タレントの中居正広と20代女性との「性的トラブル」をめぐり、週刊誌に「幹部社員の関与」が指摘されているフジテレビは明日17日、港浩一社長が緊急記者会見をする。ただ、参加媒体はラジオ・テレビ記者会、東京放送記者会に加盟している新聞社、テレビ局、ラジオ局に限定している。会員以外のウェブ媒体、週刊誌などからも参加希望が殺到しているが、同局は「会場が狭い」を理由に「記者会加盟社のみ」で押し通そうとしており、メディア関係者の間では「問題の大きさが分かっていないのでは」の指摘が出ている。
タレントの中居正広と20代女性との「性的トラブル」をめぐり、週刊誌に「幹部社員の関与」が指摘されているフジテレビは明日17日、港浩一社長が緊急記者会見をする。ただ、参加媒体はラジオ・テレビ記者会、東京放送記者会に加盟している新聞社、テレビ局、ラジオ局に限定している。会員以外のウェブ媒体、週刊誌などからも参加希望が殺到しているが、同局は「会場が狭い」を理由に「記者会加盟社のみ」で押し通そうとしており、メディア関係者の間では「問題の大きさが分かっていないのでは」の指摘が出ている。
今回の問題は、故・ジャニー喜多川氏による性加害問題に匹敵する大きさになっている。中居をめぐる性的トラブルに幹部社員が関与した疑い、当時は社員の女性から被害報告を受けながらも、対象者の中居や中居の個人事務所から聞き取りをせず、中居をレギュラー番組に起用し続けたこと、週刊文春で現役とみられる「フジ女性アナ」が新たな告発をしていること……。放送局としては、前代未聞の疑惑対象にもなっている中、社長会見は「記者会のみ」で押し通そうとしている。
この日、「明日、緊急会見」については、ラジオ・テレビ記者会、東京放送記者会から「こういう事態なので、2月の社長定例会見を前倒しにしてほしい」との要望があり、フジテレビ側がそれを受けた経緯があった。ただ、正午過ぎにNHKが「明日、フジテレビの港浩一社長が緊急会見」と報じたことで、会員外のメディアが続々と「今回は記者会の枠に収まらない大きな問題」と指摘し、会見への参加希望を伝えた。
ENCOUNTも同様に参加要望書を送る準備をする中、「記者会が認めれば参加OKになる可能性」との情報が入り、ただちにラジオ・テレビ記者会の幹事社記者に連絡。希望を伝えたところ、30分後に下記の返答があった。
「結局、フジテレビから『局内で用意した会場に入り切らない』との返答もあり、参加していただくことは難しくなりました。こちらも『昨年のジャニーズ会見のように大きな会場をあらためて取って、オープンで会見を開催しては』と伝えたのですが、『会見を開催することが大事なので』とのことでした」
そこで、ENCOUNTはあらためてフジテレビ企業広報部に連絡。「明日、大きな会場を抑えられない中で無理に会見を開催する必要はないのでは。会場が取れた段階でオープンな形で実施すべきでは」「メディア限定で定例会見のように実施されたら、生配信もない。一般の人は見られない閉鎖的な会見になる」と伝えたが、担当者は「今回は記者会から要望があっての会見なので」と返答。しかし、事前に聞いていた記者会側からの提案もフジテレビ側が断った事実をぶつけると、担当者は「分かりました。今、ご意見をいただいたので、検討をさせていただきます」と言い、電話を切った。
その後、取材によって、現状では生配信NG、中継NGで会見準備が進められ、会見内容はフジテレビの公式サイトに掲載する方向であることも分かった。報道機関で取材する側でもあるフジテレビだが、あくまで「定例会見スタイル」で緊急会見を押し切る意向。それによる「波紋」も広がりそうだ。
[全文は引用元へ…]
【himuroさんの投稿】
引用元 https://encount.press/archives/737555/
フジテレビが中居正広さんに関する問題で、港浩一社長の緊急会見を「記者会のみ」で開催するという対応には、強い疑問を抱かざるを得ません。特に、会見場が狭いという理由で一般公開や生中継、配信を一切行わない姿勢は、メディアとしての説明責任を放棄していると感じます。フジテレビは報道機関でありながら、重大な問題に対する説明の場で情報を限定的にしか公開しないことに対して、多くの国民が不信感を募らせているのではないでしょうか。
