自民党の有志グループ「保守団結の会」は20日、党本部で会合を開き高市早苗前経済安全保障相らおよそ15人が参加した。選択的夫婦別姓の導入に反対する意見が相次いだ。高市氏を中心に結束することが重要との認識を共有した。
党内の一部にはLGBTなど性的少数者への理解増進法の成立や選択的夫婦別姓の推進論により自民党を支える保守層が離れたとの見方がある。高市氏らは旧姓の通称使用拡大で不都合を解消できるとの立場をとる。
出席者からは「保守政党としての自民党らしさを打ち出すべきだ」との意見が出た。世論喚起の一環として、発信力のある高市氏のSNSを生かすべきだという提案もあった。高市氏は同グループの顧問を務める。
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【airiさんの投稿】
引用元 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA20BL20Q4A221C2000000/
自民党内の有志グループ「保守団結の会」が選択的夫婦別姓の導入に反対する意見を相次いで発表したというニュースを受け、私はこの問題が単なる政策論争にとどまらず、日本の家族制度や社会の在り方全体に関わる重大なテーマであると感じました。この会合で出席者が「保守政党としての自民党らしさを打ち出すべきだ」と発言したことにも強く共感します。保守政党としての役割は、伝統や文化を守ると同時に、それを次世代にどうつなげるかを考えることにあると私は思います。
まず、選択的夫婦別姓が議論される背景には、現代社会が抱える多様な価値観やライフスタイルの変化があります。働く女性が増え、旧姓を仕事上で使いたいというニーズが高まっていることは理解できます。しかし、それを理由に選択的夫婦別姓を導入することが本当に必要なのか疑問に感じます。高市氏らが提案しているように、旧姓の通称使用を拡大することで多くの不都合は解消できるのではないでしょうか。制度を大きく変える前に、現行の仕組みを活用して柔軟に対応する方が、日本の伝統的な家族観を守りながら、現代の課題に対応する方法として適していると考えます。
選択的夫婦別姓の推進論者は「自由な選択肢を増やすべきだ」と主張しますが、この政策が実現した場合、実際には新たな社会的混乱や家族制度の希薄化を招く可能性があるのではないかと危惧しています。例えば、子どもの姓をどちらにするかを巡って家族間での争いが増えるかもしれません。また、社会全体で統一されたルールが崩れたとき、名前に基づく戸籍管理が難しくなり、行政や社会的な混乱を引き起こす可能性も考えられます。制度を変えることで生じるこれらのリスクを無視して議論を進めるべきではないと思います。
さらに、日本は長い間「家」を中心にした社会を築いてきました。この家族制度があったからこそ、地域やコミュニティが一体となって助け合う文化が形成され、社会の安定が保たれてきたのではないでしょうか。夫婦別姓の導入は、この伝統的な家族観を根本から変える可能性があります。一見、個人の自由を尊重するように見える政策が、実は日本社会全体にとって負の影響をもたらすかもしれないことを忘れてはなりません。
また、最近の自民党の政策に対して、一部の保守層が離れたとの見方についても考えるべきです。LGBT法案の成立や夫婦別姓の推進といった動きが、保守層にとって「自民党が本来守るべき価値観を軽視している」と受け取られた可能性があります。この点で、「保守団結の会」が高市氏を中心に結束を図り、保守的な政策を強調する姿勢を見せたことは、党の基盤を再確認する意味でも重要だと思います。
高市氏がSNSでの発信力を持っていることも、保守的な価値観を広める上で大きな武器になると感じます。現代では、SNSが政策を広めるための有効なツールとなっています。選択的夫婦別姓や他の保守的なテーマについて、わかりやすく発信し、世論を喚起していくことが求められているのではないでしょうか。特に、高市氏のように一貫した保守的なスタンスを持つ政治家がリーダーシップを発揮することで、自民党の支持基盤を再び強固なものにできると期待しています。
最後に、選択的夫婦別姓の問題は単なる「姓」の問題にとどまらず、日本社会がこれからどのような価値観を大切にしていくのかという根本的な問いを含んでいます。私は、日本の伝統的な家族観を尊重しながら、現代社会の課題にも対応できる柔軟な制度設計が必要だと感じています。「保守団結の会」の活動が、このようなバランスを実現するための第一歩となることを願っています。
執筆:編集部A