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セブン「高級コンビニ化で客離れ」の”残酷な結末”

東洋経済によると

変化が加速するコンビニ業界

筆者は最近、コンビニについての記事を書いている。コンビニは基本的に店としての「機能」がメインで、各社の特徴は横並びだった。しかし、日本全国にコンビニがいきわたり、その数が飽和している現在、コンビニにもそれぞれの「色」が生まれつつある。

例えばローソンは無印良品や薬局、本屋などとコラボをして「場所」としての魅力を追求。一方で、ファミマは「コンビニエンスウェア」という衣料品への注力を見せ、商品ラインナップの魅力向上に努めている。

対して、コンビニ業界の王者として君臨しているセブン-イレブンは不調が続く。同社はかねて食品分野を中心とする商品の「質」を高める戦略を行っていたが、2024年3〜11月期(連結)の純利益は前年同期比65%減の636億円。

海外のコンビニ事業のつまずきが大きな影響を及ぼしているが、ローソン・ファミマといった国内の他のコンビニチェーンとの争いが激化していることは間違いない。

(一部省略)

そんな中、セブン-イレブンは業界1位で店舗数・売上高とも圧倒的に他を凌駕していたために、変化への動き出しが遅くなってしまったのではないだろうか。

スーパー、コンビニ各社がそのポジショニングを明確にしつつある中、同社は現在でもどのような方向に進むのか、その進路がふらついている状態だ。

「うれしい値!」商品が早くも値上げ…

「エコだ値」「うれしい値!」といった値下げの政策を行ったものの、1月後半よりおにぎりをはじめとする商品の値上げを順次行うことが示された。

物価高騰、とくに米の価格高騰が続く昨今なので、値上げ自体は仕方がないこととはいえ、「値下げをしたいのか、値上げをしたいのかよくわからないな」と消費者から思われてしまっても仕方がない。

セブンと言えば商品力の高さで支持されてきたコンビニだが、その商品力に疑問符がついてきたのに加え、もはや、ブランディングで迷走してしまっている……と言えそうだ。

「うれしい値!」だったおにぎりの中でも、いくつかの商品の値段は上がるという。消費者にとっては「うれしくない値!」なニュースと言える…

このふらつきの結果、小売業の中でのセブン-イレブンの「ポジション」が徐々に失われていくかもしれない。

これまでのような高級路線を貫くとしても、「成城石井」ほどの高級感や付加価値を付けることができるかといえば、なかなか難しい。店舗数は日本で一番多いから、「プレミア感」「特別感」は演出しづらい。どっちつかずになってしまう。

[全文は引用元へ…]

以下,Xより

【ツイッター速報〜BreakingNewsさんの投稿】

引用元 https://toyokeizai.net/articles/-/854693?display=b

みんなのコメント

  • 高級を謳うなら蕨と越谷にある弁当工場の外国人労働者の衛生意識を高めろよw落ちた食材使うゴミ触った手袋で製造加工するじゃ庶民派以下のゴミ屑路線だよ
  • コンビニって元から割高感あるしセブンの客数も変わらない様子だがね?ドコが減ったのw
  • 300円ぐらいの小さなカップのお惣菜 おつまみにすごくイイよね!
  • セブンは高級コンビニ。量が減って高くなってるから行かない
  • 上げ底で男子と実は大食い女子からも見放されて草
  • 500円代でランチやカツ丼、ラーメンやうどんの出来立ての温かい飯が食えるのにコンビニに寄る理由がないわな(笑)
  • 高級コンビニ化してもコーヒーはセルフで弁当は底上げなのな
  • いやー誰が見てもケチくさいだけで。 民衆めっちゃバカにしているやん 片腹痛い

編集部Bの見解

コンビニ業界の変化が加速する中、セブン-イレブンの迷走が目立つようになってきた。かつて圧倒的なシェアを誇り、業界のトップを走り続けてきた同社だが、近年は競争の激化や消費者の意識の変化にうまく対応できていないように見える。

