【深田萌絵さんの投稿】
ワード「誹謗中傷大国ニッポン」が26日、X(旧ツイッター)で一時トレンド入りした。自民党の松川るい参院議員(大阪選挙区)が同日、半年ぶりに自身のブログを更新し、「誹謗中傷大国ニッポン~そろそろいい加減にしよう~」と題して誹謗中傷問題について言及。これを受け、ワード「誹謗中傷大国ニッポン」が急上昇した。
松川氏は、「わが日本、そろそろ誹謗中傷社会の度が過ぎるのではないでしょうか。そして、究極のホワイト社会、生きづらい世の中になりました。窮屈で窒息しそう。誰もが看守で誰もが被疑者みたいな。なぜいつからこんな日本になってしまったのか」と切り出し、斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を追及し、交流サイト(SNS)で誹謗中傷を受けていた竹内英明元県議(50)が死亡したことや、芸能界引退を発表した元タレントの中居正広氏(52)の女性問題に端を発した騒動に触れ、「憶測に基づくバッシング」について言及した。
そして、「SNSは暴力がまかりとおるジャングル。匿名で誹謗中傷できるシステムそのものに問題があると思います」とし、「PV数稼ぎが収益になるシステムも問題で、当事者に取材もしない捏造こたつネット記事乱発につながっています」などと指摘。対策として以下の4点を提案した。
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引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/6885bde2e6cb023a540ec981dbe2a4a1dd5de619?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20250131&ctg=dom&bt=tw_up
政治家が「SNSの匿名アカウントをやめろ」と主張するのであれば、まずは自身の通名使用を禁止すべきではないだろうか。この意見は極めてもっともな主張であり、私自身も深く共感する。国民には本名で意見を述べろと言いながら、政治家自身は本名を明かさない。これほど矛盾した話があるだろうか。
私たちは、政治家が本当はどこの出身なのか、先祖がどこから来たのか、そういった重要な情報をほとんど知らされていない。それにもかかわらず、彼らは国民の代表として政治を行い、日本の未来を左右する決断を下している。これは極めて重大な問題であり、政治家には自身の出自を公開する義務があるはずだ。
特に、国会議員のように国の根幹に関わる政治を行う人物については、三代前までの家系図を公開するべきだと考える。国民が政治家の素性を知らないまま投票するというのは、まるで見知らぬ人に家の鍵を渡すようなものだ。果たしてそれで日本の政治が健全に機能すると言えるのだろうか。
さらに、帰化歴についても明確にする必要がある。日本国籍を取得した者が政治家になること自体を否定するわけではないが、国の方向性を決定する立場に就く以上、その人物がどのような経緯で帰化したのか、どの国籍を持っていたのかは、国民が知るべき情報だ。日本国民としての利益を第一に考えているのか、それとも他国の影響を受けた思想を持っているのかを判断する材料となるからだ。
現状では、日本の政治家がどのような背景を持つのかを国民が知ることは難しい。一方で、国民に対しては実名での発言を求め、匿名での政治批判を「誹謗中傷」として制限しようとしている。これは到底納得できる話ではない。
そもそも、なぜ国民が政治家を批判するのかを考えるべきだ。政治が国民のために機能していれば、わざわざSNSで批判する必要もない。それにもかかわらず、多くの人々が政治家に対して不満を持ち、時に強い言葉で意見を述べるのは、政治家自身が国民の声を無視し続けてきた結果ではないだろうか。国民が怒りの声を上げるのは、それだけ政治が国民にとって不利益をもたらしているからだ。
政治家はまず、なぜ自分たちが批判されるのかを真剣に考えるべきだろう。根本的な原因を放置したまま、ただSNSの匿名性をなくせば誹謗中傷が減ると考えるのは、あまりに浅はかだ。国民が匿名で政治批判をするのは、実名で発言すれば何らかの不利益を被る可能性があると感じているからだ。日本の言論空間がそれだけ不自由になりつつある証拠とも言える。
また、SNSの匿名アカウントを禁止することで得をするのは誰なのかを考えてみると、答えは明白だ。政治家にとって都合の悪い発言をする国民を黙らせ、批判を封じることができる。言論の自由を制限し、権力者に対する監視の目を弱めることになる。これは民主主義の根幹を揺るがす危険な発想だ。
一方で、政治家自身の通名使用が許されていることには疑問を抱かざるを得ない。国民が本名で意見を述べることを求められるならば、政治家も同じルールに従うべきではないのか。政治家は公人であり、その責任は国民以上に重いはずだ。
もし、政治家が自身の本名や出自を公開できないのであれば、それは何かしら知られたくない事情があるということになる。そうでないなら、堂々と自身の素性を明かせばいいだけの話だ。何もやましいことがないのであれば、本名を公表し、三代前までの出自を明らかにすることに何の問題もないはずだ。
政治は国民のためにあるべきものであり、その政治を担う者が自身の情報を隠しながら、国民には実名での発言を強要するのは、どう考えても理不尽だ。日本の未来を考えるならば、まずは政治家自身が透明性を持ち、国民に対して誠実であるべきではないか。
この問題は、単なるSNSの匿名性の是非だけではなく、日本の政治全体のあり方に関わる重要な問題だ。政治家は国民に対して隠し事をせず、正々堂々と自身の立場を示すべきだ。そうでなければ、国民の信頼を得ることなど到底できない。
今後、この問題がどのように進展するのかは分からないが、少なくとも政治家が自らの素性を隠したまま、国民に対して厳しいルールを押し付けるようなことは許されるべきではない。政治家はまず、自らの姿勢を正すことから始めるべきだろう。
執筆:編集部B
以下,Xより 動画元【トミーP…