都内の小中学校で広がる「上履き廃止」…“土足のまま”の学校生活に子どものホンネは?
「神戸は地理的に学校を建てる際に敷地を広く取れず、下駄箱を設置する昇降口のスペースを確保できなかった。欧米文化に近く、土足で部屋に入る文化が伝わっていたので定着しやすかった」(神戸市教育委員会) という2つの説が有力とのことで、市内の公立小中学校の約8割が「一足制」です。 しかし今、見直しの動きも出始めているといいます。 神戸市教育委員会・白井雄飛さん: 「神戸市では一足制が段々減ってきている。一足制の学校は、油を教室の床にひいてほこりが立ちにくくする“油引き”をやっている。この油引きを先生方にお願いしているところがあり、教室数が多いなど学校によっては負担があると認識している」
■子どもたちは「一足制」あり?なし? 学校でもあり、なし別れる「一足制」。小中学生とその保護者はどう思っているのか? 本音を聞いてみると、大人と子どもで意見が真っ二つに! 「いちいち履き替えるのが面倒くさい」と話すのは、小学2年生の女子。 お母さんも「災害の時とか靴のまま逃げられたり安心かな」と、親子ともども一足制あり派。 他の保護者からも、「上履きを洗わなくて済むからラク」「買い替えとか考えたら一足制あり」との意見が出ました。 一方で、子どもたちから多く聞かれたのが… 「土とかついたまま中は、汚くない!?イヤだよ」(小5女子) 「男子が遊んでたりすると床に座ったりとか汚くて嫌だな」(中2女子) と、土足のままは“汚い”との声。 それぞれ30人ずつに「一足制あり・なし」聞いた結果、
【保護者】<あり>⇒19人・<なし>⇒11人
【小中学生】<あり>⇒4人・<なし>⇒26人
親の“苦労”子知らず…なのか、子どもは「一足制」なし派が圧倒的でした。
安住紳一郎アナも「子どものほうが上履きを使いたいというのは意外な結果」と話す一足制。あなたは、あり?なし?
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【NewsSharingさんの投稿】
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/6db36f563ae90f6f4e096cea04297f81a4984447/images/000
上履きを廃止し、土足のまま過ごす「一足制」の導入が都内の小中学校で広がりつつあるという。しかし、実際に学校で過ごす子どもたちはこの制度をどう感じているのだろうか。アンケート結果では、保護者と子どもたちの意見が大きく分かれることが明らかになった。保護者の多くは「履き替えの手間が省ける」「上履きを洗わなくて済む」といった理由から一足制を支持する一方で、子どもたちは「教室が汚くなる」「床に座るのが嫌だ」と否定的な意見が多い。
そもそも、日本の学校で上履きを使うのは、衛生面を考慮してのことだ。土足のまま教室に入れば、外から持ち込まれる土埃が増え、掃除の負担が増すのは明らかである。神戸市では、すでに一足制が定着しているが、その背景には「下駄箱を設置するスペースが確保できなかった」「欧米文化の影響があった」という歴史的な事情がある。しかし、日本のほとんどの地域では、学校に上履きを履く文化が根付いており、それには合理的な理由があるのだ。
一足制を支持する保護者の意見として、「災害時にそのまま避難できる」というものがあった。確かに、緊急時に素早く行動できるという利点は否定できないが、そのためだけに日常の衛生管理を犠牲にするのは本末転倒ではないだろうか。万が一の事態に備えるならば、別の方法で対応すべきであり、普段から土足にする必要はない。
また、上履きを廃止すれば、靴の買い替えの負担が減るという意見もある。しかし、これは本当に合理的な考え方だろうか。日本の学校では、教室の床に座る機会が多い。土足のままでは、教室の床が汚れやすくなり、衛生環境が悪化する。特に小学生は床に手をついたり、場合によっては直接座ったりすることもあるため、清潔な環境を保つことが重要だ。安易にコスト削減を理由にするのではなく、子どもたちの健康や学習環境を第一に考えるべきではないだろうか。
さらに、日本の文化として、家の中では靴を脱ぐ習慣がある。学校も同様に「屋内は清潔に保つ」という考えのもとで上履きが採用されている。これは単なる慣習ではなく、理にかなったものである。欧米の一部では土足のまま家に入るが、それをそのまま日本の学校に適用するのは乱暴な発想だ。文化の違いを無視して「海外ではこうだから」と安易に変更を加えるのは、日本の良さを損なうことになりかねない。
それにしても、なぜここまで一足制を導入しようとする動きが出てくるのだろうか。これは単なる効率化やコスト削減の問題ではなく、日本の文化や習慣を軽視する風潮が背景にあるのではないか。近年、外国人の影響を過度に受け入れ、日本の伝統的な価値観が軽視される傾向がある。もちろん、新しい価値観を取り入れることは大切だが、日本の文化や習慣を守ることも同じくらい重要なはずだ。何も考えずに「海外ではこうだから」と変更するのは、日本のアイデンティティを失うことにつながる。
実際に調査結果を見ると、子どもたちは圧倒的に「一足制なし派」が多い。これは、実際に学校で過ごす当事者の意見として、重く受け止めるべきだろう。大人たちが楽だからといって、子どもたちの快適な環境を犠牲にしてよいはずがない。子どもたち自身が「教室が汚れるのが嫌だ」「床に座るのが不快だ」と感じている以上、大人たちはその声に耳を傾けるべきではないか。
日本は、古くから清潔さを重んじる文化を持っている。それは単なる習慣ではなく、日本人の生活様式に根付いた価値観だ。学校で上履きを履くことも、その一環であり、衛生面や生活環境を整える上で重要な役割を果たしている。合理的な理由もなく、それを廃止するのは安易すぎる。
最後に、一足制を推進するのであれば、まずその影響を十分に検討すべきだ。子どもたちの意見を尊重し、衛生管理の観点からも慎重に判断することが求められる。外国の文化に迎合するのではなく、日本の良さを守りながら、より良い学習環境を目指すべきではないだろうか。
執筆:編集部B
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