去年12月、福岡県久留米市で出会い系サイトで知り合った男性にスタンガンを押し当てたなどとして暴行の疑いで現行犯逮捕された46歳の中国籍の女性について、福岡地検久留米支部は起訴しないことを決めました。 46歳の中国籍の女性は去年12月、久留米市六ツ門町の駐車場で出会い系サイトで知り合った男性にスタンガンを押し当てたなどとして暴行の疑いで現行犯逮捕されていました。 警察の取り調べに対し、女性は「男の人に手首をつかまれたので怖くて離して欲しかったので、スタンガンをバチバチさせましたが当ててはいません」などと容疑を否認していました。 この女性について、福岡地検久留米支部は先月15日付で起訴しないことを決めました。 不起訴の理由について福岡地検久留米支部は「諸般の事情を総合的に考慮した」とコメントしています。
[全文は引用元へ…]
【ツイッター速報さんの投稿】
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/dee8e2c2cd47a424b425a8af1adbe8e86e0a59a8
福岡県久留米市で発生した事件で、中国籍の女性が男性にスタンガンを押し当てたとして現行犯逮捕されたものの、最終的に不起訴となったという報道には疑問を感じる。暴行の疑いで逮捕されながら、検察が「諸般の事情を総合的に考慮した」として不起訴処分にした理由が明確にされていないことが、特に引っかかる。司法の透明性が求められる中で、このような曖昧な理由での不起訴は、国民の信頼を損なうのではないだろうか。
今回の事件は、出会い系サイトを通じて知り合った男女の間で起きたトラブルという点も気になるところだ。インターネット上での出会いが増える中で、このような事件は今後も増える可能性がある。安全面のリスクが伴うことは言うまでもないが、それ以上に、暴力が絡む事案でありながら不起訴になるという判断がなされたことが問題だと感じる。
報道によると、女性は「男性に手首をつかまれたので怖くて離してほしかった」と供述しており、「スタンガンをバチバチさせたが当ててはいない」と主張していたという。確かに、自己防衛のためにスタンガンを使用するというケースはあり得る。しかし、現場での取り調べの結果、警察は暴行の疑いがあると判断して逮捕に踏み切ったわけであり、それが最終的に不起訴となるというのは、釈然としない。
不起訴の理由として「諸般の事情」が挙げられているが、この曖昧な表現では、何が考慮されたのか分からない。証拠不十分なのか、それとも被害者側に問題があったのか。仮に、女性の供述通りに「スタンガンを当てていない」のであれば、そもそも逮捕する必要があったのかという疑問も残る。警察と検察の間でどのようなやり取りがあったのかが不透明なままでは、国民としては納得しにくい。
また、外国籍の容疑者が関わる事件では、司法判断に影響が出るのではないかという懸念を抱く人もいるかもしれない。日本の法制度において、外国籍だからといって有利・不利になることはないはずだが、こうした不起訴処分が続けば、疑念を持つ人が出てくるのは避けられない。司法の公平性を保つためにも、不起訴の理由を明確に説明すべきではないか。
さらに、今回のケースは、出会い系サイトを通じて知り合った人同士のトラブルという点でも注目すべきだ。こうした出会いは、事前に相手の素性を十分に知ることができないため、リスクが伴う。特に、金銭トラブルや暴力沙汰になるケースも少なくない。このような事件を防ぐためには、利用者自身が警戒心を持つことはもちろん、サイト運営側にも対策を求める声が強まるのではないだろうか。
今回の事件をきっかけに、自己防衛のあり方についても考えさせられる。確かに、女性が危険を感じた場合に防衛行為をとるのは当然のことだ。しかし、その防衛行為が適切な範囲内であったかどうかが問われるべきであり、今回はその判断が十分になされたのか疑問が残る。スタンガンという道具の使用自体が危険な行為であり、場合によっては命に関わる事態を引き起こす可能性もある。その点を考慮すると、警察が逮捕したこと自体は理解できる。
一方で、被害者とされる男性側の証言についても詳細が明らかにされていない。警察が女性を逮捕したということは、男性の供述や証拠が一定の信用性を持っていたと考えられるが、不起訴になったということは、証拠の不十分さが影響したのかもしれない。ただ、それならば警察の逮捕判断自体が誤りだったのかどうかも含め、説明が必要だろう。
また、日本の司法制度では、検察官が起訴するかどうかを決める権限を持っているが、その基準が不透明であることが問題視されることがある。今回のように「諸般の事情」という曖昧な理由で不起訴になると、国民の間に不信感が広がるのは避けられない。不起訴の判断がどのような要素を考慮してなされたのか、説明責任を果たすべきではないか。
この件に限らず、日本の司法制度において、起訴・不起訴の基準が分かりにくいと感じることは少なくない。特に、暴力事件や犯罪行為が疑われるケースでは、裁判で真相を明らかにすることが重要だ。今回は不起訴という決定が下されたが、それが適切な判断だったのかどうか、疑問を抱く人も多いだろう。
最終的に、この事件を通じて感じるのは、司法の透明性が求められるということだ。不起訴処分自体が悪いわけではないが、その理由が曖昧では国民の信頼を得ることはできない。今後、同様のケースが発生した際には、より明確な説明がなされることを期待したい。
執筆:編集部A