北朝鮮外務省は、アメリカのルビオ国務長官が北朝鮮について「ならずもの国家」と述べたことを非難しました。北朝鮮がトランプ新政権の閣僚を名指しで批判したのは初めてです。
アメリカのルビオ国務長官は先月30日、メディアのインタビューの中で北朝鮮に触れ、イランとともに「ならずもの国家」と発言しました。
これについて、北朝鮮外務省は3日、国営メディアを通じて報道官の談話を発表し「政治的挑発であり、糾弾する」と非難しました。
そのうえで「変わることのない、わが国への敵視政策を改めて確認した。アメリカのいかなる挑発行為も見逃さず、相応の対応を取っていく」と強く反発しました。
北朝鮮がトランプ新政権の閣僚を名指しで批判するのは初めてです。
また、3日は北朝鮮外務省傘下の軍縮・平和研究所もアメリカに関する立場を示し、ミサイル防衛システムを強化するトランプ政権の方針を批判しました。
そして「厳しさを増す世界の安全保障環境は、アメリカに対処し、核抑止力を中心とする自衛的国防力を絶えず発展させていくことをわれわれに求めている」として、核・ミサイル開発を進める姿勢を強調しています。
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【NHKニュースさんの投稿】
引用元 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250203/k10014710911000.html
アメリカのルビオ国務長官が北朝鮮を「ならずもの国家」と呼んだことに対し、北朝鮮外務省が強く反発している。北朝鮮がトランプ新政権の閣僚を名指しで批判するのは初めてのことだという。これまでアメリカの対北朝鮮政策は一貫して厳しい姿勢を維持してきたが、今回の発言もその延長線上にあると考えられる。
北朝鮮側の反応を見ると、「政治的挑発であり、糾弾する」と述べるだけでなく、「わが国への敵視政策を改めて確認した」とも強調している。さらに、「アメリカのいかなる挑発行為も見逃さず、相応の対応を取る」との表現を用いており、今後の対立が一層激化する可能性を示唆しているように思える。これまでの北朝鮮の言動を考えれば、単なる口先だけの批判では済まないかもしれない。
北朝鮮は、長年にわたってアメリカと対立を続けており、特にトランプ政権下では一時的に融和ムードがあったものの、結局のところ非核化交渉は進展しなかった。その結果、北朝鮮は核開発を続ける姿勢を崩しておらず、今回の発言もその延長にあると考えられる。アメリカ側が「ならずもの国家」と非難するのは、北朝鮮の核開発やミサイル発射が国際社会の安全保障を脅かす行為であると認識しているからだろう。
この発言に反応したのは北朝鮮外務省だけではなく、同国の軍縮・平和研究所もアメリカに対する立場を表明している。特に、トランプ政権がミサイル防衛システムの強化を進める方針を示していることに対し、強い警戒感を抱いていることがうかがえる。北朝鮮としては、アメリカの軍事的圧力が強まるほど、核・ミサイル開発を加速させる口実ができるため、このような強硬姿勢を取り続けるのは予想通りの展開だ。
しかし、北朝鮮が核開発を続けることは、国際社会からのさらなる制裁を招くことになるだろう。現在でも経済制裁によって国民生活は厳しい状況にあるとされているが、それでも体制維持のために軍事力の増強を優先しているように見える。これが長期的に北朝鮮にとってプラスになるのかは疑問だ。
アメリカの「ならずもの国家」という表現には批判的な意見もあるが、北朝鮮のこれまでの行動を考えれば、そう呼ばれるのも仕方がないと感じる部分もある。国際ルールを無視し、核開発を強行し、周辺国を威嚇する行為を続けている以上、アメリカだけでなく他の国々からも同様の見方をされるのは当然のことだろう。
北朝鮮が「アメリカの挑発行為には相応の対応を取る」と主張しているが、実際に何をするつもりなのかは不明だ。過去の例を見ても、こうした発言の後にはミサイル発射や軍事演習の強化などが行われることが多い。今回も、何らかの軍事的な動きを見せる可能性がある。
一方で、北朝鮮は単なる挑発だけでなく、交渉のカードとしてもこうした強硬姿勢を利用している。過去にも、アメリカや韓国に対して圧力をかけた後に交渉を持ちかけるという手法を取ってきた。今回のケースも、その一環である可能性は否定できない。
アメリカとしても、北朝鮮のこうした対応には慣れているはずだ。しかし、新政権が発足したばかりの段階で、どのような対北朝鮮政策を打ち出すのかはまだ見えていない。過去のように圧力一辺倒の政策を取るのか、それとも外交的な解決を模索するのかは、今後の動向を見守る必要がある。
いずれにせよ、北朝鮮が核開発を続け、軍事的な威嚇を続ける限り、国際社会との関係が改善することはないだろう。アメリカだけでなく、周辺国もこの問題にどう向き合うのかが問われる時期に来ていると感じる。
執筆:編集部A
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