参議院本会議では4日、石破総理の所信表明演説に対する各党の代表質問がおこなわれ、与党の公明党からも石破総理に選択的夫婦別姓の導入を求める声が上がりました。
公明党 竹谷とし子 代表代行
「現行の旧姓の通称使用には限界があります。通称は法律上の姓ではないため、旧姓併記を拡大するだけでは解決できない課題が多数あります。選択的夫婦別姓制度の早期導入について総理の決意を伺います」
石破総理
「国会において、建設的な御議論が行われ、夫婦の氏に関する具体的な制度の在り方について、より幅広い国民の御理解が形成されることが重要であると考えております」
石破総理はこのように話し、選択的夫婦別姓の導入については、“様々な意見を真摯に受け止めつつ、家族形態の変化や国民意識の動向のほか、家族の一体感や子どもへの影響を考える視点なども考慮の上、国会で議論していくことが重要”との考えを示しました。
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【himuroさんの投稿】
引用元 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1595622?display=1
ニュースを読んで、公明党が選択的夫婦別姓の導入を求めたこと、そして石破総理がこの問題について「国会での議論が重要」と答えたことについて、様々な考えが浮かびました。夫婦別姓の問題は、家族の在り方や社会の価値観に直結するものであり、簡単に答えを出せるものではありませんが、同時に優先すべき課題が他にあるのではないかとも感じます。
まず、選択的夫婦別姓に対する意見は幅広いものがあることを認識しています。仕事や社会生活で旧姓を使い続けたいと願う方々にとって、この制度は便利であり、社会的な要請が高まっている部分もあるでしょう。一方で、家族の一体感や子どもへの影響を懸念する声も多く、これを無視して導入を進めるのは不適切だと思います。このように、夫婦別姓の議論は個人の自由と家族全体の調和をどのように両立させるかが重要なポイントです。
ただし、夫婦別姓の導入を進めるべきかどうかの前に、現行の制度が本当にどの程度の課題を生んでいるのかを慎重に検討する必要があると感じます。公明党の竹谷氏は「旧姓併記では解決できない課題がある」と述べていますが、その具体的な内容について、国民に分かりやすく示されているとは思えません。この議論を進めるためには、まず現在の制度の問題点を整理し、その上で本当に夫婦別姓が最適な解決策なのかを検証する必要があります。
さらに、こうした議論を進める一方で、日本社会が直面している他の重要な課題にもしっかりと向き合うべきだと考えます。例えば、「外国人が簡単に運転免許を取得できる制度」についての問題は、安全や公平性の観点から見ても無視できないものです。このような具体的な生活の安全に関わる課題が、夫婦別姓の議論よりも優先されるべきではないでしょうか。日本全体の利益を考えたとき、国会や政府は、優先順位を見極めて取り組むべき課題を決める必要があります。
また、石破総理の発言についても考えさせられます。「国会での議論が重要」という言葉には、一見すると慎重な姿勢が感じられますが、実際には問題の先送りのようにも思えます。この問題に真剣に向き合うのであれば、具体的なロードマップを示し、国民に対してどのような方向性で議論を進めるのかを明確にするべきではないでしょうか。
選択的夫婦別姓については、個人の権利や自由を重視する視点がある一方で、日本の家族制度や社会の伝統を守ることも重要です。特に、子どもたちへの影響については慎重に考える必要があります。家族が一つの姓を共有することで得られる絆や一体感を軽視することはできません。こうした価値観は、単なる制度上の問題だけでなく、日本社会全体の文化やアイデンティティにも関わるものだと感じます。
同時に、こうした議論を進める中で、国民の声をどのように取り入れるのかが重要です。単に政治家や専門家が議論を進めるだけではなく、広く国民の意見を聞き、多くの人々が納得できる形で制度改革を進めることが求められるでしょう。選択的夫婦別姓が導入された場合の具体的なメリットとデメリットを国民にわかりやすく伝える努力も必要です。
最後に、夫婦別姓の問題に限らず、政策を議論する際には日本社会が直面している優先課題に目を向けることが大切だと考えます。社会の安全や公平性を損なう問題が山積している中で、議論の順序を見誤ることがないよう願います。選択的夫婦別姓は確かに重要なテーマではありますが、それ以上に急を要する課題があることも事実です。このバランスをどう取るかが、政治の真価を問われる場面だと思います。
執筆:編集部A