Categories: 国内

【越前有機蔵マルカワみそ】『断言しますが、マルカワみそはM&Aするつもりはありません。』→みんなでマルカワみその商品を購入して応援しよう!!

以下X(旧Twitter)より

【越前有機蔵マルカワみそ@河崎紘徳さんの投稿】

マルカワみそにもメール、電話、ダイレクトメールでM&A会社から会社を買いたいと連絡あります。

断言しますが、マルカワみそはM&Aするつもりはありません。

電話がしつこいので今後はM&A会社様は着信拒否設定をするつもりです。

結論 マルカワみそはM&Aしません(大事なことなので2回言います)

マルカワみその商品は引用元から

マルカワみそが他の味噌屋と違う5つのこだわり

マルカワみそは創業1914年。大正3年より110年近く味噌作りを続けてきた味噌屋です。

河崎宇右衛門(かわさきうえもん)が麹業を営んでから、先祖代々家族経営の味噌作りに励んでいました。

河崎宏 「マルカワみそがなぜ有機のみそを作り続けるのか?」

マルカワみそが他の味噌屋と違う5つのこだわり

  • 味噌を天然醸造で仕込む
  • 農薬や化学物質を含まない有機原料での味噌作り
  • 仕込み水は雪解け水の地下水を使用
  • マルカワみそ独自の蔵つきの麹の技術
  • 限りなく自然・天然に近い素材と製法を用いた味噌作り

味噌を天然醸造で仕込む

そもそも天然醸造とは、味噌に加温をしない、指定された添加物を使わない、昔ながらの味噌の作り方です。

マルカワみそはとことん天然醸造で味噌を仕込みます。

なぜ天然醸造で味噌を仕込むか?というと理由は簡単です。『天然醸造で仕込んだ味噌のほうが美味しいからです』

味噌本来の味と香りを天然醸造は楽しめるからです。

味噌や醤油などの醗酵食品は人間が作るのではなく、麹菌というカビが醸してくれてやっと、商品になります。そのため、醗酵食品は時間がかかります。醗酵食品を作っている蔵元さんは戦後、食糧増産計画や『大量生産・大量消費』の流れから、味噌を強制的に醗酵させて味噌を作るようになり、天然醸造のお味噌が激減するようになりました。

しかし、マルカワみそは『天然醸造』という味噌の作り方を時代の流れに逆行しても作り続けました。理由は『天然醸造』でしか、マルカワみその味と香り、そして醗酵食品であり、調味料であり、お母さんの味である、マルカワの味が出せないとわかっていたからです。

天然醸造だと味噌を日本の四季にあわせて約1年寝かすため、味噌本来の味と香りが楽しめます。また、長期熟成のため味噌の色が栗色やこげ茶色のような色合いをしています。

白味噌は天然醸造で仕込むことができない

マルカワみその商品に白味噌という商品がございます。白味噌は他のお味噌に比べて塩分濃度が約5.5%と従来のお味噌の塩分の半分ほどです。

味噌における塩分は『防腐』の役割を果たします。そのため、塩分が少ない白味噌は腐敗を防ぐため麹の『糖化』を用いて保存ができるように仕込みます。麹の糖化を用いるためには、仕込んだお味噌を加温することが必要なため、白味噌はどうしても天然醸造では作ることができません。

主に木桶で味噌を仕込む

マルカワみそは味噌を70本の木桶で仕込みます。大阪で木桶を造っていらっしゃる桶師さんが言いました。

続きを読む

『桶で仕込んだ商品はなぜか温かくて柔らかい商品ができるんやなぁ…』

醗酵食品は麹菌(別名:コウジカビ)というカビの特性をいかして味噌になります。ステンタンクやホーロータンクで味噌を仕込むと菌は洗浄するときに住み着くことなく流れてしまいます。

しかし木桶は木の繊維質の隙間から菌が住み着き、住み着いた菌のお陰でより美味しい個性的な味噌ができるのです。

また麹菌は気温20度~30の時に活発に動きます。ステンタンクやホーロータンクですと、熱しやすく冷めやすい性質があるので、そのぶん、商品にも影響があります。木の桶は木からできているので、湿度や温度のわずかな変化をお味噌に伝えることができます。

