【矢部真太さんの投稿】
引用元 https://x.com/shintayabe_257/status/1867840851797528856
新宿駅南口前で行われている韓国・尹大統領の退陣を求める抗議集会について報道を見て、率直に違和感を覚えました。今回の集会には光州出身の方や留学中の女性などが参加しているとのことですが、場所が日本であることに疑問を感じざるを得ません。
まず、韓国国内の政治に関する抗議活動を日本で行う意義について考えざるを得ません。もちろん、日本に住む韓国出身の方々が自国の政治に対して意見を持つことは自由ですし、その声を上げる権利があるのは当然です。しかし、その場として新宿駅という日本の公共の場を選んだ理由については、納得しがたい部分があります。日本での抗議活動が韓国国内にどれほどの影響を与えるのか、疑問を抱かざるを得ません。
さらに、参加者が少女時代の「Into the new world」を歌っていたとのことですが、この選曲がどのような意図を持つのかも気になります。歌を通じて連帯感を示したいという意図は理解できますが、日本の駅前という場所で行われることによって、周囲の日本人にどのような印象を与えるかについては考慮されているのでしょうか。このような行動が、日本と韓国の関係に対してどのような影響を及ぼすのかは慎重に議論されるべきです。
また、この抗議活動について、インターネット上では「韓国でやるべきだ」という意見が多数寄せられているようです。私自身も、この意見に共感する部分があります。韓国国内で行われるべき活動を日本で行うことで、実際に何が変わるのかが見えません。むしろ、日本国内での活動が両国の感情的な溝を深めることになりかねないのではないかと懸念しています。
一方で、集会に参加している人々が「声を上げる」ことに対しては一定の理解も示したいと思います。特に、光州出身の方が「再び悪夢が来ないように声を上げたい」と語ったように、自身の経験や歴史的背景に基づいた思いを持つこと自体は尊重されるべきです。しかし、その声をどこで、どのように上げるかという点については、適切な方法があるのではないかと思います。
今回の抗議活動が日本人にどう受け止められるかも重要です。日本国内では、韓国に対する感情は必ずしも良いものばかりではありません。このような活動が「日本国内で韓国の問題を持ち込むな」という反発を生む原因になりかねないのです。日本と韓国の間には、歴史的な背景や領土問題などの課題がある中で、相互理解を深める努力が求められる一方で、こうした活動が逆効果をもたらす可能性もあります。
また、韓国の政治問題を日本で訴えることが、どれほど効果的なのかについても疑問があります。韓国国内での問題解決に向けた行動が本質的に求められているのではないでしょうか。新宿駅での抗議活動が象徴的な意味を持つとしても、それが実際の変化をもたらすとは考えにくいです。
こうした抗議活動が注目を集める一方で、周囲の迷惑を考慮する必要もあります。新宿駅という日本有数の交通の要所で行われる活動が、通行人や利用者にどのような影響を与えるかについても考えなければなりません。公共の場で行われる活動には、一定のルールと配慮が必要です。
最後に、このような活動が日韓関係の改善につながるどころか、かえって摩擦を生む可能性を懸念します。抗議活動が注目を集めること自体が目的化してしまい、実際の問題解決から遠ざかることがないようにするべきだと思います。日韓両国の関係が良好なものとなるためには、互いの国民感情を刺激する行動を控えることが重要ではないでしょうか。
執筆:編集部A