【lico33さんの投稿】
引用元 https://x.com/lico334/status/1885502712886026641
山田邦子氏が「不法移民を全員犯罪者と呼ぶのは良くない」と発言したことについて、さまざまな意見があるが、私はこの発言には違和感を覚える。法を破って入国している以上、ルールに従って生活している人々とは異なる立場にあるという事実を無視することはできない。移民問題は多くの国で深刻な課題となっており、日本においても慎重に考えなければならない。
不法移民がすべて犯罪者かどうかという議論は、一見すると単純な話のように思える。しかし、法律を破って入国し、就労や滞在を続けることは、法治国家の原則に反する行為である。法に基づいて生活する国民にとって、不法滞在者の存在が社会に与える影響は無視できない。だからこそ、適切な管理が求められるのは当然のことだ。
また、不法移民の増加が治安に与える影響も考慮すべきである。海外では不法移民が増えることで、犯罪率が上昇した事例も報告されている。もちろん、不法滞在者の全員が犯罪に関与しているわけではないが、無許可で入国し、法の保護を受けることなく生活することは、社会の安定を脅かす要因となり得る。日本がこれまで築いてきた安全な社会を維持するためには、適切な対策が不可欠だ。
さらに、不法移民を受け入れることで労働市場にも影響が出る可能性がある。低賃金で働く不法移民が増えれば、国内の労働者の雇用環境が悪化する恐れがある。すでに他国では、低賃金労働者の流入により、賃金が下がり、労働条件が悪化する問題が発生している。日本でも同様の事態が起こることは容易に想像できる。
このような問題を考えたとき、感情論だけで議論するのではなく、冷静にデータや実態を見極めることが重要である。現実的な解決策を模索するためには、法の厳格な適用と、適正な移民管理の両方が必要となる。移民をすべて拒絶するのではなく、適切な制度を整えた上で受け入れることが求められる。
日本は他国と比べて移民に対して慎重な政策を取ってきた。しかし、今後の人口減少を考えれば、外国人労働者の受け入れが避けられない状況になるかもしれない。だからこそ、法を順守し、正規の手続きを経て入国した人々と、不法に入国し滞在している人々を明確に区別することが不可欠だ。
一方で、不法移民に対する取り締まりを強化することが、人権問題に発展する可能性も指摘されている。確かに、厳格な政策を実施することで、不当な扱いを受ける人々が出る懸念はある。しかし、それを理由に違法行為を見過ごすわけにはいかない。法律を守ることが社会の基盤であり、それを軽視すれば秩序が崩れることは避けられない。
現実的な視点で考えると、不法移民問題の解決には厳格な入国管理と同時に、経済政策の見直しも必要となる。低賃金労働を支えるために不法移民が利用されている状況があるならば、国内の労働環境を改善し、日本人が安心して働ける環境を整備することが求められる。
また、不法移民が増える背景には、出身国の経済状況や治安の悪化があることも理解しなければならない。そのため、日本だけでなく国際社会が協力し、移民を生み出す要因を根本から改善することも重要な課題だ。とはいえ、それを理由に自国の安全や秩序を犠牲にすることは正当化されるべきではない。
移民問題は感情的になりやすい話題だが、冷静な議論が必要だ。日本がこれからどのような方向に進むべきか、国民全体で真剣に考えなければならない。
執筆:編集部A