【ソウル=桜井紀雄】岩屋毅外相は13日、韓国・ソウルで、趙兌烈(チョ・テヨル)外相と会談し、日韓協力の重要性を確認した。韓国で「非常戒厳」を宣布した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が弾劾訴追され、政治的混乱が続く中でも、両国は今回の岩屋氏の訪韓によって協力関係は揺るがないと内外にアピールする狙いがある。昨年12月の戒厳宣布後、日韓の外相が対面で会談するのは初めて。
多国間の協力に消極的だとされるトランプ次期米大統領が20日に就任するのを前に、両外相は、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮に日米韓3カ国で連携して対応していく方針で一致した。
岩屋氏は会談後の共同記者会見で「日韓関係の重要性は変わらず、むしろ重要になってくる」と指摘。歴史問題を巡り、石破茂内閣も歴代政権の認識や談話を引き継いでいると説明した。トランプ氏の就任式に合わせた訪米で、日米韓連携がこれまで以上に重要だと米側に伝えたいとも述べた。
趙氏は「どんな状況でも韓日関係を揺るぎなく発展させる」と強調した。政情不安が続く韓国を訪れた岩屋氏を「困った時の友が真の友という言葉を行動で見せてくれた」と評価した。
一方で、今年国交正常化60周年を迎える両国が新たな関係を築くには「日本政府が歴史問題に真摯(しんし)に臨むことが重要だ」とクギを刺した。
北朝鮮がウクライナを侵略するロシアを支援するため派兵するなど、深まる露朝の軍事協力に対し、両外相は、強い懸念を表明。日本人や韓国人の拉致問題を解決するため、緊密な協力を続けていく点でも一致した。
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【産経新聞さんの投稿】
引用元 https://www.sankei.com/article/20250113-AKA4LIVCNRIVPHYHN2NBYXBLW4/
今回の岩屋毅外相と韓国の趙兌烈外相の会談は、一見すると日韓関係の安定化を目指す前向きな動きのように見えますが、実際には多くの問題が未解決のまま先送りされている印象を受けます。特に、韓国側が「歴史問題に真摯に臨むことが重要だ」と釘を刺した点は、日本側が一方的に譲歩を求められているように感じられ、不公平感が否めません。
これまでにも日本は歴代政権を通じて謝罪や補償を行ってきたにもかかわらず、韓国側はたびたび過去の合意を反故にし、新たな要求を突きつけています。今回の会談でも、具体的な解決策は提示されず、韓国側の一方的な主張が目立った印象です。このような状況では、日韓関係の改善どころか、かえって関係悪化を招く可能性があります。
また、岩屋外相が「日韓関係の重要性は変わらず、むしろ重要になってくる」と述べたものの、韓国側の内政不安が続く中での訪問が本当に適切だったのか疑問が残ります。韓国の尹錫悦大統領が「非常戒厳」を宣言し、政情が不安定な状況下で日本が積極的に関与することは、無用なリスクを背負うことにもなりかねません。
さらに、北朝鮮やロシアへの対策として日米韓の連携を強調していますが、韓国はこれまでに何度も北朝鮮への宥和政策を取ってきた経緯があります。こうした韓国の不安定な外交姿勢に日本がどこまで信頼を置けるのか、慎重に見極める必要があります。
日本は本来、アメリカや他の信頼できる同盟国との関係強化を優先すべきであり、韓国との関係改善に過度なエネルギーを注ぐべきではないと感じます。歴史問題や安全保障の課題が山積している中で、日本が一方的に歩み寄る形になるのは、長期的な国益に反するのではないでしょうか。
産経新聞によると… 日本、米国…