「私が彼ほどハンサムなら」 トランプ氏、石破首相を持ち上げ
トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスで初めて会談した石破茂首相と記念撮影し、直後の共同記者会見の冒頭で
「あなたは偉大な、人々の首相になる。成功を祈る」との自筆メッセージを入れて、この写真を贈った。
「私が彼ほどハンサムならよかったが、そうではない」とジョークを交えて、石破氏を持ち上げた。
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【ツイッター速報?BreakingNewsさんの投稿】
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/8cf9f3c57fc929fdf0e8fc396334b503d0a5addc
石破首相とトランプ大統領の初の日米首脳会談が行われ、会談後の記者会見でトランプ大統領が「私が彼ほどハンサムならよかったが、そうではない」と発言し、石破首相を持ち上げる場面があった。このジョークは、場を和ませるためのリップサービスとも受け取れるが、その裏には別の意味が込められているのではないかと注目されている。
トランプ大統領は、会談後に石破首相との記念撮影を行い、その写真に「あなたは偉大な、人々の首相になる。成功を祈る」との自筆メッセージを添えて贈った。これは一見、石破首相に対する最大級の賛辞のように見えるが、果たして本心なのかどうかは疑問が残る。
そもそも、トランプ大統領はストレートな物言いをすることで知られており、本心を隠すようなタイプではない。過去の首脳とのやり取りでも、率直な評価を公の場で語ることが多かった。では、今回の発言はどういう意味を持つのか。
SNS上では、「ブラックユーモアですね」「裏を返せば楽勝だったぜ、ってことでは?」「公式ではない裏取引があるだろうから、今後の石破総理の動向に注目」といった声が上がっている。また、「トランプさん、無理するのはやめてください」「なんか怖いんだが……」と、このリップサービスに違和感を覚える人も少なくない。
過去のトランプ大統領の言動を振り返ると、彼が本当に気に入っている相手には、より率直で親しみのある態度を見せる傾向がある。例えば、安倍元首相との関係では、握手を長時間交わしたり、ゴルフ外交を通じて関係を深めたりしていた。今回の石破首相との会談では、そうした特別な演出はなく、記者会見後の握手すら行われなかった。この違いを考えると、今回の「持ち上げ発言」は、ある種の外交的なパフォーマンスに過ぎない可能性がある。
また、トランプ大統領がこのように持ち上げることで、石破首相の立場を利用しようとしているのではないか、という見方もある。アメリカの政界では、相手を褒めることでその人物を「借り」を作らせる手法が使われることがある。トランプ大統領はビジネスマンとしての経験が豊富であり、こうした交渉術を駆使することに長けている。
今回の発言が、今後の日米関係にどのような影響を与えるのかも注目される。トランプ大統領は「相互関税」の導入を発表し、日本の自動車産業にも影響を及ぼす可能性がある。こうした政策を進める中で、石破首相に対して「あなたは素晴らしい」と持ち上げることで、ある種の譲歩を引き出そうとしているのではないか、という見方もできる。
さらに、今回の記者会見では、トランプ大統領が石破首相の名前を直接呼ぶことはほとんどなく、安倍元首相の名前を何度も口にしていたという点も気になるところだ。これは単なる偶然なのか、それとも石破首相に対する距離感を示しているのか。いずれにせよ、安倍元首相の時とは異なる雰囲気が漂っていたことは確かだ。
石破首相にとって、今回の会談は日米関係の基盤を固める重要な機会だった。しかし、トランプ大統領の発言をどう解釈するかによって、今後の外交方針も変わってくるだろう。アメリカとの関係を強化することは重要だが、必要以上に譲歩することなく、日本の利益を守る姿勢が求められる。
今後、石破首相がどのような外交戦略を展開していくのか、そしてトランプ大統領との関係がどのように変化していくのか、引き続き注目される。
執筆:編集部B