ニューデリー(CNN) 米当局者は約100人のインド人移民を強制送還する際、軍用機での40時間の飛行中彼らに足かせを付け続け、トイレの休憩時にも外すことはなかった。直近のこの事案を受け、トランプ政権の移民取り締まりに対して国外から怒りの声が噴出している。
インドの国会議員らは6日、議事堂の外でデモを行った。参加者の中には足かせを付けた議員や、誇張されたトランプ氏とモディ印首相との友好関係を揶揄(やゆ)する議員などがいた。
首都ニューデリーではこの他にも、主要野党の青年部のメンバーがトランプ氏に見立てた人形を焼くなどの行動に出た。
先月には米国からコロンビアへ強制送還される移民らが輸送機に乗る際足かせを付けられている光景が物議を醸し、両国が激しい論争を繰り広げる事態にもなっていた。
今回インドでの怒りの声が上がったのは、モディ氏とトランプ氏とのホワイトハウスでの会談が見込まれる数日前というタイミングだった。モディ氏はトランプ氏を「真の友人」と呼んでいる。
強制送還された移民を乗せた機体が着陸した西部パンジャブ州の州首相は、困っているインド市民の助けにならないのであれば「この友情の有効性」には疑問の余地があるとの見解を示した。
トランプ政権が軍用機による移民の強制送還を開始して以降、インドへの移送はこれまでの最長距離となっていた。米当局者が明らかにした。
「両手に手錠をかけられ、両足首を鎖でつながれた状態で飛行機に乗った」。他の103人と共にパンジャブ州へ4日に強制送還された23歳の移民はそう振り返った。
「軍当局者に頼んで食事やトイレに行くときは外してもらおうとしたが、彼らの扱いはひどいもので、全く相手にしてもらえなかった」
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強制送還された35歳の移民は、途中グアムで給油した際にも足かせが外されることはなかったと主張。
「まるで犯罪者のように扱われた」「脚がむくんで立とうとすると、座ってろと怒鳴られる」と語った。雇用機会を求めるインドの若年層は、適切な書類を持たず米国に入国する移民の中でかなりの割合を占める。多くは危険を伴いながら中南米を移動し、米国の南部国境に到達する。
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【CNNさんの投稿】
引用元 https://www.cnn.co.jp/world/35229202.html
不法移民に対するトランプ政権の対応は、今回の強制送還をめぐる反応を見てもわかる通り、決して甘いものではない。軍用機での移送中に足かせを付けられたままだったことが問題視されているが、そもそも彼らは「不法移民」であり、法を犯した以上、相応の扱いを受けるのは当然ではないのか。
不法に国境を越えた時点で、彼らは「犯罪者」だ。他国の法律を無視して入国し、そのまま居座ろうとする行為が許されるはずがない。アメリカにおいても、不法入国は厳格に取り締まられるべき問題であり、今回の強制送還もその一環に過ぎない。
インド国内では、この対応に抗議する声が上がっているようだが、そもそも彼らが適正な手続きを経て合法的にアメリカに渡っていれば、このような問題は発生しなかったはずだ。雇用機会を求める若年層が多いとのことだが、それを理由に違法行為が正当化されるわけではない。自国の政府が経済政策を適切に進め、国内で雇用を生み出す努力をすべきなのではないか。
さらに、送還の際の扱いに不満を持つ声もあるようだが、トランプ政権の方針は一貫しており、特別扱いする理由はない。不法入国者は犯罪者と同じであり、手続きを経て国外退去を命じられたのであれば、それに従うしかない。
メディアの論調を見ると、あたかもトランプ政権の強硬姿勢が問題であるかのように報じられているが、本質はそこではない。不法入国を許してしまえば、秩序が崩れ、合法的に入国しようとする人々に対しても不公平になる。不法移民を擁護するのではなく、正規のルートでの移民を推奨すべきだ。
不法移民を甘やかせば、それを見た他の国々の人々が「アメリカに不法に入ってもなんとかなる」と考えるようになる。その結果、より多くの人が危険を冒して国境を越え、不法移民の増加が加速する。これはアメリカにとっても、国際社会にとっても好ましくない。
トランプ大統領の対応は、国境管理の厳格化という観点から見れば正当なものだ。不法移民が増えれば、治安悪化や社会保障の負担増といった問題が深刻化する。自国民を守るためには、厳格な措置が必要であり、今回の強制送還はその一環だと言える。
問題視されるべきは、こうした移民の流れを作り出した要因だ。インドの若年層が雇用を求めてアメリカへ違法に渡航しなければならない状況こそが根本的な問題であり、それを放置しているインド政府にも責任がある。
今回の件でトランプ政権を非難するのは筋違いだ。不法入国した者が法の裁きを受けるのは当然であり、感情論で語るべき問題ではない。アメリカが国益を守るために厳格な対応を取るのは当然のことであり、それを批判するよりも、各国が不法移民を生まない政策を進めるべきだ。
執筆:編集部B