中居正広の女性トラブル問題で社員の関与が報じられ、会見を開いたフジテレビの港浩一社長。30回も「お答えできない」を口にして事実上回答を拒否したことや、ネットメディアやフリーランスを締め出した上、在京キー局もオブザーバー参加で質問もできなかった。
そんな“やる気のない”会見内容に批判が殺到しているどころか局員からも不興を買い、批判の声はますます大きくなっている。
そんな中、問題の渦中にいる佐々木恭子アナウンス部長が、社内表彰で『ディナー賞』を受賞していたことを『FLASH』が報じた。
記事によると、佐々木アナは災害時にフジテレビ発の情報を受け取れるスマホアプリを開発を提案。
2024年10月8日付の『第3回 フジテレビ港賞 表彰一覧』で『ディナー賞(社長と食事)』を受賞したという。
この記事が公開されるとネットからはこんな声が。
《なんだその気持ち悪い賞》
《このフジテレビの内輪ノリが死ぬほど苦手》
《社長とのディナーをご褒美と考える社長…》
《罰ゲームじゃん》
などと、嫌悪感を示すコメントが投稿された。
フジテレビの表彰について芸能プロダクション関係者は次のように語った。
「フジテレビの感覚は明らかに時代遅れです。今は会社の飲み会参加するのも嫌がる人がいるのに社長とのディナーがお祝いなんて呆れてものが言えません。これだから視聴者離れが続いたのでしょう」
[全文は引用元へ…]
【週刊女性PRIMEさんの投稿】
引用元 https://www.jprime.jp/articles/-/35197#goog_rewarded
フジテレビの中居正広さんを巡る問題に対する対応には、多くの疑問が残る。特に、港浩一社長の記者会見に対する批判が相次いでおり、その内容は到底納得のいくものではなかったように思う。30回も「お答えできない」と繰り返したことで、事実上の回答拒否とも取れる態度を示したことは、視聴者の信頼を大きく損なった。さらに、ネットメディアやフリーランス記者を締め出し、在京キー局も質問ができない状態での会見は、情報を開示する姿勢が全く感じられず、フジテレビの体質を象徴するものだったと言える。
そもそも、この問題は単なるタレントのスキャンダルではなく、フジテレビという放送局全体の信頼性が問われている。企業は視聴者の支持があってこそ成り立つが、その視聴者を軽視するような姿勢が続けば、スポンサーの撤退が相次ぐのも時間の問題だ。すでに多くの大手企業がCM放送を見合わせ、フジテレビの経営状況に暗い影を落としている。このままでは、フジテレビのみならず、系列の地方局や制作会社にも深刻な影響が及ぶことは避けられないだろう。
さらに、社内の雰囲気も大きな問題だ。今回の騒動の渦中にある佐々木恭子アナウンサーが社内表彰で「ディナー賞」を受賞したという事実は、フジテレビの体質を如実に表している。社長との食事を「表彰」とする時代錯誤な文化には、多くの視聴者から強い反発の声が上がっている。今や会社の飲み会すら敬遠される時代に、トップとのディナーを「ご褒美」としていることに、多くの人が違和感を覚えたのではないか。
このような企業文化がはびこっている限り、視聴者離れが進むのは当然だろう。実際にネット上でも「内輪ノリが酷すぎる」「視聴者の感覚とかけ離れすぎている」といった声が見られ、フジテレビが世間とのズレを認識していないことが浮き彫りとなっている。
加えて、こうした内部情報が外部に漏れる状況も、組織としてのガバナンスの欠如を示している。通常、企業の内部情報は厳重に管理されるべきだが、フジテレビでは度重なる問題の中で社員の不満が爆発し、情報が流出しているのではないか。これは、経営陣と現場の乖離が大きくなっている証拠だと言える。内部統制が機能していない企業に対して、視聴者やスポンサーが信頼を寄せることは難しいだろう。
また、フジテレビの問題は経営層の責任に留まらず、今後のメディア業界全体の信頼性にも関わる重大な事態だ。特に、米ファンドのダルトン・インベストメンツが今回の問題に厳しい目を向けていることは、経営陣にとって大きなプレッシャーとなるだろう。投資家の信頼が揺らげば、株価下落や経営陣の刷新は避けられない。日枝久会長を含めた旧体制が批判の矢面に立たされる可能性も高く、早急な対応が求められる。
仮にこのままフジテレビが信用を失い続けた場合、最悪のシナリオとして地方局の倒産も現実味を帯びてくる。キー局の影響力が大きい地方局にとって、フジテレビの凋落は死活問題となるだろう。特に地方局は財政的に脆弱であり、広告収入が減少すれば、番組制作や運営が難しくなる可能性がある。それは、番組を支える制作会社にとっても大きな影響を及ぼすだろう。
フジテレビが今後取るべき対応としては、まず視聴者への説明責任を果たすことが最優先だ。現在のような曖昧な回答を続ける限り、信頼回復は難しい。具体的な再発防止策を打ち出し、企業としての責任を明確にすることが不可欠だ。そして、経営陣の刷新を含めた抜本的な改革を実行し、視聴者目線に立った番組作りを進めることが求められる。
今後、フジテレビがどう対応していくのか注視したいが、現状を見る限り、視聴者の信頼回復には相当な時間がかかるだろう。一度失われた信頼を取り戻すのは容易ではない。それでも、真摯な姿勢で対応を続けることが、フジテレビにとって唯一の道ではないかと感じる。
執筆:編集部A