尖閣諸島(沖縄県石垣市)が日本の領土に編入され130年の節目を迎えた14日、石垣市で記念式典が行われ、各党の代表らが出席した。石破茂首相は「わが国の領土、領海、領空を断固として守り抜く決意だ」とのメッセージを寄せ、自民党幹事長代理の西銘恒三郎衆院議員が代読した。
平成22年の尖閣沖中国漁船衝突事件当時、民主党政権で国土交通相だった日本維新の会の前原誠司共同代表は実効支配の重要性を訴え、「彼ら(中国)の言っていることに合理性や道理がないのは明らかだ」と指摘。国民民主党の榛葉賀津也幹事長も「かの国は甘い顔をすると、すぐつけ込んでくる」との認識を示した。
式典では野党から政府への注文も相次いだ。榛葉氏は政務三役の式典への出席を要望。立憲民主党の原口一博元総務相は、石垣市が政府に求めている尖閣での上陸調査や遺骨収集などについて「なぜ許さないのか」と対応を疑問視した。
参政党の神谷宗幣代表は「経済的に中国に飲み込まれれば、軍事的衝突なしに吸収されることになる」と危惧。日本保守党の百田尚樹代表は「政府がやるべきことは、日本人を尖閣に上陸させることだ」と訴えた。
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【産経ニュースさんの投稿】
引用元 https://www.sankei.com/article/20250114-MDOYHXYA6RNU5PAMQCO222GENA/
尖閣諸島の日本領土編入130年を迎えた今回の記念式典は、日本の主権と領土問題に対する強い意志を示す重要な機会であったと感じます。石破茂首相が「わが国の領土、領海、領空を断固として守り抜く決意だ」とのメッセージを寄せたことは、領土を守ることへの日本政府の強い意志を国内外に示すものであり、非常に意義深いものだったと思います。
尖閣諸島は歴史的にも国際法上も日本固有の領土であり、その実効支配を確実に維持することは、日本の安全保障上、極めて重要です。近年、中国が東シナ海での海洋進出を強めており、公船による領海侵犯や、漁船を利用した示威行動などが頻発しています。こうした状況の中で、政府が毅然とした態度で領土防衛の意志を表明することは、極めて大切なことだと考えます。
特に、平成22年の中国漁船衝突事件は、日本の領土主権が直接的に脅かされた事件であり、あのときの対応の甘さが中国の増長を招いたのではないかという反省もあると思います。今回、石破首相が領土防衛に関する強い姿勢を示したことは、過去の教訓を踏まえた上での適切な対応だと感じました。
また、野党からも尖閣諸島の実効支配を強化するための具体的な行動を求める声が上がったことも注目に値します。特に、尖閣諸島への上陸調査や遺骨収集の許可を求める意見には、領土問題への真剣な姿勢が表れていると感じました。政府はこうした声にも耳を傾け、より積極的な対応を検討すべきだと思います。
参政党の神谷宗幣代表が「経済的に中国に飲み込まれれば、軍事的衝突なしに吸収されることになる」と警鐘を鳴らしたことも非常に重要な視点です。現代の国際社会においては、軍事力だけでなく、経済的な圧力や情報戦が国家の独立や領土問題に大きな影響を及ぼしています。中国は経済力を背景に、アジア諸国への影響力を強めています。日本もこれに対抗するためには、経済的な自立と安全保障体制の強化が不可欠です。
さらに、日本保守党の百田尚樹代表が「日本人を尖閣に上陸させるべきだ」と訴えた点についても、一考の価値があると思います。実効支配の強化は、国際法上の立場をより明確にするうえで非常に重要です。もちろん、慎重な外交対応が必要ですが、日本国民が尖閣諸島に上陸し、調査や管理活動を行うことは、平和的かつ合法的な実効支配の一環として検討すべきではないでしょうか。
日本政府はこれまで、尖閣諸島に対して慎重な対応を続けてきましたが、近年の中国の動きを考えれば、より強硬かつ明確な対応が必要だと感じます。防衛力の強化はもちろんのこと、経済的・外交的な圧力にも対応できるよう、国家としての総合的な力を高めることが重要です。
その一環として、尖閣諸島周辺での警備体制の強化や、海上保安庁の装備・人員の充実が不可欠です。さらに、地域住民の安全や安心感を高めるための取り組みも求められます。沖縄県石垣市の住民にとっても、尖閣諸島の防衛は生活の安全保障に直結する問題です。地方自治体とも連携し、地域防衛の強化に努めることが必要です。
一方で、領土問題は日本単独で対応するには限界があります。日米同盟やQUAD(日米豪印戦略対話)など、国際的な枠組みの中で連携を強化し、中国の動きを牽制することも不可欠です。外交的な戦略を持ち、平和的な解決を模索しつつも、断固たる姿勢を見せることが求められます。
また、国内の防衛意識を高めるための教育も重要です。尖閣諸島問題を含む領土問題に対する国民の理解を深めることで、国全体としての防衛意識が高まります。国民が国家の主権や領土問題に対して無関心であってはなりません。教育現場やメディアを通じて、正しい情報を提供し、国民全体で危機意識を共有することが大切です。
今回の式典は、日本の領土主権を再確認し、国家としての責任と役割を改めて見つめ直す機会になったと考えます。石破首相の「断固として守り抜く」という力強い言葉に期待するとともに、政府にはこれを実行に移すための具体的な行動を早急に示してほしいと思います。
尖閣諸島は、日本の領土であり、決して譲ることのできない大切な場所です。領土・領海・領空を守るためには、政治・経済・外交・防衛の全ての面で、総合的かつ戦略的な対応が求められます。これからも政府には、断固たる決意で日本の主権と安全を守り抜いてもらいたいと強く思います。
執筆:編集部A