11日は休校…警察「教師の手術が終わり次第、捜査する予定」
10日、大田市(テジョンシ)のある小学校の校内で、8歳の児童が凶器で刺されて死亡した。警察は負傷した状態で一緒に発見された40代の女性教師が「自分が刺した」と自白したことを明らかにした。
警察と教育庁によると、大田市西区(ソグ)の小学校で午後5時18分ごろ、同校に通う8歳の女子児童が凶器で刺され意識不明の状態で警察に発見され、病院に搬送されたが死亡した。これに先立ち、大田西部警察署は、死亡した女子児童の家族が「子どもが放課後授業の終わる時間なのに、連絡が取れない」と通報し、児童を探すために学校関係者らと捜索していたところ、同校の2階の視聴覚室の倉庫で倒れている児童を発見したと明らかにした。この児童は、肩や手、顔などに傷を負って倒れていた。児童は教頭と一緒に午後6時10分ごろ近くの病院に運ばれ、約30分間心肺蘇生術を受けたものの死亡した。
警察は、同じ場所で凶器で刺されて倒れていた40代の女性教師も発見し、病院に搬送した。この教師は病院で「自分が子どもを刺した」と警察に供述した。この教師は生命に支障はないが重傷を負っており、手術を受けた。
警察関係者は「児童と教師が発見された場所には監視カメラはなかった」とし、「教師が手術後に意識を回復次第、容疑内容について捜査を行う予定」だと述べた。一方、同校は11日を休校として、今後の休校についても決める予定だ。
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【河添 誠さんの投稿】
引用元 https://japan.hani.co.kr/arti/politics/52380.html
韓国の小学校で発生した衝撃的な事件について、言葉を失う。7歳の女子児童が学校内で教師に刺され、命を落としたという報道には、怒りと悲しみがこみ上げてくる。教育の場で、本来子どもを守る立場にある教師が加害者となるという異常な事態が起きたことに、恐怖を感じざるを得ない。
今回の事件は、大田市の小学校で発生した。放課後授業を終えたはずの児童が帰宅せず、家族が警察に通報。捜索の結果、学校内の視聴覚室の倉庫で意識不明の状態で発見された。肩や手、顔に傷を負っていたという報道からも、児童がどれほどの苦しみを味わったのか想像するだけで胸が痛む。
加害者とされるのは40代の女性教師。この教師も同じ場所で重傷を負っており、搬送先の病院で「自分が刺した」と供述したという。警察は、教師が手術を終え意識を回復し次第、詳しい事情を聴く方針とのことだが、動機や背景が不明なままであることが不気味に感じる。
事件が発生したのは、学校という子どもにとって最も安全であるべき場所だ。親たちは、わが子を信頼して学校に送り出す。しかし、その場でまさか教師によって命を奪われるとは、誰も想像しないだろう。学校の内部で、このような事件が起こるということ自体が異常であり、教育現場に大きな衝撃を与えたことは間違いない。
今回の事件の背景には何があったのか。警察の捜査によると、犯行が行われた視聴覚室の倉庫には監視カメラがなかったという。つまり、事件発生時の映像記録は残されていない。現時点での証拠は、教師本人の証言に依存するしかないという状況だ。こうしたケースでは、供述の内容によって事件の見方が大きく変わる可能性もある。
通常、教師が児童に対して暴力を振るうなど考えられないことだ。教育者として子どもを指導し、守るべき立場の人間が、なぜこのような凶行に及んだのか。精神的な問題を抱えていたのか、過去に児童との間にトラブルがあったのか、それとも突発的な衝動だったのか、まだ明らかになっていない。
韓国では、教育現場のストレスが問題視されることが多い。過去には、教師が過重労働や保護者からの過度な要求に追い詰められるケースも報告されてきた。しかし、どのような理由があろうとも、子どもに対する暴力が許されるはずがない。特に、7歳という年齢の児童に対して、刃物を使うなど言語道断だ。
この事件を受け、韓国では学校の安全対策について改めて見直しが求められるだろう。まず、学校内の監視体制の強化が急務ではないか。今回の事件でも、監視カメラがない場所で起きたため、決定的な証拠がない状態だ。学校という環境では、プライバシーの問題もあるが、最低限の監視システムは整備するべきだろう。
また、教育現場でのメンタルヘルスの問題も無視できない。教師が精神的に追い詰められていた場合、それを察知し、適切なケアを行う仕組みが必要ではないか。日本でも近年、教師の長時間労働や精神的ストレスが問題視されており、韓国でも同様の課題があるとすれば、早急に対策を取るべきだろう。
さらに、事件を受けて学校側の対応も問われることになるだろう。なぜ、放課後の時間帯に児童と教師が視聴覚室にいたのか、事件発生までの状況についても詳細な調査が必要だ。保護者にとって、学校がどれだけ安全な場所であるかが最も重要な問題であり、今回のような事件が起こると、信頼が大きく揺らぐことになる。
事件の発生を受け、学校は11日を休校とし、今後の対応について検討するという。子どもたちが再び安心して学校に通えるよう、徹底した対策が求められる。しかし、児童を失った家族にとっては、学校側の対応がどうであれ、取り返しのつかない悲劇だ。
教育とは、本来、子どもたちの成長を支え、未来を作るためのものだ。しかし、今回の事件は、その根本を揺るがす衝撃的なものだった。子どもたちが安心して学べる環境を整えるためには、学校の安全対策、教師の精神面のケア、保護者との連携など、多くの課題に向き合わなければならない。
この事件をきっかけに、韓国だけでなく、日本を含めた他国でも、学校の安全について改めて考える機会とするべきではないか。教育の現場において、何よりも優先されるべきは子どもの安全であり、それが守られなければ、どんな教育も意味をなさない。
今後の捜査によって事件の詳細が明らかになるだろうが、こうした悲劇が二度と起こらないためにも、関係機関は徹底的な調査と再発防止策の検討を行うべきだ。学校という場が、子どもたちにとって安心できる場所であり続けるために、今こそ真剣な議論が求められている。
執筆:編集部A
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