韓国の4人組ロックバンド「紫雨林(ジャウリム)」のボーカル、キム・ユナさんが来年2月に東京でコンサートを開くと発表された。キム・ユナさんは昨年9月、福島第1原子力発電所の処理水海洋放出が始まった際、処理水放出に反対する姿勢を鮮明にしていたため、韓国の一部でキム・ユナさんに対する批判の声が上がっている。
キム・ユナさんは昨年9月、処理水放出が始まった際、インスタグラムに、酸性雨が降りしきる2019年のロサンゼルスを舞台にした約40年前の映画「ブレードランナー」に言及して「ブレードランナー+4年、映画でのディストピアが現実になり始める。放射能の雨がやまず、日も当たらない映画の中のロサンゼルスの風景。きょうのような日、地獄について考える」とつづった。
また「RIP(Rest In Peace=安らかにお眠りください)地球」というメッセージが記された写真を掲載しながら、処理水放出に反対する姿勢を鮮明にしていた。
こうした投稿にもかかわらず、キム・ユナさんが日本でコンサートを開催すると伝えられ、一部で反発の声が上がった。
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【kakikoSHOPさんの投稿】
引用元 https://www.afpbb.com/articles/-/3555360?cx_part=search
キム・ユナさんが東京でコンサートを開くと発表されたというニュースを見て、複雑な感情を抱きました。彼女は福島第一原発の処理水放出に対して反対の立場を取っており、その発言や投稿が韓国国内で議論を巻き起こしたことは記憶に新しいです。そのような背景がある中で、日本でのコンサート開催が決まったことに、多くの疑問が湧いてきます。
まず、処理水放出について彼女が発信した内容に目を向けると、「ブレードランナー」などの映画を引用しながら、放射能汚染への不安を表現しています。しかし、その表現が科学的根拠に基づいているかどうかは疑わしいと感じました。科学的なデータに基づかない感情的な発言が不安を煽る結果となり、それが広がることで風評被害を生む恐れがあるのではないでしょうか。特に日本では、この問題に関して冷静な議論が求められており、こうした発言がどのような影響を及ぼすのかを彼女自身が十分に考慮していたのか疑問が残ります。
また、彼女が日本でコンサートを開催するという事実についても考えさせられます。過去に日本を「地獄」と表現し、処理水放出を非難してきた一方で、その日本で収益を得ようとする行動には矛盾を感じざるを得ません。もちろん、アーティストがどの国で公演を行うかは自由ですが、彼女自身の発言と行動が一致していないことに対して批判が出るのは当然だと思います。
さらに、元国会議員の発言についても注目せざるを得ません。彼がキム・ユナさんの活動に対して「寿司を食べながら日本を批判し、その日本で公演とは矛盾している」と述べた点には一定の理解があります。批判をするのであれば、その主張に一貫性が求められるのは当然です。特に、彼女のように影響力を持つ人物が自らの言動に矛盾を生じさせることで、支持者の間に混乱を招く可能性もあります。
一方で、アーティストの活動を完全に政治的な発言と結びつけることが適切かどうかも議論の余地があります。彼女がコンサートを開くこと自体は音楽活動の一環として捉えられるべきかもしれません。しかし、問題は過去の発言が多くの人々の心に刻まれており、それが日本での活動に対する反発を生む要因となっている点です。このような状況を考えると、彼女が日本での活動を行うことには非常に高いハードルがあると言えるでしょう。
また、福島の処理水放出に関する国際的な理解も重要です。この問題について日本政府や国際機関が安全性を科学的に証明している中で、感情的な批判が優先されることは、議論を不必要に複雑化させるだけではないでしょうか。キム・ユナさんが発信するメッセージは、影響力の大きさゆえに、より慎重であるべきだったと感じます。
今回のコンサート開催がどのような結果を生むかは分かりませんが、アーティストとしての活動が政治的な立場を超えて、日本と韓国の文化的な架け橋となる可能性もあるかもしれません。しかし、それを実現するためには、これまでの発言に対して明確な説明や謝罪が必要ではないでしょうか。特に日本で活動する以上、彼女が日本の観客に対してどのようなメッセージを伝えるのかが非常に重要になるでしょう。
キム・ユナさんの発言や行動は、音楽だけでなく社会的な影響を持つものとして捉えられています。彼女自身がその責任をどのように果たすのかが、今後の評価に直結するでしょう。個人的には、彼女が一貫性のある姿勢を示し、双方の国にとって有益な形で活動を続けることを願っています。
執筆:編集部A