キッコーマンが21日、フジテレビの長寿番組「くいしん坊!万才」を26日放送分から見合わせるよう要請したことが分かった。
同社はスポニチ本紙の取材に対し「本日、代理店を通じて申し入れた。現時点で決まっていることはありません。今後は総合的に判断して決めてまいります」とした。
同番組はキッコーマンが単独でスポンサーを務め、1974年に放送スタート。翌年からレポーターが固定され、昨年で放送開始50年を迎えていた。
日曜午後5時25分から30分までのミニ番組。歴代レポーターは梅宮辰夫さんや山下真司ら著名人が務め、宍戸錠さんと宍戸開が親子2代で務めたケースも。現在は松岡修造が担当している。日本各地の名物料理を食べ歩き、「○○のくいしん坊!万才」のタイトルコールでも知られている。
フジテレビをめぐっては、タレント・中居正広の女性トラブルに同局幹部社員が関与したとの報道などを巡り、同局へのCM差し止めを決める企業が相次いでいる。
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【Masaさんの投稿】
引用元 https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/01/21/kiji/20250121s00041000193000c.html
キッコーマンがフジテレビに対し、「くいしん坊!万才」の放送を見合わせるよう要請したというニュースは、フジテレビを取り巻く状況の変化を象徴する出来事のように思える。これまで、スポンサー企業がCM出稿を見合わせる動きはあったが、今回は1社提供の番組自体が影響を受けた形だ。長年続いた名物番組だけに、この決定が持つ意味は小さくない。
1974年にスタートした「くいしん坊!万才」は、キッコーマンが単独スポンサーを務め、日本各地の名物料理を紹介する番組として親しまれてきた。放送開始から50年が経ち、現在は松岡修造がレポーターを担当している。梅宮辰夫や山下真司、宍戸錠・宍戸開の親子コンビなど、歴代レポーターも豪華だった。これだけ長く続いた番組が、スポンサーの判断によって放送見合わせを求められる事態になったのは、それだけフジテレビの現在の状況が深刻だということだろう。
フジテレビに対するスポンサー離れの動きは、中居正広の女性問題に関する報道が引き金になったとされる。しかし、それ以前からフジテレビの企業イメージは揺らぎつつあった。視聴率の低迷、番組内容の変化、過去の騒動などが積み重なり、企業にとってリスクが高いメディアと見なされるようになっていたのかもしれない。広告主にとって、企業イメージは非常に重要であり、問題が大きくなれば、すぐに対応せざるを得ないのだろう。
特に、キッコーマンのような食品メーカーは、視聴者の信頼が直接売り上げに影響するため、こうした問題への対応はシビアになる。CM出稿と違い、1社提供の番組は単なる広告枠ではなく、企業のブランドイメージそのものと結びついている。そのため、今回のような対応を取ることになったのではないか。
今回の件で気になるのは、「くいしん坊!万才」の今後だ。フジテレビは番組を継続するのか、それとも終了となるのか。仮に継続するとしても、新たなスポンサーを確保できるかが問題になる。現在のフジテレビの状況を考えると、すぐに1社提供を引き受ける企業が現れるかは不透明だ。最悪の場合、番組そのものが終了する可能性も考えられる。
また、今回の動きが他の番組にも影響を与えるかどうかも重要なポイントだ。現在、フジテレビで1社提供の番組は限られているが、過去には「サザエさん」が東芝の1社提供だった。もし、当時のような形でスポンサー企業が番組を支えていたならば、今回と同じようなことが起きていたかもしれない。そう考えると、今後もフジテレビの番組に対して、スポンサー企業がどのような判断を下すのか注視する必要がある。
一方で、今回のような状況を受けて、広告業界全体の流れが変わる可能性もある。最近では、テレビCMよりもインターネット広告に予算を割く企業が増えており、テレビ離れが加速している。今回のような問題が続けば、企業はますますテレビへの出稿を敬遠し、よりリスクの少ない広告媒体へとシフトするかもしれない。その流れが進めば、フジテレビに限らず、テレビ業界全体に影響が及ぶことになるだろう。
広告主の対応には段階がある。通常、最初の対応として、CMの差し替えが行われる。例えば、通常の企業広告を取り下げ、ACジャパンの公共広告に差し替えるケースがそれに当たる。しかし、1社提供番組の場合、単なるCM枠の差し替えでは済まないため、番組自体の放送見合わせが選択肢に入ってくるのだろう。キッコーマンの決定は、まさにその流れの一環と言える。
この動きを受けて、他のスポンサー企業がどう動くかも気になるところだ。今回の件が先例となり、他の1社提供番組にも同様の判断が下されることになれば、フジテレビの経営はさらに厳しくなるだろう。スポンサー企業が慎重になる中で、フジテレビがどのように信頼を回復するのかが問われることになる。
結局のところ、今回の問題は単なる一企業の判断ではなく、フジテレビというメディア全体に対する評価の現れだろう。視聴者の信頼を失えば、スポンサーも離れる。そうした流れが続けば、テレビ業界全体の構造そのものが変わる可能性すらある。
今後、フジテレビがどのような対応を取るのか、そして「くいしん坊!万才」の行方がどうなるのか。引き続き、注目していきたい。
執筆:編集部B
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