そもそも、今回の問題はタレントの中居正広さんと20代女性との「性的トラブル」、さらにフジテレビの幹部社員の関与が指摘されているという極めて深刻な内容です。これは、単なる芸能ニュースではなく、放送局の信頼性やガバナンスに関わる重大な問題です。にもかかわらず、会見の対象をラジオ・テレビ記者会や東京放送記者会に限定し、週刊誌やウェブ媒体などの参加希望を断るという対応は、問題の大きさを正しく認識していないとしか思えません。
「会場が狭い」という理由は、納得できるものではありません。今の時代、オンライン配信や中継など、情報をオープンにする手段はいくらでもあります。フジテレビのように最新の放送設備や技術を持つ企業が、それを活用せずに情報を限定するのは、意図的に情報を制限していると受け取られても仕方がありません。生配信や中継ができない理由が明確に説明されていない以上、フジテレビが批判や追及を避けるために情報を操作しているのではないかという疑念が生まれます。
さらに、記者会側から「大きな会場を取ってオープンにしてはどうか」という提案をフジテレビが拒否したという事実にも驚かされました。会場の問題であれば、より広い場所を確保する努力をするのが当然です。企業として説明責任を果たすべき重大な会見にもかかわらず、こうした提案を断る姿勢は、問題解決に向き合う誠実さが感じられません。
今回の問題は、過去に話題となったジャニー喜多川氏の性加害問題にも匹敵するほどの重大性があります。被害の訴えがありながら、当事者への聞き取りを行わず、中居さんをレギュラー番組に起用し続けたフジテレビの対応は、明らかに組織としての問題があります。報道機関としての自覚が欠如していると言わざるを得ません。
フジテレビは、これまで他社の不祥事やトラブルを厳しく追及してきたはずです。その一方で、自社の問題には説明責任を回避するような姿勢を見せることは、ダブルスタンダードであり、視聴者の信頼を著しく損ないます。メディアは、社会に対して真実を伝える責任があります。自社の問題に対しても、同じ基準で説明し、透明性を保つことが信頼回復の第一歩であるはずです。
また、視聴者の「知る権利」を軽視していることも問題です。多くの国民が関心を持っている問題であるにもかかわらず、情報の発信を限定するのは、視聴者に対して非常に不誠実な対応です。報道の自由を掲げるメディアが、都合の悪い情報は公開しないというのは、もはや報道機関としての存在意義を問われるレベルです。
会見内容をフジテレビの公式サイトにのみ掲載するという対応も、不透明さを増しています。生中継や配信であれば、編集が加えられないため、視聴者はリアルな情報を受け取ることができます。しかし、文章での掲載だけでは、フジテレビ側に都合の悪い部分が削除される可能性があり、情報の信憑性が疑われます。透明性を確保するためにも、すべてのメディアが公平に情報を受け取れる形での会見が必要だったはずです。
さらに、フジテレビは視聴者からの信頼を取り戻すために、もっと誠実な対応をするべきです。問題が発覚した段階で、迅速にオープンな会見を行い、詳細な説明と今後の対応策を明確に示すべきでした。今回のような閉鎖的な対応は、視聴者の不信感を一層深める結果となるでしょう。
今後、フジテレビには、情報公開の姿勢を見直し、企業としての透明性と説明責任を果たすことが求められます。これまでの対応を反省し、視聴者や社会に対して誠実な姿勢を見せることでしか、信頼回復は望めません。特に、報道機関としての役割を自覚し、他者に厳しく、自分にも厳しい姿勢で情報発信を行ってほしいと思います。
私たち視聴者も、こうしたメディアの対応に対して無関心であってはいけません。情報の透明性や報道の自由は、民主主義社会において非常に重要な価値です。メディアの姿勢を正すためには、視聴者一人ひとりが関心を持ち、意見を発信していくことが必要だと強く感じます。
今回の対応は、フジテレビにとって非常に大きな分岐点になるはずです。今後、どのようにして視聴者の信頼を取り戻していくのか、その動向を注視していきたいと思います。
執筆:編集部A