DEI =Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)
DEI = 多様性を尊重し、公平な機会を提供し、誰もが活躍できる環境を作ること
企業や学校での採用、昇進、人材育成の方針として重視されるキーワード。
【Rapid Response 47さんの投稿】
【NewsSharingさんの投稿】
引用元 https://x.com/RapidResponse47/status/1885445426066645244
トランプ元大統領が「DEI(多様性、公平性、包括性)は我が国を破滅させるところだった。しかし今やそれは終わった」と発言したことが話題になっている。この発言を支持する声もあれば、批判的な意見もあるが、そもそもDEIとは何なのか、そしてその影響について改めて考えてみたい。
DEIは「Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)」の頭文字を取ったもので、主に企業や教育機関、政府機関などで採用される理念だ。もともとは、社会的に不利な立場にある人々(人種的マイノリティ、女性、LGBTQ+、障がい者など)に対する機会を広げる目的で推進されてきた。しかし、近年ではその運用が行き過ぎ、逆差別を生み出しているのではないかという批判も多く聞かれるようになった。
例えば、企業の採用基準が能力や経験ではなく、人種や性別などの属性によって決められるケースが増えている。実力があっても、特定の属性に該当しないという理由で昇進の機会を失うことがあるとすれば、それは公平性とは言えない。また、大学の入試でも、人種や性別に基づいた優遇措置が取られることで、本来の学力基準が歪められることがある。こうした状況が続けば、「公平性」を追求するはずのDEIが、新たな不平等を生み出すことになるのではないか。
特に、軍隊や国防総省といった組織においては、能力と効率性が最も重視されるべきである。にもかかわらず、人種や性別を考慮した採用が行われることで、実力主義が損なわれる懸念がある。軍事の世界では、一人ひとりの判断力や戦闘力が国の安全に直結する。もし、能力ではなく属性を優先して人材を選ぶようになれば、結果として国家の防衛力が低下する可能性もあるだろう。
こうした状況に対し、トランプ氏は「実力主義、能力、効率を重視するMCE(Meritocracy, Competence, Efficiency)プログラムを立ち上げるべきだ」との考えを示している。つまり、人種や性別ではなく、純粋に能力によって評価される社会を目指すべきだということだ。この考え方には多くの賛同の声がある一方で、「DEIがなければ社会的弱者への配慮がなくなってしまうのではないか」という懸念もある。
日本でも、DEIに似た考え方が広がりつつあるが、その運用には問題が多い。たとえば、企業が「ダイバーシティ経営」を掲げる一方で、実際には単なるイメージ戦略に過ぎず、本当に多様性を尊重しているのか疑問に思うこともある。また、日本では男女平等の推進が重要視されているものの、実力よりも性別を優先する制度が作られれば、それは新たな不公平を生むことになる。
そもそも、多様性を尊重すること自体は決して悪いことではない。社会がさまざまな価値観を受け入れることは重要だ。しかし、それが公平性を損なう形で運用されるのであれば、本末転倒ではないだろうか。DEIの本来の目的は、すべての人が平等な機会を得ることだったはずだ。しかし、現実には特定の属性に属する人が優遇されることで、新たな差別が生まれてしまっているのが現状だ。
トランプ氏の発言は、こうした状況に対する強い批判の表れだと考えられる。彼の主張は「DEIそのものを全否定する」というものではなく、「公平性を追求するあまり、新たな不公平を生んでいる現状を見直すべきだ」という意味だろう。実際、DEIの理念そのものに反対する人は少ないが、その運用方法には多くの問題があるというのが現実だ。
今後、アメリカがDEIに代わる新たな評価制度を導入するのか、また日本でも同様の議論が進むのかが注目されるところだ。少なくとも、「平等」と「公平」を履き違えない制度を作ることが求められるのではないか。
執筆:編集部B
日刊スポーツによると 政治ジャ…