日本の医療は、世界的に見てもかなり発展していますよね。
清潔感はもちろん、高齢化社会だからこその便利さが充実しています。
今まで、高額の医療費と病院へのアクセスのしにくさで苦しんでいた外国人の方は、「日本に住み始めて、今までの抑圧から解放された気持ちになったんだ」と語りました。
今回は、日本に住む外国人による「医療保険」や「病院」についての印象と、それに対するコメントをご紹介します。
こんなの初めて!日本の医療制度と保険で感じたこと
日本に住んで医療制度に感動!
数ヶ月前にフィリピンから引っ越してきたよ。持病である双極性障害の薬は6ヵ月分持ってきたのだけど、薬がなくなりそうだから薬をもらうために精神科の予約をしたんだ。
まずは日本の公共交通機関に完全に惚れた。マニラでは、隣の市に行くまでに1時間以上かかったし、バスとかを利用するにも30分はかかるから精神科の診察を予約しても、時間通りに着かないことが多かった。
日本ではグーグルマップが40分で着くと表示しているなら、必ず40分で着く。おかげで日本では診察時間より早く病院に着くことができた。
そして健康保険の適用範囲は予想を上回るものだった。
診察と3ヶ月分の薬を全部合わせて5000円しないくらいだったよ。これはマニラで1回診察するよりも安い。
それだけではなく、日本ではほぼすべてが健康保険でカバーされているように感じた。
人生の大半は治りにくい精神病で苦しんでいたのだけど、その治療費は罰金のように感じていたんだ。
昔働いていたフィリピンの会社は何かと理由をつけて健康保険を使わないようにさせてたよ、健康保険でカバーされる金額は少なかったのに。
それに比べて日本では先月歯医者のチェックアップとレントゲンをしたけれど全部あわせて6000円から7000円くらいだった。長年悩まされていた歯の治療も受けたけど、それも1時間以内で終わって、補償額は3000円以内だった。
こんなことは今までの人生で体験したことがなかった。
必要な治療を受けるだけであらゆる方面からの苦痛を感じていたけれど、日本に来てから今までの抑圧から解放されたような気分だ。
日本の医療システムを使えることは幸せなことだよ。
アメリカ合衆国の掲示板型ソーシャルニュースサイト「Reddit」にて、日本の医療保険の仕組みに感動した体験が投稿されました。
国によって医療保険の仕組みは異なるのですが、自分の出身国と日本の医療保険や病院についての事情を比較するコメントなどが集まりました。
一部をご紹介します。
自分の国もいいけど日本もいいよね
医療制度や保険についてはいろいろな考え方ができるね。
個人的にはドイツの医療制度(すべて無料で診察できる)のほうが好きだけど、日本の医療制度も優れていると思う。
良い歯医者さんを見つけるのは、日本でも外国でも共通の課題だよね!
あなたが日本で良い歯医者さんを見つけることができてよかった!
アメリカの医療費は高額
アメリカ人としてあなたには同感だよ。
アメリカでは歯の簡単なチェックアップ(レントゲン、クリーニングと虫歯がないかの検査)だけで500ドル(約78000円)以上のお金がかかった。これでも保険が適用されて元の値段から引かれているんだ。
4ヵ月ごとに日本でも同じ歯のチェックアップをしても3000円から4000円くらいだ、マウスガードの調整が必要かどうかで変わってくるけど。
マウスガードはアメリカの歯医者では、患者個人に合わせたものは1000ドル(約15万円)しないとしても数百ドルはするから、店で変えるものを使うように指示された。日本でのマウスガードは6000円くらい。歯型をとって、調整するたびに数千円ほどになる。
日本の医療を受けれることをとてもありがたく思うよ。
生活に支障が出ても診察は1年後
病院での治療の質についてはそこまで高く評価はしないけれど、だいたいの制度については自分の出身国よりもかなりしっかりしていると思う。
祖国では保険適用外の病院に行って全額払わなければいけない。保険が適用されるような病院はとにかく実際に診察されるまでに時間がかかるから。
たとえば、生活できないくらいに皮膚の疾患があったとしても予約してから診察してもらうには1年間かかる、なんてことがある。
身内に体が不自由な人がいるのだけど、日本ではほとんど無料で診察してもらうことができる。
出身国では高いお金を払って、やっと手に入れた車いすは古くて体に合わないものだった。
もちろんおむつとかも全部自費だし、経済的には悪夢のようだったよ。
ほとんどの人がこの国なら医療や福祉が充実しているだろうなって思うようなアジアの国が出身国だけど、実際には貧富の差が激しい国だ。
オーストラリアは病院によっては保険が使えない
国民健康保険は毎月なかなかの額の支払いになるけど、それによってカバーされる金額も大きいね。
オーストラリアでは医療については無料なのだけど、心療内科や精神科や歯医者については適用されないし、処方される薬についても適用されないんだ。
日本は心療内科が必要だったり歯が弱い自分みたいな人には最高の場所だ。
無料だけどこんなデメリットのある国も
イギリスは病院の診察は無料だけど、診察の予約がとれるのはずっと先だよ。
日本の医療制度を実際に利用してから、イギリスも同じシステムならいいなと思った。すぐに診察してもらえるのと、治療費や薬が高額すぎないのが良い部分だと感じる。
がめつい保険会社が治療費の請求を拒否することもないしね。
お金を払えば必要な治療を受けることができて、病院も自分で選ぶことができる。
お医者さんも自分にあった人を見つけられるのはいいね。病気の治療の決定権が自分にあるということだ。
確かに日本の医療保険は便利だけど
国民保険は所得によってとんでもなく高額になるよ。毎月78000円を支払っているけど、日本に引っ越してきてから一度も病院に行ったことがない。
1年あたり100万円ほど支払っているけど自分には還元されていない。
病院に行く時に国民保険があるのは安心だけど、自分がどれくらい病気になりやすいのかによって保険を選べたらいいなとは思った。
この国ですごいのは医療保険だけじゃない!
