【Atsuko Yamamotoさんの投稿】
引用元 https://x.com/piyococcochan2/status/1866659289345167724?s=51&t=y6FRh0RxEu0xkYqbQQsRrQ
旦那の姓を名乗ることが嫌で、自分のアイデンティティが壊れると主張する一方で、生まれてくる子どもには選択の自由を与えないという矛盾。これは、多くの人が抱く疑問ではないでしょうか。本当に姓に対してそこまでのこだわりがあるのであれば、子どもに対しても選択肢を与えるべきではないのかと思います。しかし、現実にはそうではなく、むしろ一方的に自分の姓を押し付けるような態度が見受けられることもあります。
こうした主張が進む背景には、単なる個人の不満だけではなく、家庭や社会の在り方に対する根本的な批判や挑戦の意図が潜んでいるようにも感じます。実際、一部の活動家や支持者が声高に叫ぶ「選択的夫婦別姓」や「姓へのこだわり」の根底には、家族制度そのものの見直しや、日本の伝統的な戸籍制度の解体を目指す動きがあるのではないかと疑念を抱くこともあります。
選択的夫婦別姓は、一見すると自由の拡大や多様性の尊重のように映ります。しかし、家族としての一体感や社会的な安定性を損なうリスクがあることも考慮すべきです。家族が同じ姓を持つことで得られる社会的なメリットや、子どもが一貫したアイデンティティを持つ重要性は、軽視されるべきではありません。
また、夫婦別姓を導入することで、現行の戸籍制度にどのような影響が及ぶかも重要なポイントです。戸籍制度は、日本社会の根幹を支える仕組みであり、その改変には慎重な議論が必要です。一部の国では、戸籍制度を持たないために相続や家族関係の証明に混乱が生じる例もあります。こうしたリスクを軽視して短絡的な改革を進めるべきではありません。
さらに言えば、結婚後の姓を選ぶ自由が問題視されるならば、その議論を進める際には「子どもの姓をどうするか」という点についても同じように慎重に扱うべきです。親がどちらの姓を名乗るかを自由に選べるならば、子どもにもその自由を与えるべきではないでしょうか。しかし、現実にはそうした配慮がなされることは少なく、むしろ親の都合やエゴが優先されているように感じられる場面もあります。
また、この問題を議論する際には、「選択的」という言葉がどれほど真剣に実行されるかも疑問です。一見、自由度が増すように見える政策でも、その実、多くの人々にとって選択肢を狭める結果となる可能性もあるのです。例えば、職場や学校で異なる姓を使い分けることによる混乱や、書類上の手続きが煩雑化することなど、現実的な課題も無視できません。
結婚後に夫婦が同じ姓を名乗ることは、日本の文化や家族制度に深く根付いたものであり、それ自体に価値があると考えます。もちろん、制度の改善や個別の事情に応じた柔軟な対応は必要ですが、大きな枠組みを崩すような改革には慎重であるべきです。
日本社会は、多様性を受け入れる一方で、伝統や文化を大切にするバランスを保つべきです。その意味で、選択的夫婦別姓の導入には慎重な議論と検証が求められるのです。
執筆:編集部A