桶には発酵食品の理想的な醗酵環境が整っています。

木桶はステンタンクなどに比べて値段も高く、またメンテナンスの手間なども必要で、メンテナンス費用も割高です。しかし伝統的製法でもある桶仕込みにロマンと魅力があり、味噌たちも喜んでいるのでは?と感じております。

農薬や化学物質を含まない有機原料での味噌作り

マルカワみそでは、主に国産の有機栽培の原料を用いて味噌作りをしています。(下記ページでも購入できます)

大豆・麹の販売ページ

通常では、味噌1キロ作るのに192gの農薬や化学肥料を使います(自社調べ)。そしてその全てが人体に吸収されるというわけではありませんが、農薬や化学肥料などの化学物質は、農地や畑に散布されると土壌から川、海と巡り巡って人体に濃縮されます。

化学物質を取り込むとすぐに人体に影響があるのかというとそうではありません。しかし人体に溜まっていく状態は決していいものではありません。また人によっては、微量の化学物質でアレルギー反応を起こす人もいます。

食品添加物表示には「キャリーオーバー」という表示法律があります。この決まりによって、原材料表示にも添加物を表示しなくてもよい場合があります。

また、10回除草剤を使用しようが、100回農薬を散布しても、「農薬使用」と表示する必要もありませんし、使用頻度の回数なども市販の商品では表記はされません。

しかし、マルカワみそではお客様へ満足に説明ができないのは不誠実だと思います。なるべく化学物質の汚染が少ないように心がけております。

少しでもよい味噌作りのためや、マルカワみその醸造哲学のために化学物質を排除しております。

(一部省略)

限りなく自然・天然に近い素材と製法を用いた味噌作り

『河崎宏』は、マルカワみそに入社して1つやりたいことがありました。

それは『どうしても無農薬の味噌を作りたい!!』ということです。それをやらないと死ぬまで後悔する!!と決意しました。

その決意から情熱は途切れるとこはありませんでした。むしろ思いは強まる一方でした。

1992年自社栽培による有機米、有機大豆の栽培開始。

味噌屋の専務と有機農業の会社の代表という二足のわらじで朝早くから夜遅くまで仕事に勤しんでいました。

当時(1990年代)の有機農法を認知・買い支えてくださるお客様が多くなかったこともあり、万年赤字と共に過労により2回倒れてしまいました。

しかし、突き進んでいった8年間でオーガニックの生産者を出会い、オーガニックのバトンを味噌作りに変えてお客様へ提供するようにしました。

また、オーガニックを突き進んでいったら、自然栽培という農法に出会いました。2009年から自社農場1haで自然栽培大豆を育てています。

なんでそんなことをするの?というと、食べ物、味噌屋、農業というものを考えてみてみました。

食べ物については政治ではないのだから『議論より実践しよう!』と思い、行動し、実践しております。

『100回農薬の危険性を議論、述べるより、たった1粒の有機栽培された大豆を生産・消費することの方が価値がある』と信じております。

味噌という商品は基礎調味料であり、保存食であり、お母さんの味であり、はるか昔の日本から貴重で良質なタンパク質源として重宝されてきました。今でもその事実は変わりありません。しかしいろんな時代背景から、そんな温かみがあり、優しい味噌がどんどん廃れていっております。

また、コスト優先、生産効率優先の世の中から、醗酵食品や基礎調味料も産地・製法が共に変化してしまいました。マルカワみそはとことん一つのこと(味噌作り)を求心的に味噌作りをしてまいりたいと心がけております。

その想いが『天然醸造』であったり、『木桶仕込み』やいろんな素材・製法を用いることで、上記の想いを形にしております。

マルカワみその企業理念は

私たちは、正直さを信念にみそつくりを通じて、

「食の安全」と「健康」へ貢献する企業を

目指し続けます。』でございます。

これからの100年後にも、マルカワみその変えてはいけない想いを継承して、味噌作りを毎日しております。

『人に良い』と書いて『食』と言います。少しでもよいものを作れるように、腕を磨いて、人間を磨いて、精進してまいります。[ 河崎紘徳(かわさきひろのり)]

[全文は引用元へ…]

引用元 https://marukawamiso.com/spec/marukawa-campany.html
https://marukawamiso.com/

みんなのコメント

  • 神対応
  • こういう人が日本の文化を繋いで行くんだ。 健気な彼をフォローして応援してあげて欲しい。 「味噌」だよ。これで俺たち、大きくなったんだ。 それを作って居る人達の苦労も考えずに。
  • 頑張って!!

