在日中国人が急増しているとの報道が、中国のSNS上でも注目を集めている。
フェニックステレビの東京駐在記者である李淼(リー・ミャオ)氏は10日、自身の微博(ウェイボー)アカウントで法務省のデータを基に「在日中国人は2014年の約65万人から24年には約84万人へと、約29%増加した。日本在住の外国人で最多の国籍は中国、次いでベトナム、韓国となっている」とし、日本のメディアでは「(在日中国人が)100万人に達する時代もそう遠くない」とも報じられていることを紹介した。
この投稿に、中国のネットユーザーからは「日本国籍取得者を含めたらもっと多いだろう」「頑張って早く100万人突破してくれ」「そんなに大勢の人が日本で何をしているの?闇バイト?」「日本は良くないのではなかったか?」「どうやら日本の外務省はまだ(日本に引き寄せるために)金をばらまいているようだ」「人口の母数と距離の問題」「中国は人口規模が大きいだけ。対外開放が進むにつれて海外在住者も当然増える。取り立てて報じることでもない」などの声が上がった。
また、在日中国人とみられるユーザーからは「ベトナム人も多いよ」「ミャンマーやネパールも。工場が多い地域に大勢集まっている」「今日本の物価は急速に上昇しているから、こっちに来て仕事をするのは大変。もし国内で月収1万元(約21万円)以上もらっているなら来る必要はマジでない」「それは真実。日本の月収も1万元からだし、生活費は爆発的に高い」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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【ツイッター速報さんの投稿】
引用元 https://www.recordchina.co.jp/b948462-s25-c30-d0052.html
日本に住む在日中国人が10年で約3割増加し、84万人に達したというニュースを見て、率直に驚いた。日本の外国人労働者や移住者の増加については以前から議論されていたが、ここまで急速に中国人が増えているとは思わなかった。しかも、100万人を突破するのも時間の問題だという指摘もある。この変化が日本社会にどのような影響を与えるのか、改めて考える必要があるだろう。
まず、なぜこれほど多くの中国人が日本を選ぶのかという点について考えたい。記事では、物価の上昇が問題になっているという声もあるが、それでも日本に来る人が後を絶たないというのは、日本の雇用市場に一定の魅力があるからだろう。技能実習生や留学生として来日し、そのまま定住するケースも多いと聞く。特に、日本の製造業やサービス業は人手不足が深刻であり、外国人労働者の受け入れなしには成り立たない業界も増えている。そうした背景が、中国人の増加にもつながっているのではないか。
一方で、中国のネット上では「日本で何をしているの?」という疑問の声も上がっているようだ。これは興味深い指摘だ。確かに、日本に来た中国人の多くは工場や飲食業、介護などの職場で働いている。しかし、一部には違法な仕事に手を染めるケースもあるという報道もある。闇バイトや不法滞在といった問題も、日本社会にとって無視できない課題となっている。政府はこうした問題にしっかり対応しつつ、外国人労働者を適切に管理する体制を整えるべきだろう。
また、在日中国人が増えることで、日本社会に与える影響も無視できない。例えば、地域によっては中国人コミュニティが形成され、日本人との文化的な摩擦が生じるケースもある。特に、マナーや習慣の違いからトラブルになることも少なくない。これは日本だけの問題ではなく、世界中の移民受け入れ国で共通して起きている現象だ。日本社会としては、こうした文化の違いをどう受け入れ、共生の道を探るのかが大きな課題になるだろう。
さらに、中国人だけでなく、ベトナム人やネパール人といった他の外国人労働者も急増していることにも注目すべきだ。日本は移民政策を正式には採用していないが、実質的には移民を受け入れている状況に近づいている。これは日本の将来にとって非常に重要な問題だ。人口減少が進む日本にとって、外国人労働者は経済を支える重要な存在となるかもしれないが、一方で社会の在り方も大きく変わっていく可能性がある。
一方で、中国国内の視点から見ると、「日本の物価は高く、給料もそれほど高くないのに、なぜ日本に来るのか?」という疑問の声もあるようだ。確かに、中国の経済成長が続く中で、都市部の給料は日本に匹敵する水準になりつつある。しかし、日本の安定した生活環境や治安の良さ、医療・教育制度の充実といった要素が、日本を選ぶ理由になっているのかもしれない。特に、日本に家族で移住し、子どもを日本の学校に通わせることを希望する中国人も多いと聞く。
こうした流れが続けば、今後さらに在日中国人の数は増え、日本の社会構造も変わっていくだろう。問題は、その変化に日本人がどのように対応するのかという点だ。外国人が増えることで、経済的なメリットを享受する一方で、社会的な摩擦や治安の問題も発生する可能性がある。政府はこの問題について真剣に議論し、将来の日本の在り方について明確なビジョンを示すべきではないか。
また、日本に住む外国人が増えたからといって、日本の文化や価値観がすぐに失われるわけではない。しかし、文化的な摩擦を減らすためには、外国人に対する教育やルールの周知が必要だ。例えば、日本の法律やマナーを理解してもらうためのプログラムを強化することは、一つの解決策になるだろう。また、日本人側も外国人労働者を単なる「労働力」として見るのではなく、共に社会を作っていくパートナーとしての意識を持つことが求められる。
総じて、在日中国人の増加は、日本にとって避けて通れない現実だ。問題は、その変化をどう管理し、社会にとってプラスに転換するかだ。外国人が増えることで日本の経済や労働市場に新たな活力をもたらす可能性もあるが、一方で適切な管理が行われなければ、社会の不安要素にもなり得る。政府はこの問題についてより明確な方針を示し、外国人と共生できる仕組みを整えるべきだろう。
今後もこの問題に注目し、日本がどのような方向に進んでいくのかを見守っていきたい。
執筆:編集部A