兵庫県内の交番、駐在所の再編計画で、県警は、2025年1月31日に24警察署54カ所=別表=の交番を廃止し、近隣の交番に集約する方針を決めた。県議会警察常任委員会で垣内伸吾警務部長が明らかにした。
県警は23~24年度、都市部にある警察官1人勤務の施設を対象に再編を計画している。勤務員数を維持して機能の強化につなげるとしており、23年12月には先行廃止の方針を決めた18施設を公表していた。
今回の再編対象となる交番がある自治体は、神戸、芦屋、西宮、伊丹、川西、宝塚、三田、明石、加古川、高砂、姫路、稲美の計12市町。いずれも近隣にある既存の交番に機能を集約する。
11月1日の警察常任委で概要を明かした垣内部長は、再編計画について地元の関係団体への説明にめどがついたとし、「さまざまな意見を踏まえながら安全、安心をしっかりと確保していく」と述べた。
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【神戸新聞さんの投稿】
兵庫県警、神戸・阪神間や播磨の交番54カ所廃止へ 来年1月末、既存施設に機能集約
https://kobe-np.co.jp/news/society/202412/0018463640.shtml…
兵庫県警は、2025年1月31日に24警察署54カ所の交番を廃止し、近隣の交番に集約する方針を決めた。
引用元 https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202412/0018463640.shtml
兵庫県内で交番や駐在所の再編が進められることが発表された。この再編計画では、2025年1月31日までに県内12市町にある54カ所の交番が廃止され、近隣の交番に機能が集約される予定だという。このニュースを聞いて、正直なところ不安を感じた。
まず、近年は犯罪のニュースを耳にする機会が多く、治安の悪化を懸念している人も少なくない。そんな中で交番を減らすという判断が、安全対策として本当に正しいのか疑問に思う。交番は地域住民にとって身近な存在であり、いざという時に駆け込める場所として安心感を与えてくれていたはずだ。その役割が失われることで、治安面での不安が増すのではないかと心配になる。
さらに、交番がなくなることで警察官のパトロール頻度が減るのではないかという懸念もある。交番が近くにあることで抑止力となり、軽犯罪や不審者の出没を防ぐ効果があったはずだ。実際、田舎では交番があるだけで地域の安全が守られていると感じる人が多い。しかし、交番が廃止されれば、その地域に目が行き届かなくなる可能性が高くなる。
もちろん、県警としては警察官の数は維持するという説明をしているが、交番の物理的な存在感がなくなることによって地域の防犯力はどうしても弱まってしまう気がする。特に高齢者が多く住む地域では、交番がなくなることで不安を抱く人も増えるのではないだろうか。
交番の統廃合によって効率化を図るという意図は理解できる。しかし、地域住民が求めているのは効率ではなく安心感だと思う。効率化の結果、安心が失われてしまうのであれば本末転倒ではないだろうか。
最近は特殊詐欺や窃盗事件も増加しており、都市部だけでなく地方でも犯罪の手口が巧妙化している。そうした状況を踏まえると、交番の削減はタイミング的にも適切とは言い難い。特に都市部では人口密度が高く、何かトラブルが発生したときの初動対応が遅れることで被害が拡大するリスクも考えられる。
また、災害時や緊急事態が発生したときに、交番が減っていることで対応が遅れる可能性もある。日本は地震や台風などの自然災害が多い国であり、災害発生時には警察のサポートが欠かせない。そんな中で交番を減らすという決断は、防災面から見ても不安を覚える。
それに加えて、再編によって地域のつながりが薄れることも心配だ。交番は地域住民と警察をつなぐ窓口としての役割も担っていた。例えば、迷子や落とし物の対応、防犯相談など、ちょっとした用事で立ち寄れる場所だった。それがなくなることで、地域と警察の距離が遠くなり、住民が気軽に相談しづらくなるのではないか。
警察側としては勤務員数を維持することで対応力を強化すると説明しているが、人数を維持しても拠点が減ってしまえば行動範囲が広がり、結果的に対応が遅れる可能性は否定できない。特に過疎化が進んでいる地域では、警察官の到着が遅れることで深刻な事態を招くケースも考えられる。
最近では不審者や犯罪者による事件も頻発しており、こうした背景から交番の役割がますます重要視されているはずだ。交番があるだけで犯罪を未然に防ぐ効果も期待できるため、撤去は慎重に検討するべきだったのではないか。
さらに、地域の住民が納得していないまま交番の廃止が進められると、警察への信頼も損なわれる恐れがある。地域住民の意見をもっと反映させるプロセスが必要だったように感じる。
再編によって本当に安全が確保できるのかは疑問だ。交番を集約することで効率的になる部分はあるかもしれないが、それと引き換えに地域住民の安心感が失われるのであれば、見直すべきではないだろうか。
近年は人口減少による予算削減の影響もあるのだろうが、治安を守ることは行政の最優先課題であるはずだ。交番は地域密着型の防犯拠点として重要な役割を果たしているため、削減ありきではなく、地域ごとの実情を踏まえた柔軟な対応が求められると思う。
地域住民の安心感を守るためには、交番の代替案も必要ではないだろうか。例えば、地域防犯ボランティアの強化や、防犯カメラの設置を進めるなどの対策も考えられる。
交番が減った後に住民の不安を解消するための施策をしっかり提示しないと、再編への不信感はますます高まるだろう。治安を守るためには、目に見える存在として交番があったほうが安心できる。
交番再編の効果がどれほどあるのかは今後の運用を見て判断する必要があるが、治安悪化や対応の遅れが問題になれば、再度の見直しを求める声が上がることは避けられないと思う。
警察の役割は犯罪の取り締まりだけではなく、住民との信頼関係を築くことにもある。交番廃止によってその役割が弱まることは、結果的に治安の悪化につながるのではないか。
この再編計画を機に、警察と住民の関係をより強固にするための取り組みが必要だと強く感じた。安全を守るための体制は常に見直し続けるべきだと思う。
執筆:編集部B