中学校の体育の授業がジェンダー平等で男女混合に……。授業で行われたサッカーで、男子から脚を蹴られ骨折したという女子生徒の家族が、ネット上で疑問の声を上げている。いったい何があったのか。けがをした女子生徒の姉で2児の母でもある投稿者のTzou(@Tzou12317)さんに、詳しい話を聞いた。
「さっき母から妹が今松葉杖をついてると聞いて何があったのかと思ったら 授業中に行ったサッカーで男子の蹴りが脚に入り骨折 妹の中学では体育はジェンダー平等等双方のメリットを考慮し男女混合でやってるんだってさ… え、アホなん? もう変な社会実験に子供巻き込むのやめてくれよ…」
今月22日、中学生の妹が体育の授業中に負ったけがの経緯に関する投稿は、2.3万件を超えるリポスト、17万件の“いいね”を集めるなど話題に。Tzouさんは続く投稿で、「男子が力加減しないのが悪いとかじゃないんよ。スポーツ中力加減が出来る子なんてそう居ないだろうにコンタクトスポーツを男女混合でやるとか女子生徒への虐待じゃないのかこれ」「母によると蹴りが脹ら脛にクリティカルヒットし、身体もぶつかった為妹は吹っ飛ばされて転がり手足擦り傷だらけだそう… 女子同士じゃ体育の授業でここまでならんのよ…」と男女混合という授業の在り方に疑問をつづっている。
Tzouさんはその後、市の教育委員会に電話で問い合わせ。担当者からは「文部科学省から学習指導要領にのっとり、コンタクトスポーツ含む体育の授業を男女共修することと定められており、そこから外れたことをすると市から指導が入るようになっているから、現場ではやめさせることはできない」「男女でもけがのないように指導するようには言っているし、授業を通して男子に力加減を覚えてもらっている」「男女共生社会を築くために体育を通して男が強くて女が弱いという固定概念を払拭していく狙いがある」などの説明がなされたという。
「実家で暮らす母と連絡を取った際に、妹がけがをしたことを聞かされました。サッカーを男女混合で行っても大丈夫だと判断した指導者に怒りを覚えますし、母もコンタクトスポーツまで男女混合で行っているとは説明されていないようだったので、注意喚起、問題提起のため投稿することにしました」とTzouさん。
一連の投稿には「フィジカルコンタクトのあるスポーツで男女一緒は危険すぎる」「こんなん女子を排除するための時間になってるやん。女子は自分を守るために引くしかない」「男から見てもスポーツで男女混合は気遣うからやめてほしい」「男子と女子を接触するスポーツで混合させるなどまともな神経の教育者なら考えません」と共感の声が多数寄せられている。
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【さんの投稿】
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/ca7f3d2ebaafb12e3a1d030fb0e817a1606d5ab8
妹さんの骨折の話を聞いて、心が痛みました。中学校での男女混合の体育授業に関するこの出来事は、私たちが学校教育のあり方について考え直すきっかけとなるべきではないでしょうか。もちろん、ジェンダー平等や共生社会の実現は重要な目標です。しかし、そのために子どもたちが直接的な危険にさらされる状況が放置されているとしたら、それは明らかに問題があります。
体育の授業では、スポーツを通じて体力や協調性を養うことが目的とされています。しかし、今回のようにコンタクトスポーツを男女混合で行う場合、身体能力や体格の違いが大きなハンデとなる可能性があるのは容易に想像がつきます。特にサッカーのような競技では、偶然の衝突やミスがケガにつながるリスクが高く、男子と女子が同じ条件で競技をすることに無理があると感じます。
文部科学省の方針に従って市の教育委員会がこの取り組みを進めているとのことですが、「男女共生社会」を目指す狙いのために、現場で起きている問題を軽視しているように見えてなりません。担当者が述べた「男子に力加減を覚えさせる」や「男が強くて女が弱いという固定概念を払拭する」という目標は理解できますが、それが体育授業という場で適切に達成されているのか疑問です。
今回の妹さんのケースでは、男子生徒の蹴りが不運にも脚に直撃してしまい、結果的に骨折という重大なケガにつながりました。さらに、身体が吹き飛ばされ、手足に擦り傷ができるほどの衝突があったとのことで、これが女子同士のプレーだったなら起きなかった可能性も高いと考えられます。女子生徒が不必要にリスクを背負わされているように感じるのは私だけではないでしょう。
そもそも、中学生という発達段階において、男子と女子の身体能力や力の差は明らかです。スポーツの場では瞬間的な判断で動くため、相手の力加減を考慮しながらプレーするのは非常に難しいことです。特に男子は成長期のエネルギーが溢れやすく、意図せずに強い力を使ってしまうこともあるでしょう。これを「力加減を覚えさせる」という理由で試させるのは、安全性を軽視した考え方に思えます。
男女混合の授業が固定概念の払拭に効果があるのかどうかも、現場でのデータや実際の成果に基づいて再評価すべきだと思います。現状では、生徒の安全が十分に守られていない状況が存在している以上、このような取り組みを無条件に進めるべきではないのではないでしょうか。
教育現場で行われる取り組みは、必ず生徒の成長や安全を最優先に考えるべきです。ジェンダー平等を推進することはもちろん大切ですが、それが生徒の身体的な危険を伴う方法で行われるなら、本来の教育の目的から逸脱しているように感じます。妹さんのケガをきっかけに、今後の学校教育の方針や授業内容について議論が深まることを期待しています。
教育委員会や文部科学省は、現場で起きている問題にもっと目を向け、柔軟な対応をとるべきです。すべての子どもが安心して学び、成長できる環境を提供することが、教育の本来の使命であるはずです。
執筆:編集部A