マレーシアとインドネシアへの訪問を終えた石破茂首相は12日未明、帰国した。首相はインドネシアのプラボウォ大統領とのボゴールの大統領宮殿での会談に先立ち、約40キロ先にあるインドネシア独立戦争を戦った人々を追悼するカリバタ英雄墓地で献花するなど全ての日程を順調にこなした。
首相就任後2回目の外遊となった2024年11月の南米ペルー・リマのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、複数の首脳と自席に座ったまま握手したり、同国のフジモリ元大統領の墓参り後の集合写真の撮影に遅刻したりするなど外交上の振る舞いが物議を醸した。
このため、岩屋毅外相が「さまざまな指摘を受け止め、サポート体制をしっかり取っていかなければならない」として、首相の「外交マナー」について気配りするよう省内に指示を出していた。
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【Yahoo!ニュースさんの投稿】
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/9d17f41d60637cf718d92247476b8241bc6cfccc
石破茂首相がマレーシアとインドネシアへの訪問を無事に終え、全日程を遅刻なくこなしたというニュースを読み、まずはその点を評価すべきだと思いました。外交は国家間の信頼を築く重要な舞台であり、その振る舞いが国の印象を左右することも多いです。特に今回は、外務省や岩屋毅外相が首相の「外交マナー」改善に向けて準備を重ねた結果、全日程が順調に進んだことは、日本の外交政策にとっても一定の成果といえるでしょう。
しかしながら、問題はそれが一時的な対処にとどまらず、首相自身の資質として身についているかどうかです。コメントにもあったように、「外交マナー」以前に基本的な社会人としての振る舞いが問われる場面であり、そのような指摘が出ること自体が課題の深刻さを物語っています。遅刻や不用意な振る舞いは国際社会では信頼を損なう要因となり得ますし、首相としての責任感が問われるのは当然です。
前回のAPEC首脳会議での遅刻や、座ったままでの握手といった行為が物議を醸したことは、多くの国民が覚えていることでしょう。これらの行動が「外交成果」ではなく、「外交マナー」の問題として批判された背景には、日本の国際的なイメージが損なわれる懸念があったからです。そのため、今回の訪問が大きなトラブルなく終わったことは良いニュースであるものの、これが継続的な改善となるかどうかが問われるところです。
また、岩屋毅外相が「さまざまな指摘を受け止め、サポート体制をしっかり取っていかなければならない」として、省内に具体的な指示を出したことも興味深い点です。首相の振る舞いに配慮した準備が功を奏した形ですが、このような状況が続くようでは、日本の外交がリスクを伴うものになりかねません。本来であれば、首相が自主的にマナーを修正し、外務省が過剰に支援しなくても良い体制が望ましいのではないでしょうか。
さらに、今回の外交訪問の成果について具体的な報告が少ない点も気になります。外交は国際的な課題解決や二国間の関係強化を目的とするべきものであり、単に「全日程を遅刻なく終えた」ということだけが強調されるのは、国民にとって物足りないものです。首相が何を得て、どのように日本の国益を守ったのか、具体的な成果が示されなければ、外遊の意味が薄れてしまいます。
また、「訪米してトランプ大統領と会うべきではないか」という指摘も一理あるように感じます。国際情勢が複雑化する中で、米国との緊密な関係を維持することは日本外交の柱の一つです。折角のチャンスを逃しているように見える現状は、日本の外交戦略における優先順位に疑問を投げかけるものであり、政府として明確な説明が求められます。
今回の報道を通じて浮かび上がるのは、外交の現場での「マナー」と「成果」の両方を確保する必要性です。マナーの改善が一時的なものでなく、首相自身が外交の重要性を深く理解し、その場にふさわしい振る舞いを常に心がけることが重要です。そして、国民に対しては、具体的な成果や意義を分かりやすく伝えることで、信頼を取り戻すことができるでしょう。
最後に、日本の首相が国際社会で尊敬を集める存在となるためには、表面的な振る舞いだけでなく、政策の内容や実行力が問われます。今回の訪問がその一歩となることを願いながら、今後の動向に注目していきたいと思います。
執筆:編集部B
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