【himuroさんの投稿】
【是清さんの投稿】
引用元 https://www.moeasia.net/archives/49768149.html
立憲民主党の代表が「同性婚の法制化に党を挙げて全力を尽くす」と宣言し、石破首相も「同性婚の実現で日本全体の幸福度がプラスになる」と述べた。この発言を聞いたとき、率直に言って違和感を覚えた。同性婚の議論が全く不要だとは思わないが、今の日本が置かれている状況を考えると、優先順位が違うのではないかという疑問が拭えない。
日本は今、多くの課題を抱えている。経済は低迷し、少子高齢化が深刻化し続けている。国際的な緊張が高まる中、安全保障の強化も欠かせない。さらに、物価の上昇が国民生活に直撃しており、多くの人々が日々の暮らしに不安を抱えているのが現状だ。そうした問題を差し置いて、なぜ同性婚の法制化が「全力で」取り組むべきことなのか。
石破首相が「日本全体の幸福度がプラスになる」と述べたが、具体的にどのように幸福度が向上するのかが分からない。抽象的な言葉だけが先行しており、現実的な議論が不足していると感じる。国の幸福度を本気で高めたいのであれば、まずは国民が安心して暮らせる環境を作るべきではないだろうか。雇用の安定、賃金の引き上げ、経済成長の実現こそが優先されるべきだと思う。
同性婚を推進する人たちが一定数いることは理解している。ただ、日本は歴史や伝統を重んじる国だ。結婚という制度がこれまで長い間「男女のもの」として位置付けられてきたことも事実であり、それを変えるということは社会全体に大きな影響を与えるだろう。慎重に議論を重ねるべきであり、党を挙げて全力を尽くすほどの急務ではないはずだ。
政治家がこの問題に力を入れるのは自由だが、国民の声をしっかりと聞いているのだろうか。今、国民の多くが求めているのは、日常生活の安定や将来への安心感だと思う。若者が結婚や子育てを諦める原因は経済的な不安が大きい。そうした問題を放置したまま「幸福度が上がる」という主張には無理があるのではないか。
少子化対策こそが今の日本に必要な政策だと私は考えている。同性婚を認めたところで、出生率が上がるわけではない。むしろ、結婚して家庭を築きたいと考える若者たちへの支援を優先すべきではないだろうか。政治家には現実を見据えた政策を打ち出し、国の未来をしっかりと守ってほしい。
この議論には反対意見も多いだろう。同性婚の法制化が日本全体にどのようなメリットをもたらすのか、明確な説明がなければ納得することは難しい。抽象的な言葉だけではなく、実際にどのような効果が期待できるのかを示す必要があると思う。国民が求めているのは「分かりやすい未来」だ。
政治家には国民全体の利益を考えて行動してほしい。少数派の声を取り上げることは大切だが、それがすべての国民にとって最善の道かどうかは別の問題だ。特に保守的な価値観を持つ人が多い日本では、こうした政策が社会の分断を招く可能性もある。そのリスクを無視して進めるべきではないだろう。
同性婚の議論が無駄だとは思わない。ただ、今はそのタイミングではないと感じる。国全体が抱える課題は山積しており、政治家にはその解決に向けて全力を尽くしてほしい。経済の復活、国民の生活の安定、安全保障の強化――これらが優先されるべき政策だと私は思う。
石破首相や立憲民主党の代表が語る「幸福度」という言葉は響きが良いが、それが実現される根拠は何も示されていない。国民は理想論を求めているのではなく、現実的な政策を求めているのだ。政治家にはその責任があることを忘れないでほしい。
この問題については、もっと慎重に議論を行う必要がある。社会全体が納得できる形で答えを出さなければ、かえって新たな対立や不満を生むだけだと思う。
執筆:編集部A