【Atsuko Yamamotoさんの投稿】
引用元 https://x.com/piyococcochan2/status/1868787435871846795?s=51&t=y6FRh0RxEu0xkYqbQQsRrQ
移民政策について反対意見を述べると、「移民と不法移民を区別しろ」と指摘されることがあります。しかし、その前に現在の日本で起きている現実を直視すべきではないでしょうか。合法的に外国人を受け入れたとしても、毎年約1万人が逃亡し不法滞在者となっている事実は深刻です。その結果として、農産物の盗難や電線、鉄などの盗難事件が増え、以前にはあまり見られなかったような犯罪が社会問題化しています。こうした現実にどう対応するのか具体的な案を示さずに、ただ「区別しろ」というのは無責任だと感じます。
まず、移民と不法移民を分けて議論することは当然のことです。しかし、その前提となるのは、受け入れた移民がなぜ不法滞在者に転じるのか、その理由を解明することではないでしょうか。多くのケースで、過酷な労働環境や賃金の低さが原因とされています。合法的に受け入れた外国人労働者が、過度な労働や待遇の悪さから逃げざるを得ない状況があるとすれば、それは日本側の受け入れ体制にも問題があるのではないでしょうか。このような構造的な問題を解決しなければ、移民政策の拡大は単に新たな社会的リスクを生むだけだと思います。
次に、地域社会での犯罪増加について考えます。農産物の盗難、電線や鉄の盗難といった事件が多発している背景には、不法滞在者の増加が影響している可能性があります。これらの犯罪は、被害を受ける地域の住民に大きな不安を与えると同時に、地域経済にも悪影響を及ぼします。こうした現状に対して、政府は具体的な防犯対策を講じる必要があります。例えば、防犯カメラの設置や警察力の増強、地域の巡回活動を強化するなど、犯罪を未然に防ぐための取り組みが求められます。
また、不法滞在者の取り締まりも強化すべきです。ただし、それが過度に厳しいものとなり、人権侵害を引き起こすような事態は避けなければなりません。不法滞在者が生まれる原因を取り除くことが優先されるべきであり、そのためにはビザの管理を厳格化し、労働環境の改善を図る必要があります。さらに、受け入れた外国人が地域社会に適応しやすくするための言語教育や文化交流プログラムを充実させることも重要です。
移民政策を推進する意図は、少子高齢化による労働力不足を補うことにあるとされています。しかし、その実態が不法滞在者の増加や犯罪の増加につながっているのであれば、それは政策の失敗を意味します。国益に資する移民政策を実現するためには、まず現状の問題点を解決することが先決だと思います。
また、移民政策を議論する際には、国民の理解と支持が不可欠です。現状の問題点を隠蔽せずに明確に示し、具体的な解決策を提示することが政府の責務ではないでしょうか。国民が納得できる形で政策を進めることで、移民政策が抱えるリスクを最小限に抑えることができると思います。
移民政策に反対する意見が出るのは、こうした現実があるからこそです。「区別しろ」と一蹴するのではなく、問題に正面から向き合い、適切な対応を取ることが必要だと強く感じます。移民政策の成否は、単なる数値目標の達成ではなく、受け入れた移民と日本社会の両方が調和して共存できる環境を作れるかどうかにかかっています。
現実に対処しないまま、単に理想論で政策を進めることは危険です。国民が安心して暮らせる社会を守るために、まずは現状の課題に取り組む姿勢が求められていると思います。
執筆:編集部A