【なつきさんの投稿】
引用元 https://x.com/Xholic_natsu/status/1880632731828379731
最近、フジテレビのCMがACジャパンに差し替えられたことが話題になっています。広告の減少は、企業がスポンサーとしての関係を見直している可能性を示唆していますが、ACジャパンの仕組みを考えると、単純に「広告が減った=スポンサーが離れた」とは言い切れない面があります。
ACジャパンは広告業界や大企業が支える公共広告機構であり、加盟企業にはサントリー、電通、フジテレビ、朝日新聞社、さらには経団連関係者などが含まれています。この構造を見ると、一見して「広告が減った」と思われる状況でも、実際には企業や広告代理店との関係が続いている可能性があります。
近年、企業が「広告費は払うが、自社CMは流さない」という戦略をとることがあると言われています。これは企業がテレビ局との関係を完全に断ち切るわけではなく、表向きの広告展開を控えることでイメージ戦略を調整する意図があると考えられます。実際、スポンサー企業が広告を控えても、ACジャパンのCMが流れることで、ある種の「代替広告」となっているという見方もできます。
また、CMを控えることで企業は視聴者の反応を探ることもできます。広告が批判の対象になりやすい時代において、リスクを最小限に抑えるための手法として機能している可能性があります。
一部では、「ACジャパンのCMすら消えたときが、本当の意味でテレビ局が見限られた証拠になるのでは?」という意見もあります。ACジャパンのCMは、スポンサー企業が広告を控えた際に流れることが多いため、それすらなくなるということは、広告主からの資金流入が厳しくなっている可能性を示します。
過去には、東日本大震災後にACジャパンのCMが大量に流れたことがありました。当時は企業が広告出稿を控えたため、ACジャパンがその空白を埋める形になったのです。しかし、現在の状況は震災とは異なり、企業が自主的に広告のあり方を再考している段階とも言えます。
テレビ業界は、広告収入の減少と視聴者の離脱という二重の課題に直面しています。特に若年層はテレビよりもインターネットのコンテンツに時間を費やす傾向が強まり、企業も広告の出し方を見直しています。これにより、テレビ局は従来のビジネスモデルを維持することが難しくなりつつあります。
さらに、スポンサー企業も自社のブランドイメージを守るために、広告の出し方に慎重になっています。そのため、特定の番組や局に対して直接広告を出すのではなく、間接的な形で広告枠を埋めるケースが増えているのかもしれません。
フジテレビのCMがACジャパンに差し替えられたことは、一見するとスポンサーが離れたように見えますが、実際には広告業界や大企業とのつながりが続いている可能性が高いです。また、企業側もリスク管理の観点から広告の出し方を調整しており、単純に「広告が減った=テレビ局の衰退」とは言えない状況になっています。
ただし、もし今後ACジャパンのCMすら流れなくなった場合、それは本当にスポンサーが撤退したことを意味するかもしれません。そのときこそ、テレビ業界の真の転換点になる可能性があります。
執筆:編集部B
以下X(旧Twitter)より…