編集部Bの見解

越前有機蔵マルカワみそを運営されている河崎紘徳さんの投稿を拝見し、私はとても感銘を受けました。近年、日本の中小企業が外資系企業や大手企業によるM&A(買収や合併)の対象となるケースが増えています。その中で、「マルカワみそはM&Aしません」ときっぱり宣言した河崎さんの言葉には、強い信念と日本の伝統を守りたいという熱意が感じられ、心から応援したい気持ちになりました。

まず、マルカワみそが手がける「味噌」という商品について考えてみると、日本の食文化を支える非常に重要な存在です。味噌は、古くから日本の食卓に欠かせない発酵食品であり、多くの人々がその風味と栄養に支えられてきました。私たちが子どもの頃から親しんできた味噌汁や味噌を使った家庭料理は、どれも日本人の生活に深く根ざしています。だからこそ、このような伝統食品を作り続けるマルカワみそのような企業は、単なる食品メーカーではなく、日本の文化を支える存在だといえるでしょう。

河崎さんが投稿で述べられている「マルカワみそはM&Aしません」という言葉には、大きな覚悟が込められていると感じます。M&Aは企業にとって規模の拡大や効率化を実現する一つの手段であり、多くの企業がそれを選択しています。しかし、同時にそれは会社の経営方針や理念が変わってしまうリスクもはらんでいます。特に、伝統を守ることを重要視している企業の場合、その独自性や品質を失う可能性があるのです。マルカワみそがM&Aを拒否したのは、まさにこうしたリスクを避け、日本の食文化を守り続けるための決断だったのではないでしょうか。

また、河崎さんの投稿からは、M&A会社からの電話やメールがしつこいという現状も伺えます。このような状況の中でも、毅然とした態度を貫き、「マルカワみそはM&Aしません」と宣言された河崎さんには頭が下がる思いです。小規模な家族経営の企業であれば、資金面や人手不足などの課題に直面することが多いかと思います。それでもなお、自社の理念や伝統を大切にし続ける姿勢は、多くの人々に勇気を与えてくれるものです。

マルカワみそのような企業が存在し続けることは、日本の未来にとっても重要な意味を持っています。私たちが当たり前のように口にしている日本の伝統的な食材や食品は、その背景に多くの人々の努力や情熱があります。特に、発酵食品のように長い時間と技術を必要とするものは、効率化や大量生産だけでは成り立たないものです。こうした背景を理解せず、単に利益を追求する目的で買収が行われた場合、本来の価値が失われてしまう可能性が高いのです。

今回の投稿には、多くの方が「応援しています」「美味しい味噌をありがとうございます」というコメントを寄せていました。こうした温かい声援が寄せられるのは、河崎さんが日々努力し、品質の高い味噌を提供し続けてきた結果だと思います。これこそ、地域に根差し、真摯に仕事に取り組む中小企業が持つ力ではないでしょうか。企業が大きくなることだけが成功ではなく、地域や顧客に愛される存在であり続けることが何よりも大切だと感じます。

「味噌」という言葉を聞くと、私は幼い頃から食べ慣れた味噌汁や、母が作ってくれた味噌を使った料理を思い出します。日本の家庭の中で、味噌はただの調味料ではなく、家族のつながりや安心感を象徴する存在だったように思います。その味噌を作り続けるマルカワみそのような企業が、日本の文化を支え、未来へとつなげていく役割を果たしているのです。だからこそ、河崎さんの決断を尊重し、これからもマルカワみその商品を応援し続けたいと思います。

私たち消費者一人ひとりも、伝統を守る企業を応援することで、日本の文化を未来に引き継ぐ一助となることができるのではないでしょうか。安価で大量生産された商品ではなく、丁寧に作られた本物を選ぶことが、そうした企業を支える力になります。これからもマルカワみそのような企業が増え、日本の文化がますます大切にされる社会を目指していきたいものです。

執筆:編集部B

最新記事

Japan News Navi

主に日本人のためになるような記事を上げていきます。今のままでの移民政策に反対です。記事は公平に上げさせていただきます。