JRA(日本中央競馬会)が、フジテレビで放映するCMを20日から差し止める対応を取ったことが21日、分かった。
JRAによると、対象番組は毎週日曜日(午後3時~)に中央競馬のレース中継をしている「みんなのKEIBA」や、「うまレボ!」「ネプリーグ」、「めざましどようび」に、BSフジの「BSスーパーKEIBA」を加えた5番組。中居正広(52)の女性トラブルにフジテレビ社員が関与していたとの報道などを背景に、無期限での差し止めが決まった。JRA広報は「今後の推移を慎重に見極めたい」とコメントした。
中居は05、06年にJRAの年間プロモーションキャラクターを務めていた。
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【競馬ニュースチャンネルさんの投稿】
引用元 https://www.nikkansports.com/keiba/news/202501210000267.html
JRA(日本中央競馬会)がフジテレビのCMを差し止める決定を下したことは、同局にとってさらなる打撃となるだろう。中居正広さんの女性トラブルにフジテレビ社員が関与していたとの報道が広がる中、すでに多くのスポンサーがCMの見合わせを発表しているが、今回のJRAの決定はその流れをさらに加速させることになりそうだ。
JRAが対象としているのは、競馬中継番組「みんなのKEIBA」をはじめ、「うまレボ!」「ネプリーグ」「めざましどようび」など、視聴率の高い人気番組を含む5番組だ。特に競馬ファンにとって、「みんなのKEIBA」や「BSスーパーKEIBA」は重要な情報源となっており、これらの番組への広告撤退はフジテレビにとって大きな損失となるのは間違いない。
JRAの広報担当者が「今後の推移を慎重に見極めたい」とコメントしたことからも分かるように、フジテレビの対応次第では、広告復帰の可能性もあるだろう。しかし、現在の状況を考えると、フジテレビが視聴者やスポンサーの信頼を取り戻すには、相当な時間と努力が必要になる。
この問題の根本的な課題は、フジテレビの企業体質そのものにあると考えられる。視聴者の信頼を損なう出来事が続き、その都度適切な対応が取られていないことが、今回のような大規模なスポンサー離れを招いたのではないか。これまでの対応を見る限り、同局の危機管理能力の低さが浮き彫りになっており、徹底的な体制の見直しが不可欠だ。
また、フジテレビが今回の騒動にどう対応するかは、他のスポンサー企業の動向にも大きな影響を与えるだろう。すでに50社以上がCMの見合わせを決定している中、JRAの決断がさらなる連鎖を引き起こす可能性もある。スポンサーが離れていけば、番組制作の予算も減少し、結果として番組の質が低下する悪循環に陥ることも考えられる。
一方で、JRAの今回の決定は、競馬ファンや関係者にとっても少なからぬ影響を及ぼす可能性がある。競馬番組はファンにとって重要な情報源であり、広告が入らないことで番組の規模縮小や、内容の簡素化などが懸念される。JRAとしても、ファンのために情報発信の場を確保する必要があるため、フジテレビ以外のプラットフォームを模索する動きが出るかもしれない。
フジテレビの対応として、まず必要なのは透明性のある説明と、具体的な再発防止策の提示だろう。視聴者やスポンサーに対して、どのように信頼を回復していくのか、明確なロードマップを示すことが求められる。ただ謝罪するだけではなく、具体的な行動を示さなければ、スポンサーが戻ることは期待できない。
また、内部の意識改革も急務だ。今回の問題が広がった背景には、内部統制の不備やコンプライアンス意識の低さがある。組織の信頼を回復するためには、社員教育の徹底や内部通報制度の強化など、具体的な取り組みが不可欠だ。
JRAのCM差し止め決定は、フジテレビにとって単なるスポンサー撤退ではなく、経営そのものを見直すきっかけになるべきだ。これまで視聴率至上主義に頼ってきた経営体制が、今の時代にそぐわないことは明らかであり、視聴者との信頼関係を築くための新たな方向性を打ち出す必要がある。
今後の展開としては、フジテレビがどのような対応を取るかに注目が集まるだろう。視聴者の目は厳しく、スポンサーの動きも慎重になっている中で、フジテレビがどのように危機を乗り越えていくのか、その手腕が問われている。
競馬ファンや番組視聴者にとっても、今回の決定は少なからぬ影響を与えるが、フジテレビには一刻も早い信頼回復と、誠実な対応を期待したい。スポンサーが戻るためには、まずは視聴者の信頼を取り戻すことが不可欠であり、フジテレビの今後の動きに注目が集まる。
執筆:編集部A
スポニチアネックスによると キ…