【管理人さんの投稿】
引用元 https://x.com/wfrtqlei71tdvc5/status/1870999737413046328?s=51&t=y6FRh0RxEu0xkYqbQQsRrQ
ステルス値上げという言葉を耳にするたびに、私たちの生活がじわじわと追い詰められている現実を感じずにはいられません。商品が小さくなったり、内容量が減ったりしても、価格がそのままだったり、逆に値上がりしたりすることに、多くの消費者が不信感を抱いているのではないでしょうか。
「大きくなる時だけ『厚みUP』と宣伝され、小さくなる時には何も言わない」。この現象は、一部の企業が利益を確保するために取った苦肉の策であることは理解できますが、消費者の信頼を失う可能性がある危うい行為だと思います。特に、この10数年で物価が40%も上がっているように感じるという声が多いのは、それだけステルス値上げが身近な問題となっている証拠ではないでしょうか。
そもそも、ステルス値上げはなぜ行われるのでしょうか。主な理由として、原材料費や人件費の高騰が挙げられます。これらは企業努力だけでは抑えきれない部分があるため、仕方なく値上げに踏み切ることもあるでしょう。しかし、消費者がそれを実感しにくい形で価格を上げるという手法は、透明性に欠けると言わざるを得ません。
企業が値上げを公然と行わず、商品を小さくしたり、パッケージデザインを変えたりして隠れた値上げをする背景には、消費者心理を考慮した面もあるのかもしれません。値上げが明確に分かる形で行われると、消費者がその商品を避ける傾向が強まるため、少しでも抵抗感を減らすための手段としてステルス値上げが採用されているのでしょう。しかし、その結果として消費者が感じるのは「だまされた」という感覚であり、それが長期的な企業の信頼に悪影響を及ぼすことは明らかです。
また、このような状況が続く中で、消費者が学んできたこともあります。それは、商品の内容量やパッケージの表記を細かく確認するという習慣です。以前であれば気にしなかった細部に目を向けることで、「あのブランドも減っている」「この商品も小さくなっている」といった共通点を見つけることができるようになりました。このような状況では、透明性を持った企業が逆に支持を集める傾向が強まるのではないでしょうか。
消費者としても、ただ値上げを批判するだけではなく、価値あるものに適正な対価を支払うという意識を持つことが求められているかもしれません。しかし、その前提として、企業が正直で透明性のある行動を取ることが必要不可欠です。値上げが避けられないのであれば、その理由を消費者に誠実に伝えることが大切だと思います。
また、政府や経済界にも、ステルス値上げが広がる原因に向き合う姿勢が求められるのではないでしょうか。原材料費やエネルギーコストの上昇を抑えるための政策や、労働環境の改善を通じて、生産コストを削減する取り組みが必要です。これがなければ、企業はますます苦しい立場に立たされ、ステルス値上げが続く可能性が高まります。
ステルス値上げは、企業にとって短期的な利益を確保する手段かもしれませんが、長期的には信頼を損なうリスクが高い手法です。企業が消費者との信頼関係を築くためには、価格や内容量の変更を正直に伝える勇気が必要です。それにより、消費者もその企業に対して安心感を抱き、長期的な支持を得られるのではないでしょうか。
私たち消費者としても、情報を集めて賢く選択することが重要です。ステルス値上げを見抜き、透明性を持った企業を支持することで、より良い市場環境を作ることができるのではないかと思います。企業と消費者が対立するのではなく、共に成長していける関係性を築いていくことが理想です。
執筆:編集部A