今年11月22日には、“大阪メトロの谷町線にトコジラミが…”といった内容のSNS投稿が複数ありました。こちらは写真付きの投稿ではなく、本当にトコジラミだったか定かではありませんが、大阪メトロは11月24日から全線・約1380車両を順次、掃除機で清掃しているということです。
「住みつかれたら毎日刺されることも。家の中に連れ込まないのが最重要」
トコジラミとは体長5mm~8mmほどの害虫で、昼は隙間に潜んでいて、暗くなると這い出して人間や動物を吸血。血を吸われると強いかゆみを引き起こします。そんなトコジラミは熱湯や熱風に弱いということです。繁殖率は高く、一生で500個の卵を産むとも言われています。
兵庫医科大学の夏秋優教授は「刺された場合のかゆみや腫れは1~2週間ほどでおさまるが、住みつかれたら毎日刺されることもある。家の中に連れ込まないのが最重要」と話します。そして、国内外問わず外泊には注意ということです。トコジラミは「飛ばない」という特性があり、活動は夜間であることから、連れて帰ってしまうのはどこかに泊まって服や荷物に付着した場合が多いそうです。そのため、ホテルなどの宿泊先では「衣類や荷物は袋にまとめて入り口付近に置く」のがよいということです。ベッドや部屋の奥のほう、カーペットの上に置いてしまうとそこからトコジラミが移って繁殖する可能性もあるということです。見つけたら、つぶす、熱などで対処するなどしてください。