林芳正官房長官は26日の記者会見で、与那国島(沖縄県与那国町)南方の日本の排他的経済水域(EEZ)に中国が設置したとみられるブイが新たに発見されたことに関し、「首脳、外相レベルをはじめあらゆる機会にブイの即時撤去を強く求めている中、極めて遺憾だ」と述べた。その上で「引き続き、わが国EEZ内に設置されているブイの即時撤去をあらゆるレベルで求めていく」と強調した。
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【さささのささやんさんの投稿】
引用元 https://www.sankei.com/article/20241226-4ZJORMC4XVPE5ONNIWYX27SRSE/
26日の記者会見で、林芳正官房長官が中国による新たなブイ設置に対し「極めて遺憾」と述べたことは、日本の主権を守るための姿勢を示しているものの、多くの国民にとっては不十分に映るのではないでしょうか。与那国島南方の日本の排他的経済水域(EEZ)において、中国が繰り返し挑発行為とも取れる行動を行っている中で、政府が「遺憾」を表明するだけでは、実効性のある対応とは言えません。
国民として、中国の行為に強い懸念を抱くのは当然のことです。この地域は日本にとって戦略的にも経済的にも重要なエリアであり、中国がここで何をしているのか、またその目的が何であるのかをしっかりと分析し、適切に対応する必要があります。しかし、現在の政府の対応を見る限りでは、具体的な行動に移るよりも、遺憾表明に留まっている印象が拭えません。
今回の発言で林官房長官は「あらゆる機会に即時撤去を求めている」と述べていますが、国民としては、その「機会」とは何なのか、具体的な行動がどのように進展しているのかを知りたいところです。外交努力を継続することはもちろん重要ですが、中国の行為に対して即効性のある対応を取らなければ、相手はさらなる挑発行為をエスカレートさせる可能性があります。
特に、今回のブイ設置が明らかになった背景には、岩屋毅外相が訪中中であったというタイミングも見逃せません。訪問中の記者団に新たなブイの存在が明らかにされたことで、日本政府が中国に対してどれだけ毅然とした態度を示しているのかが問われています。岩屋外相は同日に中国外相の王毅氏と会談し、撤去を求めたとされていますが、この要請がどのように実を結ぶのか、現時点では不透明です。
こうした状況下で、国民の不満が高まる理由は理解に難くありません。長年にわたり、中国の行為に対して日本政府が「遺憾」や「強い要請」といった形で応じるだけでは、日本の主権がないがしろにされているという感覚を持つ人が増えるのも無理はないでしょう。「遺憾」以上の行動を求める声が多く聞かれるのも、このような背景によるものです。
また、こうした問題が繰り返されるたびに、日本の防衛体制や外交戦略の弱点が浮き彫りになります。今回のブイ設置に関しても、早期に発見され対処が進められていることは評価できますが、そもそもこのような事態を防ぐための監視体制や抑止力がどれほど機能しているのかを改めて考える必要があります。特に、南西諸島地域では、中国が頻繁に活動を活発化させていることを踏まえ、防衛力を強化することが急務であると感じます。
さらに、国民の一部では、政府の対応が甘すぎるという意見が根強くあります。日本の排他的経済水域内にブイを設置するという行為は、明らかに日本の主権を侵害する行動であり、これに対して遺憾の意を示すだけでは、相手に付け入る隙を与えることになるのではないでしょうか。国際社会における日本の立場を守るためにも、より強いメッセージを発信し、具体的な行動を取ることが求められます。
もちろん、外交問題を解決するのは容易なことではありません。特に中国のような大国を相手にする場合、慎重さが求められることも理解しています。しかし、慎重さと同時に、日本の主権を守るための断固たる姿勢を見せることも重要です。国民が政府に求めているのは、単なる遺憾の表明ではなく、主権を守るための具体的な行動です。
最後に、今回の件を通じて改めて感じるのは、日本の外交と防衛が一体となり、国益を守るために機能する必要があるということです。政府にはぜひ、国民の信頼を取り戻すためにも、迅速かつ効果的な対応を期待したいと思います。もしそれができないのであれば、国民の支持を失う可能性があることを自覚するべきでしょう。
執筆:編集部A