【井戸端ステーションさんの投稿】
【kakikoSHOPさんの投稿】
引用元 https://x.com/idobata_station/status/1882657364052226264
フジサンケイグループの日枝久氏が、自宅に突撃取材を受けたというニュースを見て、まさにブーメランだと感じた。普段は他人のプライバシーなどお構いなしに取材を行い、カメラを向け、世間に晒す側だったはずなのに、いざ自分がその立場になると、慌てて逃げるのだから呆れるしかない。
ネットでは、「他人のプライベートは踏みにじるくせに、自分のプライベートは必死で守るのか」と批判の声が上がっている。これは当然の反応だろう。テレビ業界はこれまで、政治家や芸能人、一般市民までも追い詰め、時には必要以上にプライバシーを暴いてきた。しかし、自分たちが批判される立場になると、密室会見を開き、ネット配信なし、テレビカメラの持ち込みなしという形で逃げようとする。こんなダブルスタンダードを見せられて、誰が納得するのだろうか。
今回の件は、フジテレビだけの問題ではない。視聴者の関心はテレビ業界全体に向いている。今まではテレビの情報を鵜呑みにしていた人たちも、この一件で「本当にテレビは正しい報道をしているのか?」と疑念を抱き始めている。特に今回のフジテレビの問題は、長年業界内で黙認されてきた体質が原因とも言われており、「これまでどれだけの人が犠牲になったのか」という疑問も湧いてくる。
一昔前なら、このような事件が起きれば、各社の取材陣が一斉に押しかけ、社長や関係者を追い回していただろう。しかし、今回は明らかにメディアの動きが鈍い。普段ならカメラがズラリと並び、関係者の自宅前で待ち伏せするような光景が見られるはずだが、今回はそのような動きがほとんどない。なぜなのか。
考えられる理由は単純だ。「テレビ業界全体の問題に波及する可能性があるから」だろう。フジテレビだけを追及してしまえば、「他局でも同じようなことがあるのでは?」という疑問が出てくる。もしかすると、他局の上層部にも似たようなケースがあるのかもしれない。だからこそ、テレビ業界全体がこの問題をできるだけ小さくまとめようとしているように見える。
しかし、視聴者はもう騙されない。SNSが普及した今、テレビが報じなくてもネットで情報が広がる時代だ。今回の問題も、ネット上では連日話題になっているが、テレビではほとんど取り上げられない。これこそが、テレビ業界が抱える最大の問題ではないか。
フジテレビの対応を見る限り、問題の本質を理解していないように思える。世間が求めているのは、「誰が悪かったのか」という単純な話ではなく、「なぜこんなことが長年続いてきたのか」「なぜ業界全体で隠蔽しようとするのか」という点だ。しかし、フジテレビはまともな説明もせず、社長の会見すら密室で行い、報道関係者をシャットアウトするという対応を取っている。これでは、疑惑が深まるばかりだろう。
また、今回の問題がここまで大きくなったのは、単なる不祥事ではなく、「視聴者の信頼を完全に裏切った」という点が大きい。フジテレビは長年、日本の大手メディアとして影響力を持っていた。しかし、視聴者はもはや「テレビだから正しい」とは思っていない。特に、報道の偏向や特定の勢力との癒着などが指摘されるようになり、多くの人がテレビから離れ、ネットで情報を得るようになっている。
この流れは今後さらに加速するだろう。フジテレビの問題が収束したとしても、一度失われた信用は簡単には戻らない。視聴者が求めているのは、公正で透明性のある報道だ。しかし、今回の件でフジテレビが見せたのは、「自分たちにとって都合の悪いことは報じない」という姿勢だった。
フジテレビは今後、どうやって視聴者の信頼を取り戻すのか。今回の問題をうやむやにしようとすれば、さらに信頼を失うことになるだろう。他のテレビ局も同じだ。これまで「報道の自由」を掲げてきたはずのメディアが、自分たちの問題には口をつぐむようでは、もはや報道機関としての役割を果たしていない。
今回の件をきっかけに、テレビ業界全体が変わることを期待したいが、現実的には難しいだろう。なぜなら、テレビ業界には長年の既得権益があり、業界内の体質を簡単に変えることができないからだ。しかし、視聴者の意識は確実に変わりつつある。ネットが普及した今、テレビだけが情報の発信源ではなくなった。フジテレビの問題を通じて、多くの人が「テレビの報道を鵜呑みにしてはいけない」と再認識したはずだ。
これからの時代、メディアが生き残るには、視聴者の信頼を得ることが何よりも重要だ。今回の件を教訓に、フジテレビだけでなく、テレビ業界全体が変わるきっかけになればいいが、果たしてそれができるのか。今後の動向を注視していきたい。
執筆:編集部B