ファミリーマートやローソンが独自路線を打ち出し、差別化を進めているのに対し、セブン-イレブンは「高級路線」を掲げつつも、その方向性が揺らいでいる。特に「うれしい値!」といった値下げキャンペーンを行ったかと思えば、すぐに商品の値上げに踏み切るなど、一貫性のない戦略が消費者の混乱を招いているのは明らかだ。

そもそも、セブン-イレブンは「高級コンビニ」というブランドイメージを築こうとしているが、その実態は単に価格が高くなっただけではないかという声が多い。成城石井のような本格的な高級スーパーなら、価格が高くても品質や品揃えに納得できる。しかし、セブン-イレブンは従来のコンビニでありながら、商品のサイズを小さくし、価格を上げることで「プレミアム感」を演出しようとしているように見える。

実際、セブンの商品を購入するたびに「高い割に小さい」と感じる人は少なくないだろう。「高級」と「高額」は別物であり、ただ価格を上げるだけでは消費者の支持は得られない。コンビニは手軽に利用できる便利さが魅力のはずだが、それを失ってまで高級路線にこだわる意味があるのか疑問だ。

さらに問題なのは、商品の「上げ底」問題だ。かつてはボリューム感があったお弁当やおにぎりも、最近では容器を工夫して見た目の量を多く見せる手法が使われていると指摘されている。これに対し、セブンの社長が「上げ底はどこでもやっている。うちだけが批判されるのはおかしい」といった趣旨の発言をしたことが、消費者の反感を買った。

確かに他のコンビニやスーパーでも、コスト削減のために商品サイズを見直すことはある。しかし、それを開き直るような姿勢では、顧客の信頼を失うだけだ。企業のトップがこうした発言をすることで、「セブンは消費者のことを考えていない」という印象を与えてしまったのは大きなマイナスだろう。

また、最近のセブン-イレブンは「値下げ」と「値上げ」を繰り返していることも気になる点だ。「うれしい値!」と銘打って価格を下げたかと思えば、1ヶ月も経たないうちに再び値上げに踏み切る。消費者からすれば、「どっちの方向に進みたいのか分からない」と感じるのも当然だろう。

一方、ローソンやファミリーマートは明確な方向性を持っている。ローソンは無印良品や本屋とのコラボレーションを進め、「コンビニ以上の価値」を提供しようとしているし、ファミマは「コンビニエンスウェア」の展開など、新たな市場を開拓する動きを見せている。

それに対し、セブン-イレブンは過去の成功に頼りすぎているように思える。「コンビニ業界の王者」というプライドが邪魔をして、大胆な変革に踏み切れず、中途半端な戦略を繰り返しているのではないだろうか。

このままでは、セブン-イレブンは「どの層にも響かないコンビニ」になってしまう可能性がある。価格を上げるなら、それに見合う品質を提供しなければならないし、手頃な価格帯を維持するなら、コストダウンの工夫が必要だ。しかし、今のセブンはどちらの方向にも振り切れず、消費者の支持を失いつつあるように感じる。

もちろん、コンビニ業界全体が厳しい状況にあることは間違いない。物価高騰、人件費の上昇、消費者の節約志向の高まりなど、どの企業も簡単に利益を上げられる環境ではない。しかし、そんな中でも、ローソンやファミマは独自のポジションを確立しようと努力しているのに対し、セブンはその強みを活かしきれていない。

今後、セブン-イレブンが生き残るためには、まず自社のブランドイメージを明確にする必要がある。「高級路線」を貫くなら、上げ底や小容量ではなく、本当に「プレミアム」と呼べる商品を提供しなければならない。一方で、消費者の手に取りやすい価格帯を重視するなら、無理に高級感を演出するのではなく、ボリュームと満足感のある商品を提供することが求められる。

また、企業としての姿勢を見直すことも重要だ。消費者を軽視するような発言や、不透明な価格変更を繰り返していると、信頼を取り戻すのは難しくなる。コンビニは単なる「商品を売る場所」ではなく、消費者との信頼関係で成り立っている。セブン-イレブンはその基本を見失ってはいないだろうか。

変化が求められる今、セブン-イレブンがどのような決断を下すのか。業界のトップであり続けるためには、過去の成功に縛られず、新しい戦略を打ち出すことが不可欠だろう。

執筆:編集部B

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