日本の医療制度は素晴らしいよね。これには同意する人が多いんじゃないかな。
日本に来てまだ数ヶ月みたいだけど、日本にはまだまだ感動できることがたくさんあるよ。
全体的に日本の医療保険は好印象
医療制度や保険については国により様々ですが、医療費が発生しないヨーロッパの国々では「実際の診療までにかかる時間が長い」というデメリットなどがあげられました。
逆に、日本よりも高額な医療費だけど日本よりも迅速に治療が受けられるという国も。
病院が多いから自分に合ったお医者さんを選べるのも日本の長所であるという意見もありました。
病気にならないのが一番ですが、いざというときに高額すぎない医療費で安心して治療を受けることができるのはありがたいですね。
[全文は引用元へ…]
【Atsuko Yamamotoさんの投稿】
健康保険制度が導入された1927年当時は自己負担はゼロだったが、加入できたのは一部の国民だけだった。 1943年から定額負担が導入された(1回何円)。1984年に負担は1割に、1997年に2割、2003年から3割となった。
日本人ですら制度が出来た時にはカバーされない人が多かったのを、苦心して国民皆保険へと成熟させた。それをなんでポッと来た外国人に簡単に利用させとんねん。
引用元 https://trilltrill.jp/articles/3941313
最近、日本に来た外国人が日本の医療制度に感動しているという話を聞いた。フィリピンから来日して数ヶ月という人が、日本の健康保険制度の手厚さに驚いているという。彼の体験談を読んで、日本の医療制度の素晴らしさを再認識すると同時に、外国人が簡単にこの制度を利用できることに対して、複雑な気持ちを抱かざるを得ない。
日本の健康保険制度は、国民皆保険という仕組みで成り立っており、誰もが一定の負担で医療を受けることができる。この制度は、世界的に見ても優れたものであり、多くの国が参考にしている。しかし、本来この制度は、日本の国民が支払う保険料を基に成り立っているため、日本で働いて税金を納めている人が恩恵を受けるべきものであるはずだ。それが、来日して数ヶ月の外国人でも簡単に利用できるとなると、果たして公平なのかと疑問に感じる。
例えば、このフィリピン人が語っているように、日本の病院での診察や薬代が非常に安いというのは、国民が長年保険料を支払ってきたからこそ成り立っている仕組みだ。日本では3割負担で医療を受けることができるが、その背後には国民の税金が使われている。外国人がこれを「信じられない」と喜ぶのは理解できるが、日本人にとっては当たり前のことだ。それを外国人が気軽に利用できることに、不公平感を覚える人も少なくないのではないか。
また、彼が「日本の健康保険はマニラよりも安い」と語っていることも、考えさせられる点だ。日本の医療制度は国民のために作られたものであり、海外の制度と比較してどうこうという問題ではない。そもそも外国人が日本の医療制度を利用することを前提にしていないにもかかわらず、現実には外国人も簡単に保険に加入し、手厚いサービスを享受できる。この現状が続けば、日本の医療制度が外国人にとって「お得な制度」として認識され、不適切な利用が増えるのではないかと懸念している。
さらに、彼が語る「抑圧から解放された」という言葉は、非常に象徴的だ。外国人にとって日本の医療がどれほど手厚いかが伝わるが、その裏では、日本人の保険料負担が年々増加し続けている現実がある。高齢化社会が進み、社会保障費が膨らむ中で、日本人は医療費負担の増加に苦しんでいるのに対し、外国人が安く医療を受けられることに対する不満の声も増えている。
現実問題として、日本に滞在する外国人の数は増加の一途をたどっており、医療制度の負担が増えていることは明白だ。特に、日本の制度を悪用する事例も少なくない。たとえば、短期間の滞在で高額な医療を受け、その後帰国してしまうケースや、医療目的で入国する外国人が増えているという報告もある。これでは、日本人が真面目に納めた保険料が海外に流出しているのと同じであり、制度の持続可能性が脅かされる事態になりかねない。
そもそも、日本に住む外国人が増える中で、どこまで社会保障を適用すべきかという議論が必要だ。現状のままでは、日本人の負担が増え続けるだけでなく、外国人が日本の医療制度を頼りにすることが常態化してしまう。政府は、外国人の受け入れと医療制度の持続可能性のバランスをしっかり考えなければならない。
一方で、こうした問題は決して外国人を排除しようという話ではない。日本で働き、税金や保険料を納める外国人には、当然一定の医療サービスを受ける権利がある。ただし、短期間の滞在者や不法滞在者にまで同様のサービスを提供し続けることが、果たして国益に適うのかという視点を持つべきだと思う。制度をより公平にするために、加入条件の厳格化や、一定の納税実績を持つ人に限定するなどのルール作りが必要だ。
こうした外国人の「日本すごい!」という声が増えることは、ある意味では日本の制度の良さを示しているとも言える。しかし、その裏では、支えている日本国民の負担が重くなっていることを忘れてはならない。医療制度は国の未来を左右する重要な要素であり、今こそ制度の見直しが求められる時ではないだろうか。
日本人が安心して医療を受けられる社会を維持するためにも、外国人の利用に対する適切なルールを設け、持続可能な形にすることが大切だ。単に「安い」「便利」という理由だけで外国人が利用できる現状を見直し、日本の国民の負担が軽減されるような制度設計が求められている。
執筆:編集部A
以下,Xより 【門田隆将さんの…