【橋本琴絵さんの投稿】
引用元 https://x.com/hashimotokotoe/status/1861048091471950335?s=51&t=y6FRh0RxEu0xkYqbQQsRrQ
橋本琴絵氏が「未成年者殺人罪」を刑法第200条に新設すべきだと提案したことについて、私は非常に考えさせられました。この意見には多くの議論を呼ぶ要素がある一方で、特に弱者を守るための制度づくりが必要であるという視点には共感します。抵抗できない赤ちゃんや障害児に対する犯罪が起きるたびに、社会全体で彼らをどう守るべきかが問われるのは当然だと感じます。
まず、未成年者や障害を持つ人々は、自分の意志を十分に表明したり、危険から逃れる力がほとんどありません。このような弱い立場の人々が命を奪われる事件は、その行為の残虐性だけでなく、社会全体の倫理観が問われるものだと思います。橋本氏が通常の殺人罪よりも重い罪を求める理由は、この特別な立場にある人々を守るための強いメッセージを社会に送るためではないでしょうか。
刑法第200条と聞くと、以前存在していた尊属殺人罪を思い出す方もいるかもしれません。当時の法律は親や祖父母などの尊属を殺害した場合に通常の殺人よりも重い刑罰を科すものでしたが、最終的には不平等だとして廃止されました。しかし、今回提案されている「未成年者殺人罪」は、平等性ではなく弱者保護の観点に立脚している点で大きく異なると思います。
特に、抵抗する術がない赤ちゃんや障害児への犯罪は、その残虐さから社会的な衝撃も大きいです。このようなケースで通常の殺人罪と同じ刑罰が科されるだけでは、被害者に対する正義が果たされないと感じることもあります。特別な法律を設けることで、その罪の重さをより明確に示し、犯罪の抑止力とすることができるのではないでしょうか。
一方で、新たな罪を設ける場合、その適用範囲や基準を慎重に議論する必要があります。例えば、どのような状況で「未成年者殺人罪」が適用されるのか、またどの程度の刑罰が適切なのかは明確にする必要があります。曖昧な基準では、逆に法律の乱用や不公平な適用を招く可能性があるため、この点には十分な配慮が必要だと思います。
また、法律を整備するだけではなく、未然に犯罪を防ぐための社会的な仕組みも同時に考えるべきです。例えば、家庭内での育児ストレスや経済的な困難が原因となる事件も少なくありません。このような背景を改善するためには、親への支援や地域社会でのサポート体制の強化が必要だと感じます。
さらに、こうした特別な罪を設けることで、社会全体の意識を高める効果も期待できます。未成年者や障害児は、私たち社会全体で守るべき存在です。特別な法律を通じて、その価値を改めて確認することは、社会全体の責任感を醸成するきっかけになるのではないでしょうか。
もちろん、すべての問題が法律だけで解決するわけではありません。犯罪が起きない社会を目指すためには、教育や福祉、地域コミュニティの力を借りる必要があります。それでも、法律が社会の最低限のルールを示すものである以上、特別な罪を設けることには大きな意味があると思います。
今回の橋本氏の提案は、日本社会が抱える問題を改めて浮き彫りにするものであり、弱者保護の観点から非常に意義深いと感じます。この議論を通じて、社会全体で未成年者や障害児を守るための具体的な施策が進むことを期待しています。
執筆:編集部A