【野口健さんの投稿】以前、学校給食の時に子どもたちの「頂きます」を廃止した学校がありました。理由はPTAから「親が給食費を払っているのに、何で学校に「頂きます」を言わせるのか!!!」というあまりに愚かなクレームに学校側が屈服させられたそうな。 (つづく)
しかし、「頂きます」には野菜やお肉を生産してくださった皆さんや、また、お肉に対し「お命頂きます」と私は受け止めています。今回の騒動?である「ご馳走様」も同じ。ラーメン屋で賑やかであれば声も大きくなるかもしれない。それを問題にすること自体本来ならば「日本人のメンタリティーにはないのではないか」とさえ感じてしまう。
こんな、私にも「PTA会長へ就任してもらえないか」との相談がありした。私の条件は極めてシンプル。余程の事がない限り、学校に子供を預けている以上は先生方を信頼し学校教育に対し介入はしないこと。基本的に先生方にお任せし、PTAはあくまでもサポートに徹すること」と。 間違えた事を伝えたつもりはありませんが、しかし、PTA会長の話はそれっきりになりました。親が「ガタガタと口を出すんじゃない」というのが私の考え方。「親より先生の方が偉いんだ」とさえ感じている。 確かに例外はありますが、それを言ったらどの世界も同じ。いずれにせよ「教職員を萎縮させるようなPTAはいらん」と今でも考え方は変わらない。 やはり、僕はPTA会長には向いていなかったようだ。
引用元 https://x.com/kennoguchi0821/status/1862401236672331787
野口健さんの投稿を拝見し、非常に考えさせられる内容だと思いました。「いただきます」や「ごちそうさま」という言葉には、単に食事の開始や終了を意味する以上に、食材を生産してくださった方々や命に対する感謝の気持ちが込められていると私も思います。それが廃止されるという事態は、日本の食文化や精神性にとって深刻な問題だと感じます。
給食の「いただきます」が廃止された背景に、PTAからのクレームがあったとのことですが、この話には日本社会全体が抱える問題が凝縮されているように思います。学校給食は、単なる栄養補給の場ではなく、食材に感謝する心や、食を大切にする意識を学ぶ貴重な教育の機会です。それを「親が給食費を払っているから」という理由で否定してしまうのは、あまりにも短絡的で浅薄な考え方だと感じざるを得ません。
野口さんがおっしゃるように、「いただきます」には生産者や命に対する敬意が含まれており、これを子どもたちに伝えることは重要な教育の一環です。大人がその意義を正しく理解し、子どもたちに伝えなければ、この美しい習慣は次第に消えてしまうでしょう。日本人としての文化や価値観を次世代に引き継ぐためにも、「いただきます」や「ごちそうさま」という言葉の意味を見直すべきだと思います。
また、PTAの問題についても非常に共感しました。野口さんがPTA会長として「学校教育に対し過度に介入しないこと」を条件としたのは、極めて的を射た考え方だと思います。学校は専門性を持つ教職員が教育の中心を担う場であり、PTAはその補助的な役割を果たすべきです。しかし、現実には一部のPTAが教職員を萎縮させたり、学校運営に過剰に干渉したりする事例も見受けられます。
親が学校に意見を伝えること自体は必要な場合もあると思いますが、それが教育の現場を混乱させたり、教職員の自由な裁量を奪ったりするようでは本末転倒です。野口さんが「親より先生の方が偉い」と考えるのも、学校教育の現場に対する信頼があればこそでしょう。このような姿勢は、子どもたちにとっても大切な価値観として映るはずです。
日本では近年、学校現場において教職員が過剰なストレスを抱える状況が問題視されています。その背景には、保護者からの理不尽な要求やクレームが少なからず影響していると聞きます。こうした現状を見ると、PTAがサポートに徹し、教職員が安心して教育に専念できる環境を整えることが、子どもたちにとっても最善の結果をもたらすと感じます。
「いただきます」や「ごちそうさま」の廃止という出来事を通じて、日本社会が本来大切にしてきた価値観や教育の在り方を再確認する必要があると改めて思いました。文化や伝統を軽視し、目先の利便性や一部の声に屈するような形では、日本人としての誇りやアイデンティティを次世代に受け継ぐことは難しいのではないでしょうか。
野口さんがPTA会長の依頼を断ったとのことですが、その理由には深く共感します。親が学校に口を出しすぎるのではなく、学校教育を信頼し、子どもたちが健全に成長できる環境を整えることが大切です。今回の投稿を通じて、多くの人が教育現場や家庭での役割について考え直すきっかけになることを願っています。
教育は次世代の未来を形作るものです。「いただきます」や「ごちそうさま」に込められた感謝の気持ちを、これからも子どもたちに伝え続けることができる社会を築いていきたいと思います。
執筆:編集部A