【ずるなさんの投稿】
引用元 https://x.com/sugina_sugina/status/1870343830144500074?s=51&t=y6FRh0RxEu0xkYqbQQsRrQ
選択的夫婦別姓の導入については、賛否両論があり、多くの人々の関心を集めています。しかし、この問題を議論する際に見過ごしてはならないのが、家族の一体感や子どもたちへの影響ではないでしょうか。今回、私自身の子どもに「あなたはパパの苗字で、妹はママの苗字だったらどう思う?」と尋ねたところ、「やだ!そんなの家族じゃないじゃん」と即答されました。この言葉は、選択的夫婦別姓を議論する際に見落とされがちなポイントを端的に示しているように思います。
家族という単位は、ただ同じ屋根の下で暮らしているだけではなく、心理的なつながりや共有する価値観が大切です。姓が異なる家族が存在すること自体を否定するつもりはありませんが、多くの日本人家庭にとって、同じ姓を名乗ることが家族の一体感を象徴する重要な要素であることもまた事実です。今回の子どもの反応からも、それが子どもたちの安心感やアイデンティティに直結していることが分かります。
選択的夫婦別姓を推進する人たちは、個人の自由や権利を強調しますが、その一方で、家族全体の一体感や子どもたちへの影響を十分に考慮しているのでしょうか。この制度が導入されれば、確かに夫婦間で別々の姓を名乗る自由は確保されるかもしれません。しかし、その結果、子どもたちが「家族としての一体感が薄れる」と感じるような事態が起きるならば、それは本当に望ましいことなのでしょうか。
また、子どもの意見に耳を傾けることの重要性も忘れてはなりません。大人たちが制度の是非を議論する中で、当事者である子どもたちがどのように感じ、何を思うのかは、より大きな意味を持つのではないでしょうか。子どもたちにとって家族がどうあるべきかを考える上で、姓の統一が果たす役割は決して小さくないはずです。
さらに、選択的夫婦別姓が導入された場合、家庭内で混乱が生じる可能性も否定できません。例えば、学校や地域社会で「お父さんとお母さんの姓が違う」「兄弟で苗字が異なる」という状況に直面した子どもが、周囲との関係においてどのような影響を受けるのかは未知数です。日本の社会では、姓が統一されていることが一般的であり、その枠組みから外れることで、子どもが不要なストレスを感じる可能性もあります。
もちろん、夫婦別姓が必要なケースもあるでしょう。例えば、職業上の理由で旧姓を使用し続ける必要がある場合や、国際結婚など特別な事情がある場合です。そのため、柔軟な運用ができる仕組みを整えることは大切です。しかし、それを全体的な制度変更として進める際には、慎重な議論と周到な配慮が求められると感じます。
現行の制度でも、旧姓使用が認められており、実際に多くの人が活用しています。この仕組みをさらに柔軟に運用することで、選択的夫婦別姓がなくても、多くの問題は解決できるのではないでしょうか。大きな制度変更を伴わずに、個別の事情に対応する方が現実的であり、家庭や社会に与える影響も最小限に抑えられると思います。
結局のところ、選択的夫婦別姓を導入するかどうかの議論は、家族という単位がどのように社会に位置づけられるべきかを再考する良い機会なのかもしれません。個々の自由を尊重しつつ、家族の一体感を守る方法を見つけることが、未来の日本社会にとって最善の選択であると信じています。
執筆:編集部A