【T.Mさんの投稿】
引用元 https://tweetsoku.news/2024/11/29/%e3%80%90%e5%8b%95%e7%94%bb%e3%81%82%e3%82%8a%e3%80%91%e3%80%80%e5%9c%a8%e6%97%a5%e3%82%ab%e3%83%a1%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%b3%e4%ba%ba%e3%80%80%e3%80%8c%e4%b8%8d%e6%b3%95%e6%bb%9e%e5%9c%a8%e8%80%85/
不法滞在者に対する「手を差し伸べるべき」という意見に対し、私は複雑な感情を抱いています。人道的な観点から、困っている人々を支援する必要があるという主張は理解できます。しかし、不法滞在という法的な問題を抱えたまま、そのままの状態で支援を訴えることには、疑問を感じざるを得ません。法治国家である日本においては、法律を守ることが基本であり、それを軽視するかのような発言や行動は、社会全体の秩序を揺るがす恐れがあります。
まず、「手を差し伸べるべき」という主張には、具体的な行動が伴っていないと感じます。言葉だけで人を助けようとするのは簡単ですが、現実には多くの課題があります。不法滞在者を支援するのであれば、支援者自身がその責任を負い、具体的な解決策を示すべきだと思います。たとえば、不法滞在者を一時的に保護し、帰国の手続きをサポートするなど、現実的かつ合法的な方法で支援を行うべきではないでしょうか。
また、不法滞在者を支援する一方で、合法的に入国し、真面目に働いている外国人に対して不公平感を与える可能性も考慮する必要があります。法律を守り、日本で生活を築いている外国人がいる一方で、不法滞在者が特別扱いされるような状況が生まれれば、法の公平性が損なわれることになります。こうした事態は、日本社会における外国人への偏見や対立を深める原因にもなりかねません。
さらに、不法滞在者の支援においては、母国との連携も欠かせないと考えます。今回取り上げられている在日カメルーン人の主張についても、母国であるカメルーン政府と協力し、不法滞在者が安全に帰国し、新たな生活を始めるための支援を行うべきです。単に「日本で保護すべき」と訴えるのではなく、カメルーン政府や国際的な支援団体と連携することで、より持続可能な解決策が見つかるのではないでしょうか。
この問題を通じて感じるのは、「法と人道」のバランスの難しさです。不法滞在者を無視することが正しいとは思いませんが、法律を無視した支援が正当化されるべきでもないと思います。日本は法治国家であり、法律を守ることが社会の秩序を維持する基本です。そのため、人道的な支援を行うにしても、法律の枠組みの中で行われるべきだと考えます。
また、不法滞在者を増やさないためには、そもそもの入国管理体制を見直す必要があります。適切なビザの発給や、在留資格の更新手続きの改善を通じて、不法滞在を未然に防ぐことが重要です。さらに、不法滞在が発覚した場合の対応も、単に強制退去させるのではなく、個々の事情に応じた柔軟な対応が求められます。
最後に、不法滞在者支援の問題は、日本社会全体の意識を問い直すきっかけになると感じます。支援を訴えるのであれば、単なる言葉ではなく、具体的な行動と責任が伴うべきです。そして、社会全体でこの問題について議論し、法と人道の両立を目指すべきだと思います。
執筆:編集部A