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河本百合子さん(仮名・45歳)は、中学生と高校生の子供を持つ母親だ。毎年、年末は自身と夫の実家まで新幹線で帰省をしているそう。
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「本当につい数日前。ちょっと驚いたことがあって…」。
百合子さんは息子と娘、夫4人で2人席を2列予約していたという。
「東京駅から乗車しました。次の駅でだいたい満席になり、連結部分に人がいるのが席からも見えました。家族で小さな声で大変だね、と話をしていたら…」。
トイレにたった娘が怪訝な顔をして戻ってきたと話す。
ーママ、なんか言われたんだけど…。
ー健康で若い人が座ってて、子連れが立っていることに何とも思わないの?
「ちょっとびっくりしてしまって。だってこちらはお金を払って指定席を買っているんです。そんなこと言われる筋合いない。自由席もあるわけですし、どうしても座りたいのなら並べばいいじゃないですか。それかお金を払うか。しかも高校生の娘を捕まえてそんなこと言うなんて卑怯すぎる…」。
[全文は引用元へ…]
【ツイッター速報〜BreakingNewsさんの投稿】
引用元 https://forzastyle.com/articles/-/73435
新幹線の指定席に座る若い世代が、一部の乗客から不当な非難を受けたというエピソードは、私たちの社会のあり方について多くのことを考えさせます。特に、河本百合子さんの娘さんが体験したような状況では、言葉を投げかけた人の行動やその意図について、改めて見直す必要があると感じます。
指定席は、購入した人がその席に座る権利を持つ場所です。このシンプルなルールがあるにも関わらず、「健康で若い人が座っている」という理由だけで非難するのは、合理性に欠ける行動と言わざるを得ません。指定席は全ての人に平等に提供され、購入することで利用できる権利を得るものです。それを無視して、他者に申し訳なさを求めるのは、社会的な公平性を揺るがす行為に他なりません。
百合子さんの家族は、年末の帰省に備えて事前に席を予約していました。これは、混雑する時期を考慮して計画的に行動した結果です。その努力や配慮を無視し、ただ若いという理由だけで非難するのは、偏った考え方であり、公共交通機関の利用ルールを理解していない行動です。さらに、高校生の娘さんを標的にしたことは、非常に不適切です。若い人が立場の弱い相手として選ばれた可能性が高く、それ自体が卑怯な行為と言えるでしょう。
また、混雑時に立ち席となった他の乗客の苦労を理解しつつも、その責任を指定席の利用者に押し付けるのは間違いです。どうしても座りたい場合、自由席に並ぶ、早めに指定席を予約する、あるいはグリーン車を利用するなどの選択肢があります。これらを選ばずに、他者に責任を転嫁することは、社会的な責任感に欠ける行為です。
このエピソードから、公共の場での行動や態度が社会全体に与える影響について考える必要性を感じます。若い世代に対して「譲るべきだ」という固定観念が残っている社会では、彼らが不当な責任を押し付けられる場面が増える可能性があります。これは、年齢による差別や不公平感を助長することにつながりかねません。
また、この問題を解決するためには、公共交通機関の利用に関する教育や啓発活動を進めることが必要です。指定席のルールやその重要性を広めることで、誤解や不満を減らし、乗客全体が快適に利用できる環境を作ることができるでしょう。
最後に、今回の件では、家族が冷静に対応したことが救いでした。感情的にならず、適切な判断をした百合子さんの行動は、他の家族や若い世代への模範となるはずです。新幹線という公共の場で、全ての人が快適に過ごせるような社会を目指して、私たち一人ひとりが考え、行動していくことが大切だと感じます。
執筆:編集部A