タレントの中居正広さんと女性とのトラブルを巡ってフジテレビ社員の関与が報じられている問題で、放送局を監督する総務省に対して、SNS(ネット交流サービス)などで「電波停止にしろ」と処分を求める声が上がっている。同省が電波停止にする可能性はあるのだろうか。
放送局は放送法と電波法に基づいて事業を行っている。放送法は番組の編集についての基本方針を定め、公序良俗を害しないことや、政治的な公平性などを求めている。一方、電波法には、総務相が放送法に違反した放送局に放送の停止や放送免許の取り消しを命じることができるとの規定がある。
放送法では、放送局の独立性を確保するためにも、放送の自主・自立が基本として掲げられており、総務省幹部は、一連の問題に対してどう対応するかは「フジテレビのガバナンスの問題」との立場だ。
では、今回の問題は同法が定める公序良俗には反しないのだろうか。同幹部は「あくまでも番組の制作過程において、公序良俗を乱す場合が規定されている。今回報じられているような一社員の関与という話に限ると、法律に処分する根拠はない」として、処分はできないとの見解だ。
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【毎日新聞ニュースさんの投稿】
引用元 https://mainichi.jp/articles/20250120/k00/00m/020/275000c
フジテレビ社員が関与しているとされる今回の問題に関し、SNSでは「電波停止」を求める声が広がっています。しかし、総務省幹部はこれを否定し、「法律に処分の根拠はない」との見解を示しています。このような動きは、放送法や電波法についての理解が深まる一方で、国民感情と法的根拠の間にギャップがあることを示しているように感じられます。
放送局は、放送法と電波法に基づいて事業を行っていますが、これらの法律にはそれぞれ異なる役割があります。放送法は、放送内容における自主性や公平性、公序良俗を守ることを求めており、電波法は、違反があった場合に総務相が放送停止や免許取り消しを命じる権限を定めています。しかし、総務省幹部が指摘するように、今回の問題はフジテレビ全体ではなく一社員の関与が報じられているだけであり、これをもって電波停止や免許取り消しに該当すると断じるのは難しい状況です。
こうした見解が示される中で、国民の一部が「電波停止」を求める声を上げている背景には、放送局に対する信頼感の揺らぎや、報道機関に対する厳しい目があるように思います。確かに、公序良俗を害する行為があれば、法的措置が取られるべきです。しかし、今回の問題においては、それがどの程度放送法や電波法に抵触するのか、冷静に議論する必要があると感じます。
この問題を通じて浮き彫りになるのは、放送局のガバナンスや、法的枠組みが果たすべき役割についての課題です。総務省幹部が述べたように、今回の問題はフジテレビの内部問題として扱うべきであり、放送の自主・自立を重視する放送法の精神を踏まえると、行政が介入する余地は限られているように思います。放送局に対する処分は慎重に行われるべきであり、法的根拠があって初めて適用されるものです。
また、今回の問題では、個別の社員の行動が大きく取り上げられていることから、放送局全体の責任を問う声が上がることに違和感を覚えます。社員の一挙一動が放送局の評価や存続に直結するのであれば、放送局としての内部統制や倫理規定の徹底がより重要となります。この点で、フジテレビがどのように再発防止策を講じるのかが注目されます。
さらに、今回の問題は、放送局がいかにして信頼を回復するかというテーマを考える契機にもなります。放送局は公的な電波を利用して情報を発信する責任を負っているため、社会に対する説明責任が求められます。一方で、行政が一方的に介入することは、放送の自由や独立性を損なう可能性があります。そのため、放送局自身が自主的にガバナンスを改善し、信頼を取り戻す努力をする必要があります。
この問題は、放送法や電波法に基づいた議論だけでなく、社会全体で放送局の役割や責任について考える契機として受け止めるべきだと感じます。SNS上の声が直接的な法的措置につながるわけではありませんが、それらの声に耳を傾け、放送局が社会的責任を果たしていく姿勢を示すことが重要だと考えます。
執筆:編集部A