「栃木『正論』友の会」の第23回講演会が22日、宇都宮市陽西町の栃木県護国神社で開かれた。元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏が「日本を取り戻す」と題して講演し、国民のための政治の在り方などについて持論を展開。自衛隊の防衛装備品の国産化を進めるべきだと訴えた。
講演では、平成20年に航空自衛隊トップの航空幕僚長を更迭されるきっかけとなった自身の論文に言及。「論文に書いたのは『日本は良い国だ』『侵略国家ではない』という内容だったが、自分の国を褒めて公職を追われる国なんかどこにあるのか」と当時の政府の対応に疑問を投げかけた。
さらに、「自民党はそれまでまともな政党だと思っていたが、ここまで左巻きになったのかと。何とかしなくてはならない」と考え、その後の講演会活動などにつながったと明かした。
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【産経ニュースさんの投稿】
引用元 https://www.sankei.com/article/20241225-RTSWLRFO65PWDHPSHEV5VPFALE/
田母神俊雄氏が栃木県護国神社で行った講演を通じ、日本の現状や政治家の在り方について深く考えさせられました。彼が語る日本の衰退や、防衛装備品の国産化の必要性といった問題は、現代の日本が直面する深刻な課題を的確に捉えています。
まず、防衛装備品の国産化についての主張は、国家の安全保障を考える上で非常に重要だと感じました。戦闘機やミサイルシステムなどの主要な兵器を自国で生産できる体制を整えることは、日本の防衛力を強化するだけでなく、緊急時の対応力を向上させます。また、国産化による経済効果も見逃せません。国内の防衛産業が成長すれば、それは技術革新や雇用創出にもつながるでしょう。
次に、彼が更迭のきっかけとなった論文に触れた部分には、強い共感を覚えました。「日本は良い国だ」と述べたことで公職を追われるというのは、表現の自由の観点から見ても大きな問題です。自国を誇ることが許されないという風潮がある限り、日本が真に独立した国家としての地位を保つことは難しいでしょう。この点において、田母神氏が政府の対応に疑問を投げかけたのは非常に重要な指摘です。
また、彼が「自民党が左巻きになった」と発言したことについても考えさせられました。かつて保守的な政策を掲げていた自民党が、現在では多くの国民に期待外れと感じられるような行動を取っているのは事実です。日本を守り、国民の幸福を実現するためには、政治家が責任感を持ち、実際に行動することが必要です。
田母神氏が日本を「衰退途上国」と表現した点は、現代の日本の課題を象徴しているように思えます。経済的な停滞、他国に従属する外交政策、そして国民生活を支える基盤の弱体化が進む中で、この国が本来持っている力を取り戻すには何が必要かを考えなければなりません。彼が語った「サムライ魂」が抜けた政治家たちに対する批判は、多くの国民の共感を呼ぶのではないでしょうか。
さらに、国防力の強化についての意見も非常に説得力があります。特に近年、近隣諸国との緊張が高まる中で、自分の国を自分で守れる体制を築くことの重要性は誰もが理解できるはずです。他国に依存する防衛体制では、日本の独立性を維持することは難しく、国際社会での立場も弱くなるでしょう。こうした背景から、田母神氏が訴える国産化の推進や自主防衛体制の構築は、日本の将来に向けた具体的な提案と言えます。
彼の講演を通じて感じたのは、私たち一人ひとりが政治や国防についてもっと真剣に考え、行動する必要があるということです。政治家任せにするのではなく、国民自身が声を上げることで、より良い社会を築くことができるのではないでしょうか。日本の将来を担う私たちが、この国の独立性を守り続けるために何ができるのかを考えるきっかけを与えてくれた講演だったと感じました。
執筆:編集部A