【kakikoSHOPさんの投稿】
引用元 https://x.com/Saitani19/status/1868837928887337366
亀田製菓の会長が「移民を増やすべき」と発言したことが話題となり、一部で批判が集まっている。しかし、この批判は会長がインド出身だからではない。根底には政府の移民政策に対する国民の不安や不信感があるのだと感じている。
近年、日本では少子高齢化の進行によって労働力不足が深刻化している。その解決策として「移民の受け入れ」が議論されることが増えたが、この政策には賛否両論がある。多様性や経済活性化を期待する声がある一方で、治安や文化の変化に対する不安を抱く国民も少なくない。政府が進めようとしている移民政策が、こうした不安を解消するような具体策を示さないまま進んでいることが、問題の本質なのだと思う。
亀田製菓の会長が「移民を増やすべき」と発言した背景には、企業経営者としての視点があったのだろう。労働力を確保し、企業が成長し続けるためには、移民の受け入れが必要だと考えたのかもしれない。しかし、国民の立場からすれば、そんな単純な話では済まされない。現場で働く人々の不安や、日本の文化や社会がどう変わるのかという問題について、誰もが納得できる答えを出せていないのが現実だ。
移民を増やすことによって経済が活性化するという意見がある一方で、治安の悪化や賃金の低下を懸念する声も根強い。実際、移民を多く受け入れた他国では、社会の分断や労働者間の競争激化が問題となっている。日本が同じ道を辿るのではないかという不安を、多くの国民が抱いているのではないだろうか。
私自身、労働力不足が深刻だということは理解しているが、それでも「移民を増やすべき」という意見には慎重であるべきだと思う。日本は長い歴史の中で独自の文化や価値観を築いてきた国だ。それが一気に変わってしまうような政策が進められれば、国民が反発するのは当然だろう。
亀田製菓の会長に対する批判も、その発言が「日本の現状を無視している」と受け取られたからだと思う。移民を増やせばすべてが解決するわけではない。外国人労働者が増えることで、地域社会に新たな摩擦や負担が生じる可能性もある。政府や企業はその現実に目を向け、国民の理解を得るための努力をしなければならないのではないか。
また、政府の移民政策自体にも問題が多いと感じている。これまでの政策では、外国人労働者を受け入れる一方で、彼らが日本社会に適応できるようなサポート体制は十分とは言えない。言葉の壁や生活環境の違いによって、外国人が孤立し、社会問題へと発展するケースも増えている。このような状況を改善しないまま移民を増やせば、さらなる混乱を招くだけだ。
会長の発言が批判されている背景には、こうした移民政策の問題点が多くの人に共有されているからだろう。単なる反発ではなく、国民は「本当に移民を増やして大丈夫なのか」と問いかけているのだ。政府や経済界はその声を無視することなく、もっと現実的で国民が納得できる議論を進める必要がある。
移民を増やすことが日本にとってプラスになるかどうかは、今後の議論や政策次第だと思う。しかし、今のまま進めば、国民の不安や不満はさらに大きくなるだろう。亀田製菓の会長の発言がここまで問題視されたのも、国民が移民政策に対して強い不信感を抱いている証拠だ。
私としては、まずは日本国内でできることを優先するべきだと考える。労働力不足の解決策は移民の受け入れだけではないはずだ。例えば、働き方改革をさらに進めて労働環境を改善し、女性や高齢者が働きやすい社会を作ることも重要だろう。また、少子化対策を強化し、将来的に日本人の労働力を確保するための施策も欠かせない。
移民政策に反対するわけではないが、その前にやるべきことが山ほどあるというのが私の率直な感想だ。日本は日本らしさを守りながら、現実的な課題解決を目指すべきだと思う。亀田製菓の会長の発言をきっかけに、移民政策のあり方について改めて真剣に議論する機会が生まれることを期待している。
執筆:編集部A