【なつきさんの投稿】
引用元 https://x.com/Xholic_natsu/status/1881337216242471398
フジテレビのCM差し替え問題がついに50社を超え、影響の大きさがますます明らかになってきた。その中で、代替CMとしてACジャパンの広告が増えていることも注目されている。スポンサーが撤退した枠を埋める形でACジャパンのCMが流れるのは、過去にも見られた現象だが、今回の件では特にその割合が多くなっているように感じる。これはフジテレビにとっても、視聴者にとっても大きな意味を持つ動きだろう。
まず、ACジャパンのCMが増えるということは、それだけ通常のスポンサーCMが減ったことを示している。テレビ局にとって、広告収入は経営の柱だ。企業がCMを出すことで番組制作費が賄われる仕組みのため、スポンサーが一斉に離れるのは極めて深刻な事態だ。しかし、ACジャパンのCMは基本的に無料枠で流されるため、テレビ局にとっては一時的な穴埋めに過ぎない。つまり、フジテレビの収益にはほとんど貢献しないということになる。
そもそもACジャパンの仕組みについて詳しく知る人は少ないかもしれないが、実はこの組織自体もなかなか特殊な体制を取っている。今回のCM増加で改めて調べてみると、ACジャパンの職員数はわずか19名しかいないにもかかわらず、役員や理事の数が異常に多いことがわかった。しかも、その理事には名だたる大企業の幹部が名を連ねている。こうなると、単なる広告団体というよりも、業界全体の利害調整をする場になっているように見えてくる。
ACジャパンの役割自体は否定しない。公共広告を通じて社会問題を啓発することは意義のある活動だ。しかし、今回のようにフジテレビのスポンサーが次々と撤退し、その穴埋めとしてACジャパンのCMが流れるという状況を見ると、本当にこの形が健全なのか疑問を感じざるを得ない。そもそも、通常の広告とACジャパンのCMは目的が違うはずだ。それが「スポンサー離れをカバーするためのもの」として使われてしまっている時点で、何か歪みがあるように思う。
また、ACジャパンのような組織では、役員や理事がどのような役割を果たしているのかも気になるところだ。普通の企業ならば、経営層と実務を担う職員のバランスが取れているものだが、ACジャパンの場合、19名の職員で組織を運営しながら、多くの役員や理事が意思決定に関与している構造になっている。これが効率的な形になっているのか、それとも形式的に名を連ねているだけなのか、外部からは見えにくい部分が多い。
今回のフジテレビのCM差し替え問題とACジャパンの関係を考えると、一つの疑問が浮かぶ。それは、こうした状況が長引いた場合、フジテレビの広告枠はどうなっていくのかという点だ。スポンサーが戻る気配がなければ、ACジャパンのCMがさらに増えることになるかもしれない。しかし、それが続けばフジテレビの経営にとっては致命的な問題になりかねない。なぜなら、広告収入が激減すれば、番組の制作費にも影響が出るからだ。
フジテレビは、これまでにもたびたびスポンサー離れを経験しているが、今回のように大規模なものは珍しい。特に、トヨタのような大手企業までがCMを取りやめたことは、業界全体にも波紋を広げている。トヨタほどの企業が見限るというのは、単なる一時的な問題ではなく、構造的な信頼の喪失を意味する可能性が高い。
フジテレビにとって、この事態をどう乗り越えるかが今後の課題になるが、現時点では有効な対策が見えてこない。経営陣の総退陣というシナリオも一部で囁かれているが、それが実現したとしても、根本的な問題が解決されなければ意味がない。結局、スポンサーが戻るかどうかは、フジテレビ自体の信頼回復にかかっているのだ。
また、ACジャパンのCMが増えることで、視聴者側にも変化が生まれるかもしれない。以前もスポンサーが撤退した際にACジャパンのCMが増え、「やたらと公共広告が流れると、何か問題が起きたのかと勘ぐってしまう」という声があがったことがある。今回も同じように、視聴者が違和感を抱く可能性は十分にあるだろう。
こうした状況を考えると、フジテレビは単にスポンサーを取り戻すだけでなく、視聴者の信頼を回復することが最優先になるはずだ。しかし、ここ数年のフジテレビの対応を見る限り、それが簡単にできるとは思えない。結局のところ、今回の問題も「なんとなくフェードアウトしていく」形で処理されるのではないかという懸念が残る。
ACジャパンの役割やその構造についても、今回の件を機にもう少し透明性が求められるかもしれない。公共広告を扱う団体である以上、どのような意図で広告が制作され、どのような基準で放送されるのかは明確にするべきだろう。特に、スポンサー離れが進んだ局でACジャパンのCMが増えるという現象は、果たして健全なものなのか、議論されるべき問題だと思う。
いずれにしても、今回のフジテレビのスポンサー離れとACジャパンの関係は、単なる一時的な現象ではなく、テレビ業界全体の問題を象徴しているように思える。今後、この状況がどのように展開していくのか注視していきたい。
執筆:編集部B
デイリーによると 19日のフジ…