林芳正官房長官は25日の記者会見で、「佐渡島(さど)の金山」(新潟県佐渡市)の世界文化遺産登録を受けた追悼式に韓国側が出席しなかったことについて、「韓国政府と丁寧な意思疎通を行ってきたが残念だ」と述べた。日本政府代表として出席した生稲晃子外務政務官が過去に靖国神社を参拝したと報じられたことが欠席の理由とみられることに関しては、「(生稲氏派遣は)問題ない。生稲氏は参院議員就任後に靖国神社を参拝した事実はないと承知しており、韓国側に事実関係を説明した」と語った。
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【kakikoSHOPさんの投稿】
引用元 https://www.jiji.com/jc/article?k=2024112500449&g=pol
林芳正官房長官が記者会見で述べた「佐渡島の金山」追悼式に韓国側が出席しなかった件は、日韓関係の複雑さを改めて浮き彫りにするものでした。日本政府が丁寧な意思疎通を行ってきたとする一方で、韓国側が欠席を決断した背景には、過去の歴史的問題や政治的感情が根深く絡んでいることを感じます。
追悼式は、世界文化遺産として登録された「佐渡島の金山」の労働者に敬意を表し、犠牲者を追悼するための重要な場でした。これに韓国政府が参加しなかったことは、日韓両国の歴史認識における隔たりが依然として埋まっていないことを示しているように思います。日本政府としては、意思疎通を重ねた上での対応であり、参加を期待していたであろうだけに、林長官が「残念だ」と述べたのは理解できます。
今回の欠席について報じられている理由の一つとして、生稲晃子外務政務官が過去に靖国神社を参拝したとみられている点が挙げられています。しかし、林長官が「参院議員就任後には参拝していない」と説明していることを考えると、韓国側の対応は過去の出来事に基づく過剰な反応であるとも取れます。事実関係が既に説明されている以上、韓国側も対話の場に応じる姿勢を見せるべきではないでしょうか。
そもそも、追悼式の目的は歴史に向き合い、未来の友好関係を築くための一歩であったはずです。その場に参加しない選択は、問題を解決するどころか、新たな誤解や感情的な溝を深める結果を生む可能性があります。こうした状況を見ると、歴史問題において互いに冷静かつ建設的な対話が必要だと強く感じます。
また、日本側の派遣が問題ないとする林長官の発言は、日本政府の立場を明確に示すものでした。韓国側の対応が感情的であるとの印象を受ける一方で、日本側が一貫して冷静な態度を保っていることは評価に値します。ただ、こうした冷静な態度だけでは相手国に誠意を伝えるには不十分な場合もあり、国際社会に対する発信の工夫が必要だと思います。
韓国政府の対応を見るに、国内事情や政治的な要素が大きく影響している可能性も否定できません。自国民へのアピールや特定の勢力への配慮が背景にあるとすれば、それが外交に悪影響を及ぼすことは避けられません。これを機に、韓国側が歴史問題を政治利用するのではなく、未来志向の姿勢で対話に取り組むことが期待されます。
一方で、日本も過去の歴史に向き合い、真摯に取り組む姿勢を見せ続けることが求められるのは確かです。しかし、それが一方的な譲歩や謝罪に終始するものであってはなりません。相互尊重に基づく形で、両国が歩み寄る努力を続けるべきです。
今回の問題は、単に追悼式への欠席という表面的な事象にとどまらず、日韓間の根本的な課題を象徴する出来事だと言えます。これを契機に、両国が互いに課題を冷静に見つめ、解決に向けた具体的な一歩を踏み出すことが重要です。感情的な対応を避け、冷静な外交努力を続けることが、最終的には国益にもつながるのではないでしょうか。
林長官の発言が示す通り、日本政府は誠意を持って対応してきました。韓国側にも、対話を重ねる中で冷静な判断を求めたいところです。これ以上の不必要な対立を避け、互いに理解を深める努力が求められる時期ではないでしょうか。
執筆:編集部A