部B