【田中秀臣さんの投稿】
引用元 https://x.com/hidetomitanaka/status/1873538125827653812
自民党がSNS戦略としてX(旧Twitter)を利用せず、ターゲットを40代50代に絞ったFacebookを重視するという話題には、驚きとともに複雑な感情を覚えました。この方針が若者を切り捨てるように映るのは、多くの人が感じる懸念ではないでしょうか。
まず、この戦略が指し示すのは、政治活動がより効率的で効果的な方向にシフトしているということです。確かに40代50代の層は、社会の中核を担い、選挙における投票率も高い層です。彼らに焦点を当てることは、短期的には合理的な判断と言えます。Facebookはその年代の利用者が多く、安定した情報発信の場として適しているでしょう。
しかし、ここで感じる問題は、若者への情報発信を軽視しているように見える点です。若者はSNSを通じて政治に触れる機会が多く、XやInstagramのようなプラットフォームはその中心的な存在です。それらを活用しない方針が示すのは、若者層を取り込む意識の欠如ではないかという懸念です。特に、Xを使わないという選択が若者層にどう映るのかは、慎重に考えるべき点だと感じます。
若者の間では、政治に対する無関心が課題として指摘されています。こうした状況で、若者に向けた情報発信を行わない姿勢は、結果として彼らを政治から遠ざける要因になりかねません。Facebookに注力すること自体は一つの手段として理解できますが、他のSNSも併用することで、多様な層にアプローチできるのではないでしょうか。
また、若者を切り捨てたという印象を与えることは、長期的な視点から見てリスクが大きいと感じます。若者は将来の日本を支える存在です。政治が彼らに対して積極的に働きかけ、興味を持たせる努力を怠れば、今後の政治参加率や信頼に悪影響を及ぼす可能性があります。自民党が若者を取り込む戦略を軽視しているとすれば、それは長い目で見て党の基盤を弱めることにつながるのではないでしょうか。
Xの利用を避ける理由として、トラブルや誹謗中傷への懸念があるかもしれません。確かに、Xは自由な意見交換が行われる場である一方、炎上リスクも伴うプラットフォームです。しかし、そのような課題を克服することで、透明性や誠実さを示すことができるのではないでしょうか。政治家が直接対話する場として、Xのようなプラットフォームは非常に価値があると考えます。
さらに、Facebookを選んだ理由がターゲット層の特性に基づいているとしても、それだけに固執するのはもったいないと感じます。他のプラットフォームを併用することで、情報発信の幅を広げ、異なる層にリーチする可能性を高めることができるでしょう。若者層へのアプローチが少ない現状が続けば、彼らが自民党を「自分たちとは関係のない政党」と感じてしまう恐れもあります。
このような状況を踏まえると、SNS戦略を再考する余地があるのではないかと思います。政治の役割は、すべての世代に対して公平に情報を提供し、意見を反映することです。そのためには、40代50代に焦点を当てるだけでなく、若者を含む幅広い層への発信も必要不可欠です。
若者は今後の社会を築いていく重要な世代です。彼らが政治に興味を持ち、積極的に関与するためには、自民党がXやInstagramなどのプラットフォームを活用し、直接的なコミュニケーションを図ることが求められると感じます。そうすることで、若者との距離を縮め、将来的な支持基盤を築くことができるのではないでしょうか。
この問題を通じて感じるのは、政治家や政党がSNSをどう活用するかが、現代の政治において重要な課題であるということです。時代に合わせた柔軟な対応と、多様な層へのアプローチを重視することで、より多くの国民に支持される政治が実現することを期待します。
執筆:編集部A